最近思うこと


10代とか20代の人と話していると、「暇」という言葉がよく出てきたりします。

ただし、その暇の意味が10年くらい前とくらべて、意味合いが結構違うんじゃないかと感じているのですね。この前、Yahoo!JAPANの人と会議をしていて、そういう話になり、おもしろかったので紹介してみます。

先にいっておくと、完全に印象論なので、いろいろなバイアスがかかってそうな感じです。アンケートとかで調べてみたいところではあります。

暇だと思う瞬間


たとえば、昔、僕が暇だと思う瞬間は、予定のない30分、1時間、2時間とかそういう単位のことを指していたんですよね。

そういう暇を潰そうと思えば、映画を見たり本を読んだりしていたものです。しかし、今はちょっと違う時に暇だと感じるんですよね。

それがどういう時かというと、電車に乗っている3分の時間、信号待ちの15秒、エレベーターを待つ時の10秒、みたいな時間に「暇だなー」と思ってしまうわけです。

なんか昔はこういう時間が暇だと感じることはあまりなかった記憶があります。しかし、ケータイで時間が潰せるようになり、すぐに暇つぶしができるようになってから、逆に暇を潰していないと暇と感じてしまうのではないかな、と思い始めました。

これは最初、単純に僕が大人になったから、社会人になったからなのかなぁ、と思ったのですが、暇だという若者に聞いてみると、やっぱり細切れの暇について、暇ということが多いみたいです。

逆に、ボリュームのあるコンテンツ、映画や本、漫画などは暇つぶしというより、重要な時間になっている印象があります。雑誌を駅の売店で買って30分電車の中で読もう、ということはなくなったのかも。

インターネットサービスはどうするべきか?


という仮説の前提から、「インターネットサービスを作る時にどういう観点で作ればいいのか?」という点を考えてみました。

個人的には「細切れの暇をとるサービスを考える」というのは一つの正解ではないかと思い始めています。

例えば、動画も、1分以上のものは今、あまり見てもらえません。いや、むしろVineというサービスのような、6秒の動画を投稿できるサービスなどを考えると、数秒単位のほうがマッチしているのかもしれません。Vineを5個見て(30秒くらい)、Twitterのタイムラインで友達のつぶやきを20個見る(1個2秒✕20秒 = 40秒)、みたいな時間の使い方を考えるといいんじゃないかなあ、と。

ボケてのアプリをつくっているハロさんという会社さんに聞いたところ、ボケては3分30秒くらい見てもらうアプリという話でした。逆に、1日一定時間以上見てもらうと、熱量が消費されすぎてしまうのでやめている、ということでしたが、逆にいうと数分という短い時間だけは、必ず確保するように設計しているわけです。

参考:サービスは熱量を消費させすぎない設計がいい

また、SmartNewsやGunosyも数秒の時間で読めるようになっています。SmartNewsに関しては先読みをすることで秒数を省略しており、そのあたりでの価値を重視しているのかなぁ、と勝手に思っていたりします。

ユーザーの暇つぶし系のコンテンツを考えていて、これからそういうものをつくろうと考えている人は、いかに「数秒単位の細切れの暇」を消費させるような設計にするか、というのを意識してみるといいかもしれません。

というわけで


一言にユーザーさんが「暇」といっていても、そのシチュエーションはどういう時なのか、どういう瞬間にそう思っており、今はどう対応しているのか、などを想像するのが大事だなーと思っているこの頃です。

このあたりは、ユーザーに直接聞くだけじゃなくて、観察することが大事ですし、観察から仮説を考えだして実行に移して、さらにデータでの結果を見て、振り返るのがいいのかなあ、とも思っています。

参考になれば!

※ちなみに、もちろん、大量の時間を費やしてもらうサービスが作れたらそれが一番ではないかと思っています。FacebookやYouTubeなどはその例。YouTubeにいたっては、テレビと同じくらいの時間を獲得することを目指しているわけで、こちらも非常に正しい方向ではないかと思っています。

要は難易度の問題です。時間が長くかかるコンテンツほど、映画や漫画のような高クオリティコンテンツと戦う必要があります。そこと本気で戦って勝つという選択肢もありますし、数秒単位の細切れを獲得する、という手があるということです。