2009年03月24日

Mistral Wave Twinzer RD 84L

5a747753.jpgMistral Wave Twinzer RD 84L
with Simmer X-FLEX 4.5
風:10m/s〜15m/s、右サイド サイドオン
波:胸〜肩、アウトのブレイクで頭

名門ミストラルが本気で作ったウェイブボード。
PWAで活躍するMarcilio "Brawzinho" Browneのシグネチャーモデルでもあります(が、残念ながらMarcilio Browneは今年、FANATICに移籍しちゃいました)。

ミストラルのボードは全般的に乗りやすさを重視したモデルが多いのですが、このTwinzerは乗りやすいだけではありません。
真剣に波を追う皆さんも納得の性能を持っています。

84Lということで、サイズ的には5崑罎濃箸Δ里妥当なところですが、今回は4.5屬任笋筌▲鵐澄爾ら完全にオーバーになるまで試してみました。
波のサイズも結構あるので中途半端なボードでは楽しめない海面でしたが、このボードはしっかり応えてくれました。

DSC09113ボリュームは84Lですが、同じぐらいのサイズのQuatroやJPに比べ、2cmほど幅が広いのが特徴です。
この差が実は乗り味に大きく影響するのですが、全体に幅広、フラットで面浮力を受けやすい形状になっています。





DSC09112ボトムは浅いWコンケーブ。
浅いと言いつつ、Vアウトするテイル寄りの方は割としっかりしたVになっています。
コンケーブが浅いのでゴロゴロ不安定になるようなことは無い一方で、ターンの時にはVが効いていて軽い踏み込みでもよく曲がってくれます。
なかなかバランスの取れた形状だと思いました。


付属のフィンは16.5cm。
このクラスのツインフィンとしては標準的なサイズです。

ボード本体は軽く仕上がっており、試乗したボードは5.9kgでした(カタログ値は6.1kg)。
この軽さも走りの良さにつながっていると思います。

52 ken最初に驚いたのはアウトに出るときの安心感でした。
ウェイブではインサイドに風が無いことも多く、頼りない風の中を波に向かっていく場面が多いのですが、このボードは非常に安定しているので波に向かうのが怖くありません。
プレーニングしていなくても前足をストラップに入れたまま安定して走ることができるので、ちょっとした波を越えるときにはとても助かります。
これが例えば深いWコンケーブを持つQuatroだと、ノンプレーニングでここまで安定して走ることはできません。
この安心感はなかなかのメリットです。

プレーニング、上りはとても安定しています。
特にキレがいいとか上りが良いとかいうことはありませんが、あまり考えずに安定して走ることができるので気づけばそこそこいいポジションをキープできているという感じ。
ジャイブもボードがフラットなので足の置き場に悩むこともなく、軽い踏み込みでスッと回ってくれます。

波乗りですが、ボトムターンへの入りは自然な感じ。
適度に丸みのあるレイル形状なので、グイッと深く波の面にレイルが食い込む感触ではありませんが、軽い踏み込みでも弧の小さいターンができ、変に力む必要がありません。
波を駆け上がり、トップターンをするときも似た感触で、常に無理無く動けます。

この感触、なんか似てるなと思ったのは、昨年試乗したTABOUのPOCKETです。
少し浮いたような感覚のままクルクルと細かく回せるところが似ています。
「TABOU POCKETの試乗報告」

ツインっぽさはボトムターンから先で味わえます。
波の形がイレギュラーでもターンの弧やラインを簡単に調節できるので、リップのいい位置にボードを導くことができます。
いい位置に当てればその後の加速も当然良くなりますので、次のターンにスムーズにつなげていくことができるわけです。

欠点、というほどのことでもないのですが、少々苦手なのはセイルがオーバーになったときの波乗り。
与えるパワーが大き過ぎるとテイルが浮き過ぎる傾向があり、ボトムターンで踏み込み加減に注意しないと波から弾き出されてしまうような感じになります。
これは乗りながら慣れ、調節していく部分でしょう。

032200601トータルでは、ウェイブをやる人なら誰もが良さを味わえる優れたバランスを持つボードです。
風が不安定になりがちな場所では特にメリットが大きいように思いました。
またサイドショアはもちろんですが、ターンの弧を軽く調節できるのでオンショアコンディションでも力を発揮しそうです。
使うセイルは、ボード自体が良く走ってくれるので、あまりパワフルでない方がいいと思います。
決してオーバーでは乗らず、ジャストから少しアンダー気味だと気持ち良い波乗りを味わえるでしょう。

写真:
バックサイド。
SWANさんのHPからお借りしました。
ありがとうございます。

ミストラルのウェイブボードというと日本では少し印象が薄いところもありますが、このTwinzerはユーザーフレンドリーな部分を残しながら、かなり垢抜けた印象です。
ウェイブ初級者が練習を積むのもヨシ、上級者が真剣に攻めるのもヨシということで、幅広い層に喜んでもらえる性能を持っていると感じました。
シングルフィンのボードからツインフィンへ乗り換えようという方にもお勧めです(^^)

顕達
kentatsu@gmail.com


kentatsu1 at 01:03│Comments(0)TrackBack(0) 試乗報告 | ウィンドサーフィン

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