March 2007
March 31, 2007
March 23, 2007
March 22, 2007
大学院卒業式
今日は、いよいよ法科大学院の卒業式。
まずは、朝、アカデミックガウンを借りて、東京大学の大学院全体の卒業式＠安田講堂。
学事報告や総長の話など、こっちはかなり形式的に終了。
東京大学の歌みたいなのの合唱があったものの、そんな歌があったとは始めて知った。
その後は、少し空き時間。
友達、関係者等集まり、記念写真をたくさんとった。
ガウンを来た姿、かっこいいねー！！
一生に一度かもしれないので、思い出に残った。
午後からは、法科大学院の修了式。
成績優秀者の発表など。
そして、修了証書を専攻長のＨ谷部先生からもらう。
それから、アメリカの大学の卒業式みたいに、アカデミックガウンの帽子を空に投げてみたりもしてみた。
東大ＬＳの後輩の皆様、これからの伝統にしてください(笑)。
夕方からは、謝恩会＠目白。
女性たちは、素敵な衣裳に着替え、パーティーモード。
御世話になった先生方や、たくさんのお友達とも話せました。
そして、最後は、池袋で２次会。
なにげに幹事。
会場が写真でみるより、かなり狭い雰囲気だったのはショックだったが、文句はいえない。
とりあえず、最後は楽しく！
あんまり飲めなかったけど、長い一日、思い出に残る日になったかな。
まずは、朝、アカデミックガウンを借りて、東京大学の大学院全体の卒業式＠安田講堂。
学事報告や総長の話など、こっちはかなり形式的に終了。
東京大学の歌みたいなのの合唱があったものの、そんな歌があったとは始めて知った。
その後は、少し空き時間。
友達、関係者等集まり、記念写真をたくさんとった。
ガウンを来た姿、かっこいいねー！！
一生に一度かもしれないので、思い出に残った。
午後からは、法科大学院の修了式。
成績優秀者の発表など。
そして、修了証書を専攻長のＨ谷部先生からもらう。
それから、アメリカの大学の卒業式みたいに、アカデミックガウンの帽子を空に投げてみたりもしてみた。
東大ＬＳの後輩の皆様、これからの伝統にしてください(笑)。
夕方からは、謝恩会＠目白。
女性たちは、素敵な衣裳に着替え、パーティーモード。
御世話になった先生方や、たくさんのお友達とも話せました。
そして、最後は、池袋で２次会。
なにげに幹事。
会場が写真でみるより、かなり狭い雰囲気だったのはショックだったが、文句はいえない。
とりあえず、最後は楽しく！
あんまり飲めなかったけど、長い一日、思い出に残る日になったかな。
March 21, 2007
March 20, 2007
【続きを書いてバトン】
お題のキーワードに続くワードを
インスピレーションで書いていくバトンです。
固有名詞でもなんでもOK。
（個人名の場合は迷惑のかからない程度に）
例：「浜崎」→あゆみ
1.「山田」→優
2.「佐藤」→ 江梨子
3.「アベ」→ちゃん(クラスメートのあだ名)
4.「山本」→パーマン氏(クラスメート)
5.「高橋」→Ｐロシ先生(大学の教授)
6.「木村」→拓哉
8.「鈴木」→亜美
9.「村上」→森三中
10.「田中」→真紀子
11.「ナイス」→アシスト
12.「アダルト」→ビ○オ
13.「グッド」→モーニング
14.「ヒップ」→ホップ
15.「ゴールド」→免許
16.「ファイナル」→ファンタジー
17.「みんなの」→ゴルフ(ゲーム)
18.「大人の」→時間
19.「罪と」→罰(ドストエフスキー)
20.「人間」→関係
21.「夜の」→街
22.「世界で一番」→好き
23.「愛と」→勇気だけが友達さ(byアンパンマン)
24.「ピンク」→レディー
25.「ドラゴン」→ボール
26.「笑って」→いいとも
27.「ボディ」→ライン
28.「ラブ」→ホテル
29.「ひとり」→でできるもん
30.「ベビー」→服
こんな感じかな？
インスピレーションで書いていくバトンです。
固有名詞でもなんでもOK。
（個人名の場合は迷惑のかからない程度に）
例：「浜崎」→あゆみ
1.「山田」→優
2.「佐藤」→ 江梨子
3.「アベ」→ちゃん(クラスメートのあだ名)
4.「山本」→パーマン氏(クラスメート)
5.「高橋」→Ｐロシ先生(大学の教授)
6.「木村」→拓哉
8.「鈴木」→亜美
