30分早く来るのがおすすめ案


入社2日目の明日から試して欲しいこと|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ

こんなブログが話題になっていました。この岩瀬大輔さんという方は、開成高校から東京大学に行き、在学中に旧司法試験に受かったあげく、ハーバード・ビジネス・スクールにいき、日本人4人目のBaker Scholarを受賞していたりして、最近だと世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出されてたりする、ライフネット生命という保険会社の社長さんです。一言で言うと、頭がいい凄い人です。

で、個人的にはおもしろいなーと思って読んだんですが、はてなブックマークという、外からワイワイ意見を投げっぱなしできるコミュニティサイト上では、意外と批判が多かったのですよ。

はてなブックマーク - 入社2日目の明日から試して欲しいこと|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ

ちょっと興味深いので、いろいろ見ていこうかなぁ、と思いました。

どんな内容だったの?


ブログで何が書かれてたかというと、まとめると以下みたいな感じです。

- 新入社員は、毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し新聞読め
- そうすれば1年後、社内における信頼があがる
- するとチャンスが回ってきて、成長の機会が増える

僕はこのブログから受け取ったメッセージっていうのは以下です。(僕はエスパーなので、行間からいろいろなものを読み取れます)

- 手っ取り早く社内の信用を取れるとお得
- 毎朝30分早く来て、新聞を読むだけで信頼得れるのは費用対効果がいい
- 社内の信頼があると、いろいろ楽

僕個人としては、結構賛成なのですよね。というのも、ぶっちゃけ社内政治のためのハックにすぎないんじゃないかと思うんですよ。

今どき、日本の新聞を読んでいるからといって、別に生産性はあがらないと思うんですよね。ネットで見ればいいし、と。人が取得できない海外の論文とか、貴重な情報源を集めているとかならともかく、ニュース自体はコモディティ化しているので、あまり役に立たないんじゃないかと。

はてブコメントのぞいてみる


はてブコメントで書かれているのにいくつかあったんですが「ブラック企業だ」とか「余計に出社させるのは労務管理的にどうなの?」とかあったのですが、これはたぶんライフネット生命の社員にやらせたいことじゃなくて、もっとうまくやれよってことだけなんだと思うんですよ。

もっというと、「本質的じゃないこととかで判断するような人もいるから、そういう人たちへの対応としては、30分早くきて新聞読んでいるみたいなことをするだけで評価あがるから、それが一番、費用対効果いいんじゃね?楽じゃね?」ってことじゃないかな。

憶測にすぎませんが、少なくても岩瀬社長は、そういうことをやっている社員を見て「よしよしがんばっているな!えらいぞ!」とは思わないタイプだと思うんですよね。ヤング・グローバル・リーダーだし。岩瀬さんはめっちゃ優秀な人ですが、その人が、新卒の立場にたって、本質的ではない行為を使ってでも、仕事をやりやすくする手段を教えてるわけです。仕事がやりやすくなると、たとえばライフワークバランスを保ちたい人はそれができますし、仕事をガンガンやって成長したい人はそういうこともできると。要は自分の意思で働くということをコントロールできるよってことだと思うんです。

(というか、社長の立場からすると、新卒が新聞を早朝来て読んでても、会社にはメリットないんですよね。家でソーシャルゲームやっているのと変わらないので。上場会社なので、労働時間とかが長くなるとよくないこともおこると思うんですが、わざわざきて、新聞読まれちゃったら、損しかない)

なので、はてなブックマークコメントにあった「やっぱ世の中外見からアドバンテージ取る方が楽よね!」「恐らく新聞は「日経新聞」が望ましいんだろうなw タブレットやスマホで配信されるやつだとだめなんだろうなw 」とか「大事なことが抜けてる。タブレットやスマホじゃだめ、必ず紙の新聞をバサバサいわせて読むんだぞ。」というのがまんま書かれていることなのかなぁ、と。

個人的に思うところ


こんなコメントともあったのですが

>1年キッチリということは年間100時間以上余計に出社しろと…?ライフネット生命の労務管理能力を疑う。新卒へのアドバイスを装ったエイプリルフールネタだと思いたい。

100時間で、時給5000円だとすると、500,000円で、年間50万円で社内の信頼を買うか買わないか、という判断だと思うんですよね。効率に関しては要議論です。毎日欠かさずやるのがいいのか、それとも週3回くらいでも似た効果があるのか、それとも毎朝15分前でもいいのか、などによって、もうちょっとコストは圧縮できそうだなあ、と。

僕は個人的には、こういうハックをしなくてもいい世界のほうがいいんじゃないかなー派だったのですが、最近、「早く来て新聞読んでいるだけで偉いと思う人がいて、その人達のほうが攻略しやすい」と思うようになってきました。

本質的な成果を出すとかのほうが大事だと思うんですが、その能力を上司とかえらい人に求めるのって、大変なのかなぁ、と。少なくてもコストが高い。なので、早く来て新聞読んでいるだけで評価が上がっちゃうような人はさくっとハックをして評価スコアあげておくほうが、楽じゃねえのか、というのは思うこの頃です。

余談ですが、僕が前職のリクルートというところにいたときは、非常にいい会社でして、僕の「場所に飽きると生産性が落ちる。なので、午前中は家でやり、午後から会社にいき、17時には会社を出て喫茶店で仕事をやる」という今考えると逆に効率落ちるんじゃないか、っていう論理も認めてくれて、やらせてくれてたりしたのですね。それはリクルートは自主性に任せる&成果主義なので、成り立っていたんですが、これをやると、やはり成果出さないと簡単に評価が下がるんですよね。

評価がさがるとやりたい仕事がこなくなって、やりたくない仕事をやることになって、辛いんですよねえ・・・。やりたい仕事かつ給与が高いほうが楽しいとおもう派なので、実は大変な道を選んでいたなあ、と思いました。(そのあとやめちゃったんで、あまり関係無かったんですけどね)

その点、30分早くおきて、新聞読んでいるだけで、評価があがって、やりたい仕事が得られるようになったり、社内で信頼されることで、旅行いきたいから有給とろう、とかになったときに「あいつサボりやがって」みたいな、理不尽な目を向けられることなく休めたりとかするので、費用対効果いいハックなのかなーと思います。

追記:今思い出したんですが、知り合いが新入社員の時は、Excelのシートをプリントアウトして、その足で、シュレッダーにかける、というのを高速に繰り返して、忙しい感を出してたらしいです。見習いたいですね。