安保法制が粛々と成立に向かう中、見当違いの反対をしている民主党。民主党は今のままでは選挙で勝つことはないだろう。しかし、民主党はそれが何故かわかっていないようだ。
民主党は有権者の分布を勘違いしているのではないかと思う。単純化して、左翼と右翼という言い方をするが、その主張に賛同する人の分布はどうなっているだろうか?
 Standard_deviation_diagram左の図(Wikipediaより)で言えば、左翼は一番左端、右翼は一番右に位置する。彼らの意見は極端で、少数意見に過ぎない。では多くの人は。。。と言えば図の濃い青色の中間的な意見の部分に位置する。自民党の位置取りは、濃い部分に加えて右の少し色の薄い部分までをカバーする。
民主党は元々はその多くが自民党から分かれた様に中間部分をカバーしており、公明党などの勢力が影響力を持っていた時代は 右側にも手を伸ばしていた。しかし、それは自民党と真っ向から勢力を争う形となり、政党の歴史の長さから自民党に一日の長があった。
そこで、民主党はその位置取りを若干左にシフトし、濃いブルーから左の薄いブルーまでを主な勢力とすることとしたのだ。そこにより左の社会党などの選挙協力を得ることで、自民党に選挙で競り勝ったわけだ。そして、問題はその後である。
鳩山首相は「最低でも県外」と言ったり有名になった反米論文などにより民主党の性格をより左にシフトした。そして、菅首相はさらに左に民主党を押しやった。続く野田首相は右側へのシフトを図ったが、すでに民主党の”左傾化”のイメージはさけられないところであった。その中での選挙は、主に左の薄いブルーを支持基盤の中心とした民主党が、最も人数が多い濃いブルーを抑えている自民党に勝てるはずもない。

今回の安保法制を巡る騒動で民主党は更に左傾化を強めた。そのことによって中道左派の相当程度が民主党を見捨てたのではないだろうか?そうであれば、民主党がこのままでは次の選挙に勝てるはずもない。民主党が支持率を落とした結果は「支持政党なし」の増加である。それは中間層の中でも左派の人たちの失望であろう。
民主党がより中道の政策や政策提言を進めていけば、本当であればもっと支持者は増えるはずだ。 しかし、彼らは社会党や共産党と手を結んでしまった。中道左派は支持する政党を失ってしまうこととなった。今後、自民党の中でもより中道左派の意見を持つ派閥がその存在感を増せば彼らは自民党を支持する様になるかもしれない。それは、およそ四半世紀を経て55年体制が復活することを意味するのだ。