nanapiのSEOってすごいの?


いやあ、最近、nanapiのSEOについて聞かれることが多くなってきました。

もともと「いいコンテンツをつくるのが最強のSEOだぜ!」という思想のもと、特に何も施策していなかったのですが、辻さんという、ハイパーなコンサルタントの方に入ってもらってから、めきめきとランクがあがっていきました。

参考:#cssnitelp24 辻大先生による、「事例で考える、SEOの力」 - Togetter
→nanapiの事例でお話いただいています

というわけで、nanapiのSEOで何をやっているかを紹介します。

そもそもうまくいってんの?


そこそこうまくいってそうです。

一般ワードでも結構上位に来るものが多くなってきました。

「結婚」・・・1位

競合が強そうな儲かる系のワードも

「副業」・・・3位

と、中々の成績です。

製品の説明系も

「line」・・・3位

となっています。lineの使い方は最近すごいアクセス数がありますね・・・。

あとは、ビックカメラさんに協力していただいて書いた洗濯機ネタも、洗濯機で3位で、非常にトラフィックがきています。

「洗濯機」・・・3位

こんな感じで、企業の方からいただくことが最近多いのですが、JINSさんとやった「メガネの選び方」も2位になっています。

「メガネ 選び方」・・・2位

(※調査時点でのランクなので、実際は変動している可能性があります。)

こんな感じで、たくさんのワードで上位をとれつつあります。

という感じで、そこそこの成果が出ているという感じです。

で、いろいろな施策をやっているのですが、特に重要なところは共有していきたいなあ、と思っているので、まとめてみます。

(宣伝:上記のような企業さんから提供していただく記事も募集していますので、興味ある方はお問い合わせフォームからご連絡ください

施策その1


まず、1つ目は、「構造化をとにかくする」です。カテゴリ分けのようなものをちゃんと分類するということですね。Yahoo!さんや、楽天さんはめちゃくちゃ頑張ってやっていますね。

ユーザビリティ的にも、構造化は重要です。構造がしっかりとしているサイトをGoogleは評価してくれます。

ハートの折り紙を作ろう!折り方まとめ 11個 | nanapi [ナナピ]

nanapiでは、それぞれのジャンルごとにまとめたページを「テーマ」と呼んでいます。たとえば上記のテーマでは、

トップ>趣味・娯楽>折り紙>ハート

というような形で、結構細かく分けています。だいたい16000テーマくらいにわけていますが、月々にガンガンと増えています。

スクリーンショット 2012:11:16 20:23


手間はかかりますが、効果は高いのでお試しください。

施策その2


普通のHTMLのタイトルと、og:titleなどを一緒にしちゃっているサイトがあります。もったいないですね。

ちなみにnanapiのテーマページの場合、

HTMLタイトル・・・Googleなどの検索結果に出るタイトル
テーマタイトル・・・テーマページに表示されるタイトル
パンくず・・・サイト内のパンくずで使う
og:title・・・ソーシャルに出るタイトル

という感じで、4つのタイトルをつけています。

当たり前なんですが、表示される場所によって、最適な文章の見せ方は変わるわけです。Googleで見る場合と、サイト内で見る場合は全然ユーザーの状況も心持ちも違うわけですよね。

スクリーンショット 2012:11:19 13:24-2


nanapiでは、管理画面で一気にプレビューがみれるようになっており、なるべく最適化しています。

施策その3


構造化をして、タイトルを変えても、そのページが何の情報があるか、というのが詳しく書いていないとユーザーにも検索エンジンにもわかりにくいです。

「それぞれのテーマで、テンプレートを決めて単語だけ変えればいいじゃん」とか、「Wikipediaからひっぱってきてはダメなの?」と思う人もいると思いますが、それがユーザーが一番わかりやすいかというと、そうではないはずです。

スクリーンショット 2012:11:19 13:50
カップルのための同棲マニュアル 61記事 | nanapi [ナナピ]

となると当然、全部のテーマを、全部オリジナルで記述をするべきですよね。うちは16000テーマあり、まだ追いついていないところディスクリプションはわかりやすく書いています。

施策その4


4つ目の施策は「サイト内の1ページの検索結果数を多めにすること」です。nanapiだと50件にしています。

スクリーンショット 2012:11:16 20:25

これはGoogleがクロールしてくれる数の限りがあるためです。一ページあたり、10件しか検索結果がなければ、20ページ目までページングしてくれても、200件の検索結果しか教えることができません。

その点、50件にしておけば、1000件まで見てくれます。

デメリットとしては、最初の1ページ目の時は、ユーザーが興味あるかどうかがわからないのに、表示スピードが遅くなってしまうことです。1ページ目に関しては、表示スピード優先で10件とかにしてもいいかもしれません。

しかし、2ページ目まで見ているユーザーはさらに多くの検索結果をみたいという欲があるためなので、ページングさせるよりも、たくさん見せたほうが便利なはずです。

ちなみにページビューを水増しするためにわざと分割するのは、マジでクソなのでやめたほうがいいです。

というわけで


ちょっと思いついた限りではありますが、nanapiのSEOに関して共有してみました。

みんなが正しいSEOを繰り返すことで、インターネット上の情報全体のレベルがあがっていくと思うので、今後も結果がよかったものとかは共有していきたいと思います。

とにかく、SEOをやると、競合ばっかり気になっちゃったり「あの会社が上位に来てる!くそ!」とか思ったりしちゃいがちなのですが、ユーザーにとってはそんなの関係ないので、自社の利益ばっかり考えずに、ユーザーを見続けるのが結果としていいと思っているこのごろです。