9.「村上」→森三中
10.「田中」→真紀子
11.「ナイス」→アシスト
12.「アダルト」→ビ○オ
13.「グッド」→モーニング
14.「ヒップ」→ホップ
15.「ゴールド」→免許
16.「ファイナル」→ファンタジー
17.「みんなの」→ゴルフ(ゲーム)
18.「大人の」→時間
19.「罪と」→罰(ドストエフスキー)
20.「人間」→関係
21.「夜の」→街
22.「世界で一番」→好き
23.「愛と」→勇気だけが友達さ(byアンパンマン)
24.「ピンク」→レディー
25.「ドラゴン」→ボール
26.「笑って」→いいとも
27.「ボディ」→ライン
28.「ラブ」→ホテル
29.「ひとり」→でできるもん
30.「ベビー」→服
こんな感じかな？
March 19, 2007
March 16, 2007
March 15, 2007
卒業祝賀会＠帝国ホテル
今日は、卒業祝賀会。
といっても、大学院(ロースクール)のではなく、
いつも御世話になっている、某奨学会によるもの。
場所は、なんと帝国ホテル。
正直はじめていきました。
今日の卒業祝賀会には、
奨学会の理事や評議員、他の奨学生の方々が集まった。
着席して近くになんか見たことある人いるなーと思ったら、
元東大総長(笑)。
まずは、卒業生への祝辞。
皆様、優秀な方々ばかりなのか、
奨学会の理事の方々は、
我々奨学生卒業にあたってこれからの活躍をかなり期待している(笑)。
もちろん、ホントに優秀な人もいるのはいるらしい。
祝賀会はお食事がメインで、みんな長いテーブルに席が固定される。
だから、両隣の人(ともに東大の大学院生)か目の前の人(エライ理事の人)としか話せない。。
目の前の人と話すのは緊張するので、しゃべるのはもちろん隣の人。
こんなところに来ると、
いつものようにバカっぽいことはできないのは当たり前。
大人しく、そして楽しく会話を交わし、
エレガントにお食事をして終了。
ちなみに、ディナーメニューはこんな感じ。
フランス料理で、
・新鮮な魚介の取り合わせ ハーブサラダ仕立て シュリー風味ドレッシング
・コンソメスープ 春野菜とロワイヤル入り
・旬の真鯛のポワレ サフラン風味トマトソース
・国産牛フィレ肉のロースト ブルゴーニュ風味赤ワインソース 季節の温野菜を添えて
・フロマージュのムース仕立て ヴァニラ香るレモンのジュレとともに
・コーヒー
皆と話をするのに忙しく、ゆっくりおいしく味わいきれなかったなー。
今日話した人とは、またどこかで会いたいなと思った。
それから、某奨学会、ありがとうございました。
といっても、大学院(ロースクール)のではなく、
いつも御世話になっている、某奨学会によるもの。
場所は、なんと帝国ホテル。
正直はじめていきました。
今日の卒業祝賀会には、
奨学会の理事や評議員、他の奨学生の方々が集まった。
着席して近くになんか見たことある人いるなーと思ったら、
元東大総長(笑)。
まずは、卒業生への祝辞。
皆様、優秀な方々ばかりなのか、
奨学会の理事の方々は、
我々奨学生卒業にあたってこれからの活躍をかなり期待している(笑)。
もちろん、ホントに優秀な人もいるのはいるらしい。
祝賀会はお食事がメインで、みんな長いテーブルに席が固定される。
だから、両隣の人(ともに東大の大学院生)か目の前の人(エライ理事の人)としか話せない。。
目の前の人と話すのは緊張するので、しゃべるのはもちろん隣の人。
こんなところに来ると、
いつものようにバカっぽいことはできないのは当たり前。
大人しく、そして楽しく会話を交わし、
エレガントにお食事をして終了。
ちなみに、ディナーメニューはこんな感じ。
フランス料理で、
・新鮮な魚介の取り合わせ ハーブサラダ仕立て シュリー風味ドレッシング
・コンソメスープ 春野菜とロワイヤル入り
・旬の真鯛のポワレ サフラン風味トマトソース
・国産牛フィレ肉のロースト ブルゴーニュ風味赤ワインソース 季節の温野菜を添えて
・フロマージュのムース仕立て ヴァニラ香るレモンのジュレとともに
・コーヒー
皆と話をするのに忙しく、ゆっくりおいしく味わいきれなかったなー。
今日話した人とは、またどこかで会いたいなと思った。
それから、某奨学会、ありがとうございました。
March 14, 2007
White Day
