やりたいこととかないです


14時から打ち合わせなので、ぐわーと書いてみます。最近流行りの、思ったことをだらっと書いて公開しちゃうメソッドです。

なんか世の中、仕事する上で、やりたいことは何か、とか、やりたいものがないとダメだ、みたいな風潮ありますよね。

就活の時に、自己分析で『やりたいことは何だろう』とか考えたりしたりしますが、そもそも、やりたいことなんて全員には必要ないと思うのですよね。

たぶん、一部の成功者の例が原因だと思うんですが、強烈にやりたいことがある人というのは力を発揮しますし、人を巻き込んでいきますし、スゴイ成功してたりするので、やりたいことがあったほうがいい、というイメージがあると思うのですが、そもそもやりたいことがはっきりとあって、それに向かって前進できる人はそんなに多くないと思うのですよ。10人に2,3人じゃないでしょうか。

もちろん、やりたいことがあったほうがいいんじゃないかとは僕も思うのですが、それがないということに対して気に病みすぎることはないかと。

そんな一部の特殊な人を真似するというのは、結構パワーがいるのですね。本当に成功者になりたい人というのは真似すればいいのですが、普通の生活を送りたい普通の人まで「自分のやりたいことはなんだろう」と悩んでいるのを見ると、そんなに考えこまなくてもいいんじゃないかなあ、と思っています。

やりたいことと好きなことの違い


『やりたいこと』と『好きなこと』というのは違います。たとえば、僕は漫画を読むのは好きですが、漫画を読むことをやりたいか?と聞かれるとちょっと迷います。

ダラダラ寝たりするのも好きですが、やりたいことは、別にダラダラ寝ることじゃないです。家族とおいしいごはんを家で食べて会話するのも好きですが、やりたいこととはちょっと違う気がします。

どう違うのか?を考えてみたのですが、おそらく『やりたいこと』というのは、大きめの目標まで含めたことだと思うのですよね。登る山の高さが重要というか。「世界中から貧困をなくしたい」でも「世界を変えるようなWebサービスを作りたい」でも、「スポーツ記者になって、一流選手の知られざる姿を社会に出すことで、勇気を与えたい」でもいいんですが、ビジョンが含まれた目標があるものが、世間で言われる『やりたいこと』なんじゃないかと。

繰り返しになりますが、別に否定しているわけじゃないです。やりたいことがある人は、やったほうがいいですし、素晴らしいことです。力も発揮すると思います。でもやりたいことというのがはっきりしていなくても、良い仕事は出来ると思うのですよね。

人から頼まれてやった仕事が評価されたら嬉しい、というのは好きなことです。そのためにやってもいいわけです。もちろん、仕事が終わったあとに、家でビールを飲みながら1人で映画を見るのが好き、という人は、そういう生活を守るために仕事をしてもいいわけです。

そういう人が9時から出社し、17時に退社して、特にビジョンなく仕事しているからといって、仕事の質とは全く別問題です。前職でも、10時〜16時だけ働く子持ちの女性がいましたが、仕事の質は素晴らしいものでした。

『やりたいこと』を決定しなきゃという脅迫概念


『自分のやりたいこと』を決定したがる症候群、というのがあると思っていて。

若い人と話していて、たまに「やっと見つかりました、僕がやりたいのは実は発展途上国の人の生活を豊かにすることだったんです」といきいきしている人とか見るんですが、よく話を聞いてみると、まあそこそこしっくりは来ているものの、別にそこまで猛烈なものじゃなかったりします。

なんか人生を賭けてまでこれをやりたい!というものがないといけない、という風潮があり、一生懸命それを探して、夢中になりたい、全力を尽くしたい、という人が多いと思うのですね。

その気持ちは非常にわかります。というのも、会社をやる上でも、ビジョンや目標を決めて、その戦略を立てて、目標数字を立てて、というところは非常に難解なところなので大変なのですが、それを決めてしまえば、あとはやるだけなので、いわゆるフロー状態になるから気持ちがいいんですよね。

やりたいものが明確で、それに向かって努力し続けるって気持ちがいいんですよ。非常にやっている感もありますし、充実感がある。その状態にしないといけないというプレッシャーがある人が多くいるんじゃないかなあ、と。

でもねぇ・・・。無理やり設定すること自体は悪いことじゃなくて、むしろ努力や行動が促進されるので良いことだとは思うんですが、そこまで無理やり、やりたいことというものに縛られなくてもいいんじゃないかなあ、と思うのもあるのですよね。

日々、ストレスなく、楽しいことをやるために仕事をしてもいいわけですし、やりたいことなくても、今やっている仕事が楽しいとかだったらいいと思うのですよね。

就活生は特に気にするな


今、僕はnanapiというサービスをやっていて、世界最大のハウツーデータベースをつくるとめちゃくちゃ便利だろ!と思っていて、これを作り切りたいぜ、ということがやりたいことに近いですが、それよりも、その過程で仲間とWebサービスを作り続けるのが楽しくて仕方なかったりします。

ちなみに僕が『Webサービスを作り続けたい』と気づいたのは、27歳くらいでした。19歳くらいからサービスを作り続けてたのに「僕もやりたいことを見つけて、その手段としてWebを使うんだ」と思い込んでいたのですね。

で、ずーと見つからなくて、よくよく考えてみたら「Webサービスを作っていれば楽しいんだ」ということに気づいて、それを中心にやるようになりました。

就活生の時なんて、全然やりたいことなんてなかったですよ。どうしたいかもそんなにない。でも別にそういう人でも、良い仕事は出来たりするんじゃないかと思うのですよね。

ドラゴンボールの悟空だって別に目的ないわけです。強いやつと戦いたいだけなんですよね。フリーザがやべぇ、ってなったときもスゴイうれしそうだったわけです。

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みんなを救いたいというのはもちろんじゃろうが
なにより強いものと戦えるのが喜びみたいじゃ・・・

世界を何度も救っている悟空ですら、そんな調子なわけです。

というわけで、『やりたいことを見つける』みたいなことに対して一生懸命になりすぎたり、見つからないことで変なプレッシャーを感じたりすることはないんじゃないかと思うこのごろです。

蛇足


なんでこんなことを書いたかというと、以下の歌を久しぶりに購入したからです。



授業よりも食事よりももっと大切なこと

『私、歌が好き!』

最近、シャボンというアーティストで復活したので、買ったのです。いい歌だなあ。