GoogleやAppleの発表を見ていると、やはり次のキーワードは「次の10億人」なんだろうなあ、と感じます。つまりは、インターネットにつながっていない人たちにどう使ってもらうか、ということです。

Android KitKatにおける最大の発表は、様々な新機能よりも、わずか512MバイトのRAMしか搭載していない古い端末でも快適に動作するようにしたことだ。Googleでは、途上国などの「次の10億人のスマートフォンユーザー」をターゲットにするとしている。

Googleによれば、特に途上国などで最も多く利用されているのは「Android 2.3」であり、このフラグメンテーション(断片化)問題を解決するため、必要メモリ容量を大幅に削減するプロジェクトを立ち上げた。エントリーレベルのデバイスでも快適に動作する最低限のRAM容量である、512MBを目標に改良を重ねたという。

※太字は筆者
Google、「Android 4.4 KitKat」と「Nexus 5」を発表 -INTERNET Watch

最新のAndroid OSは、512MBで快適に動くことを目標としていると。まだまだ最新スペックで買えないけど、急激に伸びている途上国の市場を見ています。

Googleは気球を飛ばして新興国にネットを接続させようという野心的な取り組みもしています。

気球を飛ばして新興国でもネット接続を! Googleの夢のような新プロジェクト「Loon」が世界を変える | トジョウエンジン

一方で、Appleは、太陽光発電を真剣に考えているとの噂があります。

Appleの申請書類を見ると、Appleの考案したデバイスは、太陽光発電による直流電流と、通常の電源プラグからくる交流電源をともに利用できるようにしているようだ。つまり、MagSafeやiPadないしiPodのアダプターなどをを繋ぐこともできるし、一定の電圧を必要とするまたMacBookなどの各種ハードウェアも、直接に繋いで利用することもできるようになるらしい。

Appleは携帯型iOSデバイスにおける太陽光発電の利用を真剣に考慮中らしい?! | TechCrunch Japan


これが可能になると、たとえば電気が安定的でない場所や、大自然の中などで、iPhoneが使えるようになります。

その時に、スペックや液晶など、いろいろなところが犠牲になるとは思うのですが、使えていない人たちが使えるというのは大きなインパクトがあります。

FacebookでもInternet.orgという共同体を作っています。

この10年間、当社では「世界中の人々を結びつけること」をミッションにして活動してきました。今日では、毎月10億人以上の人々を繋げています。しかし、「50億人の人を繋げる」という次のステップについて考え始めると、私たちは大切なことに気付いたのです。それは、世界中では、ほとんどの人がインターネットにアクセスすらできていないという事実です。

全世界にネット普及を! 米フェイスブック、世界大手IT企業6社と協力したグローバル共同体「Internet.org」を公開 | トジョウエンジン

今まで、たとえば水や電気、道路などのインフラについては国家が戦略的に考えて実行していたわけです。

しかし、最近では、このように民間企業が積極的に考えて実行しているのがおもしろなあ、と思いました。

インターネットによるグローバル化によって、企業が国家のような影響力を持ってくる・・・という話はたまに聞きます。いわゆる、国民国家という仕組みの次の芽が出始めているという説です。

今回、エントリで紹介したようなものを見る限り、巨大インターネット企業の影響力やビジョンはますます大きくなってきているので、超おもしろいなーと思っています。