さすがに最近は毎日司法試験の勉強なのだけども、
今日は、ホワイトデーということで、
ちょっと息抜き。
２月のバレンタインデーにチョコレートをくれた女性たち、
それにチョコをくれなかった女性たちにも、
クッキーをプレゼント。
残念ながら市販のもので、手作りではないんだけど。。
おいしかったかなー？？(笑)
人数、テキトウにしか考えてなかったので、
もっと多いのを選べばよかったとちょっと反省。
チョイスしたときに時間がなくて、
少し焦ってたのがよくない。。
自習室にいる他の男性陣も、
ちゃんとバレンタインデーのお返しを買ってきて渡していたみたい。
みなさん、さすがですな。
それはそうと、
最近、３月だというのに、暖かくない日が続く。
風邪をひかぬようにご注意を。
今日は、ホワイトデーということで、
ちょっと息抜き。
２月のバレンタインデーにチョコレートをくれた女性たち、
それにチョコをくれなかった女性たちにも、
クッキーをプレゼント。
残念ながら市販のもので、手作りではないんだけど。。
おいしかったかなー？？(笑)
人数、テキトウにしか考えてなかったので、
もっと多いのを選べばよかったとちょっと反省。
チョイスしたときに時間がなくて、
少し焦ってたのがよくない。。
自習室にいる他の男性陣も、
ちゃんとバレンタインデーのお返しを買ってきて渡していたみたい。
みなさん、さすがですな。
それはそうと、
最近、３月だというのに、暖かくない日が続く。
風邪をひかぬようにご注意を。
March 11, 2007
風林火山
今日は、高田馬場で答練を受けたあと、池袋でちょっと用事をすませ、
たまには１人御飯。
その後、おうちに帰ってちょっとしたら、
午後８時。
お、ＮＨＫ大河ドラマの「風林火山」の時間。
今までまともには見たことがなかったので、
はじめてみてみる。
山本勘助役の内野さんは、まあまあよかった。
というか、見る前よりは、少しだけ気に入った。
やっぱりダメだったのは、武田晴信役の市川さん。
武田晴信のイメージに合わなさすぎ。。
一番何とかして欲しい。
びっくりしたのが今川義元役。
今まで今川義元というのは、桶狭間の戦いで信長に敗れて死ぬので、
大抵はかっこ悪い感じの作り方が多かったように思われるけど、
今回は、わりとスラッとした感じ。
やや気が弱そうなイメージはあるけど。
あと、すごいなと思ったのは、武田家の重臣武将の方々。
みなさん、渋いいい俳優を使っているなと。
板垣や甘利役は、いいねぇ。
ストーリーは、
今日は、「晴信謀反」というところで、
見ていてちょっと展開が遅いような気がしなくもない。
勘助、やっぱり信長や秀吉、家康などと比べるとマイナーなので、
けっこう見ているか歴史にかなり詳しくないと、人物関係が分からない。。
上杉謙信をGacktがやるので、それだけは絶対に見たい。
たまには１人御飯。
その後、おうちに帰ってちょっとしたら、
午後８時。
お、ＮＨＫ大河ドラマの「風林火山」の時間。
今までまともには見たことがなかったので、
はじめてみてみる。
山本勘助役の内野さんは、まあまあよかった。
というか、見る前よりは、少しだけ気に入った。
やっぱりダメだったのは、武田晴信役の市川さん。
武田晴信のイメージに合わなさすぎ。。
一番何とかして欲しい。
びっくりしたのが今川義元役。
今まで今川義元というのは、桶狭間の戦いで信長に敗れて死ぬので、
大抵はかっこ悪い感じの作り方が多かったように思われるけど、
今回は、わりとスラッとした感じ。
やや気が弱そうなイメージはあるけど。
あと、すごいなと思ったのは、武田家の重臣武将の方々。
みなさん、渋いいい俳優を使っているなと。
板垣や甘利役は、いいねぇ。
ストーリーは、
今日は、「晴信謀反」というところで、
見ていてちょっと展開が遅いような気がしなくもない。
勘助、やっぱり信長や秀吉、家康などと比べるとマイナーなので、
けっこう見ているか歴史にかなり詳しくないと、人物関係が分からない。。
上杉謙信をGacktがやるので、それだけは絶対に見たい。
March 09, 2007
March 07, 2007
特捜部
今日は、検察の方がＬＳに来て、講演をしてくださった。
テーマは「検察の独自捜査」。
時間が有り余ってヒマというわけではなかったけど、聞きにいった。
