アイデアだけでは意味がない


よくベンチャー界で言われることとして「アイデアだけじゃ意味がない」というものがあります。いいアイデアがあっても、実現しなければ、それは何もしていないも同然だよね、ということです。

※ちなみに、ここでいう「アイデアの実現」とは、いいプロダクトを作って、それをユーザーに受け入れてもらうところまでを指しています。

どんなに優れたアイデアを出しても、実現しなければ意味がないのです。たとえば、スタートアップに投資をするY Combinatorのポール・グレアムさんもプロダクトしか評価しないので有名です。

「おい、待て。オレにパワポみたいな資料を見せるな。オレにはプロダクトを見せろ!」(Paul Grahamはプロダクトでしか評価しないので有名だ)
AnyPerkはどうやってできたのか―日本人初のY Combinator卒業生の半年間(前編)

で、僕ももちろんそう思っていきてきてたのですが、実はもうそれすら足りないのではないかと思い始めてきました。

アイデアの実現が簡単すぎる


今、日本のベンチャー界を見ていると、イケてるサイトやアプリがどんどんと出てきています。触ってて、本当によくできているなあ、というのも多いです。

一方で、もはやそれだけでは生き残れないのかなあ、と思います。いいアプリがでて、一気に100万DLを超えたとしても、すぐに似たものが出て抜かれてしまったりします。移り変わりが異常に早いのです。

理由の1個は、アイデアの実現が非常に簡単になったことです。クラウドによるインフラコストの大幅な変化や、いけてるフレームワークの存在、プログラム言語の学習コストの低下、などが起きて、アイデアを実現するだけでは、かなりの人ができるようになっています。

理由のもうひとつは、ユーザーの移動コストも少ないことです。FacebookにConnectするサイト同士であれば、アプリからアプリへの移動も簡単なので、飽きたらすぐに別のアプリに写ってしまったりします。

もはや、アイデアを実現するだけでは、すぐに競争が激化して残れないというわけです。アイデアを考えて、実現して、さらにそれを負けないようにする「戦略」までがないとダメなのかもしれません。

対処方法


今までは、アイデアを実現して、ユーザーの支持を得られれば、そこから戦略を考えて、運用をがんばればなんとかなりました。とにかくユーザーの支持を得ること、そしたらあとから戦略は練ればいい、というわけです。

しかし、今では、ユーザーを獲得するだけでは足りないのですね。実現だけでは簡単なので、どんどんと真似されて、すぐにユーザーの移り変わりが起こってしまいます。

徹底的にユーザーを獲得するだけではなくて、ネットワーク効果が強いものや(たとえばLINE)、データとしてのストックが大きいもの(たとえばPixiv,iQON)を最初からしっかりと握れるようにしてからリリースをしないといけないのではないかと思っています。

アイデアだけは論外、アイデアを実現してユーザーを獲得するだけでも不足ということです。そのあとに勝てる戦略があってやらないといけないのかもですね。

ということで


大変な時代になってきたなあ、と。

まあ、もちろん今までも「そのサービスが流行ったとして、Googleがあとから参入してきたらどうするの?」みたいなことはよく言われていたのですが、それでも、先にユーザーを掴んでいればなんとかなりました。しかし、今ではそうでもなさそうです。特にアプリ業界だと、数百万ダウンロードされているものでも、すぐに他のアプリに抜かれちゃうみたいなことがみたいなことが、しょっちゅう起きてる気がするのです。

というわけで、今から新サービスをリリースする人とかは、実現だけではなくて、その先の戦略も考えておくといいのかもしれないですねえ、、


ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書


ちなみにこれが異常に参考になりました。最近ずっと机の上において読んでいます。