スマホ時代の感覚の違い


最近、元livedoor社長の堀江貴文氏による「TERIYAKI」というアプリがリリースされました。

これは簡単に言うと「おいしいものを知っている人だけが投稿するグルメサービス」という感じで、食べログやRettyなどとはまた違ったアプローチで、お店を探せるようになっています。

月400円という値段ですが、これはかなりアリだなーと使ってみて思いました。

しかし一方で、アプリなら使うけど、PCだと使わなそうだなと思いました。食べログのほうが使いたいと思っちゃう。でもアプリだと、TERIYAKIのほうがいいなあ、と思ったのですよね。

これはなんでだろう?と考えてみたんですが、やはりPCとスマホでは、使う際の感じ方が全然違うからなのかもしれません。

スマホ時代の情報提供の仕方


この前、総アプリDL数が3000万とかいっている、超アプリ作りが得意なコミュニティファクトリーの松本社長と話していたのですが、スマホとPCの大きな違いとして

「スマホでは情報をパッケージングして1日1回とかにしたほうがいい」

ということでした。

GunosyやSmartNewsなど、ニュース系アプリが人気ですが、Gunosyは基本的に1日1回届く、SmartNewsも朝昼夕にプッシュ通知をするという設計になっています。つまり、暇な時に見るという感じよりも、決まった時間に立ちあげてもらうというのを意識したものになっています。

これは結構おもしろいなあ、と思うわけです。僕個人でも、GunosyとかSmartNewsは必ず毎日見ますが、見る時間はたしかに限られています。一方で、PCのYahoo!ニュースとかは随時更新しててほしい感じです。

スマホは随時持っているからこそ、決まった時間に立ち上げるようにしたほうがよく、PCは触る時間が限定的だからこそ、その時の最新情報を出すのがいいのかもしれません。

という風に考えた時に、スマートフォンでの情報提供の仕方って、想像以上に変わるのかもしれません。

じゃあどう変わるの?


総務省|平成24年版 情報通信白書

とかを見ると

この図から、フィーチャーフォンからスマートフォン、タブレット端末に移行することにより、よりパソコンに近いサービス利用形態に移行し、インターネットを通じた経済活動が刺激される可能性を読み取ることができよう。

と書いてあります。

昔は僕も「スマホって小さいパソコンだよね」と思っていて、パソコン的な情報提供の延長線上に、スマホの情報提供があるのではないかと考えていたのですが、今後は全然変わるのではないかと、最近は思い始めています。

今はまだパソコンの代替品的な使われ方をしているだけなのかなあ、と。

たとえば、PCは調べ物文化なのだと思うのですよね。いろいろなサイトをガンガンと見てまわってもストレスが少ない。だから検索とか、集合知サイトは非常に向いています。取捨選択がしやすいというか。たくさんの情報の中から自分が探している情報を探す、というのに向いている形態なのです。なので、むしろ選択肢を大量に見せてあげたほうが信頼性が高い。

一方で、スマートフォンになると、取捨選択はしづらいです。回線も表示スピードも遅い上に、スマホを使っている時はあまり待ちたくない思いもあります。

となると「これが信頼できる情報だよ」というほうがいいのかもしれない。前述のTERIYAKIとかまさにそうです。また「これだけ読んでおけばいいよ」というGunosyとかは気持ちがいい設計です。

取捨選択がベースになっている検索もちょっと使いづらいのかもですね。

この半年間でもっとも大きな変化として、AndroidでのGoogle検索が7.68%、Yahoo!が3.64%減少しており、その原因を調査し対策を打つことが必要と見えます。しかしその一方、その他検索エンジンが2.54%(2011年10月)から11.86%(2012年3月)と約9%もの大幅伸長をしていることに注目すれば、母数におけるバランスが崩れGoogleやYahoo!などの比率にも影響を与える可能性も十分に考えられます。
スマートフォンユーザーの検索エンジン利用動向、半年でGoogle/Yahoo!ともに減少の傾向 | インタラクティブマーケ統計2012年3月 | Web担当者Forum

こういうデータもあるくらいです。このあたりはまだ誤差だったり、他の要因の可能性も高くはあるのですが、スマホでは検索がされなくなっている可能性もあります。

情報投稿についても違いそう


また、情報投稿についてもかなり変わってきています。特に、文章の立ち位置もこれから変化が大きそうです。また別に書こうと思っているのですが、スマホになると、投稿も見るのも文章はちょっと面倒くさい。mixi日記とかよりも短文のTwitterになり、Instagramのように写真だけになり、Vineのように動画だけになる。ファッションサイトを見る時も写真とちょっとした写真だけでいい、みたいになってくる。

一例をあげます。弊社では、nanapiではまるばつnanapiというのをリリースしているのですが、月に調子がいいと100万回答くらいされるサービスになっています。

これは、質問に対して、まるかばつか、2択で回答をするというものなのですがスマホからの利用が非常に多いです。

中3女子です。身長150無いのが嫌で嫌でたまりません。どうしても見下ろされてる気がします。やっぱ小柄な人みると「弱そう」とか「一人じゃ何もできない」みたいに思いますか? | nanapi [ナナピ]

こういう感じの質問があり、800人くらいが回答をしています。

1

まるとばつを押すだけで簡単に投稿できるというのは非常にスマホ的なのかなあ、と。

ちなみに、まるばつnanapiと同時に公開した「モヤモヤnanapi」はその意味ではかなりPC的です。モヤモヤnanapiは、モヤモヤした悩みを書いて、それについて回答がもらえるQ&Aなのですが、長文文化です。

あたしには付き合って三ヶ月の彼氏がいます。その彼氏とは付き合って一... | nanapi [ナナピ]

こういう感じですね。

今まではは質問を大量に書いて、ちゃんと回答もらえる、という形だったのが、まるとばつでシンプルに答えるという形のほうがスマホに適しているのかなあ、と思っていたりします。

というわけで、


かなり散漫になってしまいましたが、スマホでは今までと全く違う環境になってくると考えています。

ECも、楽天やAmazon的な取捨選択する場から、sumallyのようなビジュアル型になるだろうなあ、とか。ファッションもiQONのようなビジュアルの見せ方が変わるようなものが来るんじゃないかとか。Pixivとか相当いい位置にいることになりますね。

僕は最近まで「PCとスマホはデバイスが変わっただけで、人間が求めるコンテンツってそんなに差はなくならないのではないか派」だったのですが、思った以上に変化が激しいんじゃないかという気がしています。