普通は事件がおきたときには、
警察(司法警察職員)が第一次的には捜査をするのだけども(刑事訴訟法上)、
ある種の事件の場合には、特に検察が独自で捜査をする。
そういう捜査をするのが、検察の中の特捜部。
かっこよさそうでしょ？
そう今日は現在や昔、特捜部の方々から話を聞いた。
お話によると特捜部が行う事件は類型的に決まっているようで、
贈収賄事件、特別背任事件、(旧)証券取引法違反事件、独占禁止法違反事件、税法違反事件など。
殺人とか窃盗といった普通のはやはりあまり扱わず、通常の刑事部が担当する。
今日のお話では、
特捜部の組織の話や、特捜部が具体的な事件が起こったときにどんなことをやるかといった話。
具体的な話のほうは、わりとイメージがつかめて分かりやすかったように思える。
感想。
なかなか体力と行動力がいりそう。
そして、少人数でうまくテキパキと仕事をこなさなきゃいけない。
なんとなくエリートしかなれなさそうな感じがした。
政治家の汚職などを摘発するので、アル意味では花形かな。
まあ、今日は、これを聞いて検察官になろうというわけではなく、
見聞を広めるためという感じ。
いい機会だった。
テーマは「検察の独自捜査」。
時間が有り余ってヒマというわけではなかったけど、聞きにいった。
普通は事件がおきたときには、
警察(司法警察職員)が第一次的には捜査をするのだけども(刑事訴訟法上)、
ある種の事件の場合には、特に検察が独自で捜査をする。
そういう捜査をするのが、検察の中の特捜部。
かっこよさそうでしょ？
そう今日は現在や昔、特捜部の方々から話を聞いた。
お話によると特捜部が行う事件は類型的に決まっているようで、
贈収賄事件、特別背任事件、(旧)証券取引法違反事件、独占禁止法違反事件、税法違反事件など。
殺人とか窃盗といった普通のはやはりあまり扱わず、通常の刑事部が担当する。
今日のお話では、
特捜部の組織の話や、特捜部が具体的な事件が起こったときにどんなことをやるかといった話。
具体的な話のほうは、わりとイメージがつかめて分かりやすかったように思える。
感想。
なかなか体力と行動力がいりそう。
そして、少人数でうまくテキパキと仕事をこなさなきゃいけない。
なんとなくエリートしかなれなさそうな感じがした。
政治家の汚職などを摘発するので、アル意味では花形かな。
まあ、今日は、これを聞いて検察官になろうというわけではなく、
見聞を広めるためという感じ。
いい機会だった。
March 05, 2007
March 04, 2007
最高裁ウォッチング(３)
先日、最高裁判所により、注目されるべき判決が下された。
平成19年02月27日、最高裁第３小法廷において、
市立小学校の音楽専科の教諭に対して校長がした入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏を行うことを内容とする職務上の命令が憲法１９条に違反しないという判断が下された。
平成16(行ツ)328 戒告処分取消請求事件 平成19年02月27日 最高裁判所第三小法廷
裁判要旨 市立小学校の音楽専科の教諭に対して校長がした入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏を行うことを内容とする職務上の命令が憲法１９条に違反しないとされた事例
全文→http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070301113512.pdf
このことは、翌日の新聞でも報道されていた。
最高裁としては、
やはり「君が代」のピアノ伴奏を行うことについての職務上命令を行うことは、憲法違反とはならないということ。
最高裁としてはあまり事案が多くない憲法１９条の思想良心の自由に関してなされた重要な判決でしょう。
この判決は、今年度まで東大ＬＳで教えられていた那須先生が裁判長として下したもの。
法定意見は、思想良心の自由について、そんなに長く語らずわりとあっさりとした処理。
最高裁の判例ではよくあること。公務員の人権の制限についても一般的に触れるくらいで、憲法論を長くは展開しない。
そして、那須裁判官は補足意見まで書いていて、
