仕組み化力


仕組み化というのは、ビジネスについて非常に重要と言われています。成功する会社とそうでない会社の違いを述べる時に、「属人的ではなくて、仕組みに出来たところが強い」という話はよく出てきます。

たとえば、楽天などは「仮説→実行→検証→仕組み化」を5つある成功のコンセプトの1つにあげていました。

これは超同意で、仕組み化をいかに作るのか、属人的ではなくて組織力、そして組織が持っている知見でどう戦うのか、という点について、nanapi社でも意識をしていました。

しかし、最近それだけでは全然勝てない時代かもしれない・・・とも思い始めています。

仕組みをすぐに変える必要がある


というのも、仕組みを作ってそれで何年もやっていけた時代と違って、今の時代、特にインターネット業界では、動きが早すぎるのですね。

特定のルールの元で「仮説→実行→検証→仕組み化」をしても、ルール自体が変わるのです。つまりは、仕組み化ができるのは当たり前で、そのサイクル自体をどこまでスピーディーにできるのか?というところが焦点になりつつあります。

こういうことです。

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いやあ、大変ですね。こうなるんだぞ、ということを意識しながら、最近は仕事をしていたりします。

働く人たちはどうなるか


さて、上記のような会社の状態になると、働く人達はどうなるでしょうか?ちょっと思考実験をしてみました。

前述の状態では、「一部の人が仕組みを作れば、あとはそれを回す人材がいれば会社が成り立つ」という前提では成り立たなくなります。となると、「仕組みを回す人」に関しては、柔軟性が必要になります。直球でいうと、日本で正社員として雇うには、規制が強すぎてリスクが高くなってしまうということになります。

一方で、クラウドソーシングの伸びが半端ないです。最近、弊社でもランサーズなどを使うことが多いのですが、仕事の質もやり取りのコストも相当下がっており、ちょっとした仕事であれば問題なくワークしていきます。

となると、「社員の多くは仕組みを作れる側の人になり、仕組みを回す人はクラウドソーシングなどで、外の労働力をうまく使う」みたいな形になっていくかもしれません。コストを抑えつつ、高品質な仕事をする人がインターネットを通じて探せるのであれば、企業にとっては合理的な選択になりますし、地方などに住んでいて今まで仕事が探しづらかった人もインターネット上で仕事がとれるようになります。

なんか用心棒みたいな形で仕事を手伝って貰えるので、企業にとってはとても便利になります。

しかも、ある程度の単純労働なら、日本以外の国の人でもできてしまいます。すると企業側にとってはコスト安く済むので嬉しいのですね。

一方で働く人にスポットライトをあてると、海外の安い労働力と戦わないといけないので辛くなってはいきます。ただし、スキルを持った人は地方だろうと仕事をとれていくので、生活費が安いところに移り住んで、一定の額を稼げばいい、という形になり、新しい仕事の形が定着するかもしれません。

(余談ですが、友人の会社は、クラウドワークスというサイトを使ってのみ仕事を受け付けており、かなり売りあげてたりするので、かなりの部分がインターネット上で完結しているんだなあ、と感動しました)

スキルを持った人はクラウドソーシングで稼げるようになったとしても、会社に勤める人はどうなるでしょうか。今回の前提でいうと、仕組みを回すのは正社員は向かない、となるので、正社員でいたいのであれば、多くの人が「仕組みを作る側に回らないといけない」になります。つまり、ちょっとハイレベルな仕事の質が求められるようになります。それができないと雇う意味がなくなってしまうからです。

もちろん、日本では、クビにされる心配はあまりありません。いきなり仕組みを作れみたいな厳しい状況に置かれても、突然失業になることはないでしょう。

しかし、変化に対応できていない企業はガンガンと潰れていきつつ、新しい会社ができていくという形になる可能性があります。企業自体の寿命が10年くらいになってしまうと、クビにはならないけど、会社がなくなる、という形での失業は増えていくかもしれません。会社ってもんはだいたい10年単位でなくなっていくんだ、というのが新しい常識になったりするかもですね。

となると、解雇に関しては規制できるのですが、会社が潰れること自体が一般化していくと、法律で守れなくなっていくので、失業率が上がってしまいます。みんながニコニコ働いて給料を貰える社会じゃないと、資本主義経済が成り立たなくなってしまうので、これではいけません。

といいつつも、おそらくインターネットによって世界がFLAT化していって、「先進国だったから仕事がもらえたり、正社員で安定できた」という既得権益はもう消滅してしまうだろうから、これからは個人でがんばって生き残らないといけないんだろうなあ、という結論に達しました。

というわけで


とここまで考えて、やっぱりこれから求められる仕事の質がドンとあがるから、がんばらなきゃいけないなあ、と思っているこのごろです。今までは日本という国に生まれたという点で相当有利だったわけですが、この既得権益はなくっていくと考えたほうがよさそうです。

社長だから関係ないでしょ的なことを言われたりするのですが、最も安定していない職業なのですね。仕事の成果を出し続けないといけないですし、守るべきメンバーも多くいるわけなので、責任が非常に重いのです。さらに、会社としてはメンバー全員が今後の世界で、ちゃんと食べて行けて、幸せな生活を送れるようにする責任があると思っているので、割と焦りは感じます。

ともかく出来ることは

- 個人:いつの時代でも価値が出せるように幅広く勉強を続ける、しかもハードめに
- 会社:いつの時代でも価値が出せるような人材を輩出できるように、徹底的に支援する

ということなのかなあ、と思いました。

なんか全体的に暗い結論になっちゃいましたが、よりハードな時代になることは間違いないので、がんばりましょう!(^◇^)