最近きにしていること


最近、サービスを作る時に何を気にしているかというと、お客さまに「熱量を消費させすぎない」ということです。

スマホのゲームをやっている人にとっては馴染み深いシステムだと思いますが、たとえば体力ゲージみたいなものがあって、それが消費されると、一定期間経つまで回復しないという仕組みがあります。

たとえば、10分くらいプレイしたら、30分くらいあけないとプレイができないようになっていたりします。

これ、最初僕は、「課金したいポイントを作りたいためかな」と思ってたのですが、実は熱量の消費を抑えているという面もあるんじゃないかと思い始めました。

というのも、やりたいという欲望のままにやり進めてしまうと、飽きてしまうんですよね。満足してしまったら、次からアクセスしようと思ったりしないわけです。

これは、会話などでもよく言われるのですが、「会話が盛り上がって、もう少し話したいな」と相手が思った時に終えると、次もまた会いたいと思われるというものです。逆に満足してしまうと、もう一度話したいという欲が起きづらいというわけです。

熱量を消費させすぎないようにしよう!


ボケて(bokete)」という大喜利系の人気アプリがあるのですが、これは数ページ進んだらそれ以上読めなくなります。過去に遡れないのですね。これは1日1回全部読んで、もうちょっとみたいなー、でも読めないから更新される明日にまた見に行こう、と思う、という設計なわけです。

Gunosy(グノシー)も近い設計です。朝刊、夕刊で基本的なコンテンツは終わりなので、毎日同じ時間に見たくなるのです。

パソコンでインターネットやっている時は、とにかく多くの量を貯めこんで、検索でひっかかるようにするというのが、戦術として有効でした。多くの面を作っておいて、たまたまヒットするような場所を作っておくというのが集客としてよかったわけです。

一方で、スマホアプリなどになると、一度インストールをしてもらって、そこから毎日起動してもらうというのが大事になります。インストールしたあとに、消されてしまうと、そのお客さまが再度来てもらうことはかなり難しいのです。そのあたりを上手に設計したサービスが、これからの主流になるのかなあ、と思っているこの頃です。


蛇足


そういう意味では、「ゲームは1日1時間」という発言をした高橋名人は、(偶然でしょうが)すごいなあ、と思いました。ゲームをやらせすぎるより、1日1時間しかできないようにしたからこそ、ファミコンの持つ熱量が常に高かった、という考え方もあるかもしれません。