ここでは、ピアノ演奏が思想良心の自由の問題が生じる内面的な部分と、職務命令の対象となる外面に生じる両側面をもつ性質であることを再確認している。
また、君が代の斉唱に積極的意味を見出す人もいるから、この立場を尊重することが公務員としての本質にも合致することにも触れていることがやや特徴的かと思われる。
これに対しては、藤田裁判官が反対意見を書いている。
藤田裁判官は、１９条に反するものではないとの多数意見に対して、なお疑問をもつものである。
大雑把にいえば、「君が代」の斉唱について公的機関が参加者の意思に反してでも強制することへの否定的評価という信念・信条の憲法的保護を問題とし、なおこれは憲法上慎重に検討すべきであるという。
このように、職務命令と思想良心の自由との関係について、より慎重な検討を要するとする立場である。公務員の人権の制限についても、もう少し慎重な態度をとる。
(反対意見で、原審を破棄したが、差し戻すと述べている。)
この藤田意見は、
教育現場においては、多様な意見が存在して、それを個々に保護しようとすると、
その教育現場の職務執行がままならなくなることからなかなか困難な道ではある。
しかし、重要な人権制約の可否についてより慎重に考えるという見地からは、
反対意見は苦しいところもあるが、いちおうは賛成したいように思われる。
平成19年02月27日、最高裁第３小法廷において、
市立小学校の音楽専科の教諭に対して校長がした入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏を行うことを内容とする職務上の命令が憲法１９条に違反しないという判断が下された。
平成16(行ツ)328 戒告処分取消請求事件 平成19年02月27日 最高裁判所第三小法廷
裁判要旨 市立小学校の音楽専科の教諭に対して校長がした入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏を行うことを内容とする職務上の命令が憲法１９条に違反しないとされた事例
全文→http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070301113512.pdf
このことは、翌日の新聞でも報道されていた。
最高裁としては、
やはり「君が代」のピアノ伴奏を行うことについての職務上命令を行うことは、憲法違反とはならないということ。
最高裁としてはあまり事案が多くない憲法１９条の思想良心の自由に関してなされた重要な判決でしょう。
この判決は、今年度まで東大ＬＳで教えられていた那須先生が裁判長として下したもの。
法定意見は、思想良心の自由について、そんなに長く語らずわりとあっさりとした処理。
最高裁の判例ではよくあること。公務員の人権の制限についても一般的に触れるくらいで、憲法論を長くは展開しない。
そして、那須裁判官は補足意見まで書いていて、
ここでは、ピアノ演奏が思想良心の自由の問題が生じる内面的な部分と、職務命令の対象となる外面に生じる両側面をもつ性質であることを再確認している。
また、君が代の斉唱に積極的意味を見出す人もいるから、この立場を尊重することが公務員としての本質にも合致することにも触れていることがやや特徴的かと思われる。
これに対しては、藤田裁判官が反対意見を書いている。
藤田裁判官は、１９条に反するものではないとの多数意見に対して、なお疑問をもつものである。
大雑把にいえば、「君が代」の斉唱について公的機関が参加者の意思に反してでも強制することへの否定的評価という信念・信条の憲法的保護を問題とし、なおこれは憲法上慎重に検討すべきであるという。
このように、職務命令と思想良心の自由との関係について、より慎重な検討を要するとする立場である。公務員の人権の制限についても、もう少し慎重な態度をとる。
(反対意見で、原審を破棄したが、差し戻すと述べている。)
この藤田意見は、
教育現場においては、多様な意見が存在して、それを個々に保護しようとすると、
その教育現場の職務執行がままならなくなることからなかなか困難な道ではある。
しかし、重要な人権制約の可否についてより慎重に考えるという見地からは、
反対意見は苦しいところもあるが、いちおうは賛成したいように思われる。
