2009年03月24日

JP Australia Twinser Wave 84

895563c5.jpgJP Australia Twinser Wave 84
with Simmer X-FLEX 4.5
風:10m/s〜15m/s、右サイド サイドオン
波:胸〜肩、アウトのブレイクで頭

昨年、PWAウェイブチャンプのカウリ・シアディがJP/Neil Prydeへ電撃移籍...
そして彼は移籍後も結果を出し、2年連続のウェイブチャンプに。
そのカウリの活躍を支えているのが、「カウリのために」作られたセイルとボードであることには疑いの余地がありません。
ずば抜けた実力の上に「自分用の」道具を使う特権を得ているのですから。。。

JP AustraliaとしてはこのTwinserを更に高いところに位置づけています。
解説によると、このTwinserの登場は「Jason PolakowがPin Tailのボードでウェイブ界を席巻して以来の、革命と呼ぶに相応しい出来事である。」とのこと。
つまりカウリの移籍は会社のアイデンティティであるJason Polakowの影を薄くし、「カウリ色の」新生JPを作るくらいの意味を持っているということです。

JP Australiaの並々ならぬ意気込みから生まれた「カウリモデル」のTwinserですが、現物はいい意味で想像を裏切る、素晴らしいバランスを持ったボードでした。

DSC09384長さが短く、幅が広く、見た目がフラットなミストラルに比べ、このJPはとてもシャープな印象です。
全長は234 cm、最大幅は57 cm。
驚くことにこの数値は僕が乗っているQuatro 81Lにかなり近いのです。
(Quatroは全長234cm、最大幅57.3cm)
実際はほとんど同じようなボリュームなのかもしれません。


DSC09383ボトム形状は最近のボードでは非常にオーソドックスなほう。
浅いシングルコンケーブからWコンケーブへと続き、最後はVアウトしますが、全般的にQuatroに比べるとかなり浅いのが印象的です。

静止時の体感浮力はQuatroの方がレイルをきつく丸めているため沈みやすく、JPの方がボリュームがあるように感じます。


44 ken走りの方はどうかというと、風上に上っていてもあまりその感触が伝わってこないQuatroに比べ、JPはシャープに水を切るように上っていきます。
感覚的にはかなりシングルフィンに近く、ある程度フィンに体重をかけて上っても大丈夫です。
これはQuatroよりシャープなレイル形状と、コンプリートされている大きめのツインフィン(7.0インチ≒17.5cm)の効果によるものだと思いますが、よく走るしよく上るのでウェイブボードらしからぬ爽快感があります。
水切れがいいので当然、ジャンプも気持ちいい!


23キビキビとしたいい走りをするからといって、ボトムターンをしたら波に弾かれましたというのではウェイブボードとしては使えません。
どうかなと思って突っ込んでみましたが、実に動きは滑らかです。
シングルフィンかと思うほどしっかりとしたグリップ感がありながら、ラインコントロールはツイン特有の自由度があり、これはずいぶん高いレベルで両立しているなと感心しました。
フィンが大きいことも影響していると思いますが、それが邪魔になることもないので適切なサイズなのでしょう。

写真:
ボトムターンに入るSZさん

JP、ミストラル、Quatroの3艇を比較してみると、最もシングルフィンの感触、スピード感に近いのがJPです。
波の上で少し浮きながら軽く動けるミストラル、波と一体化するようなレイルの食い込みを味わえるQuatroに対し、シャープに波を切っていくような感触を持っています。
ツインに乗り換えてすぐの頃によく味わう「予想外の動き」というのがほとんど無いので、自分の力でコントロールしながら波を刻んでいる感覚になり、ちょっと上手くなったような気すらしてしまいました(^^;

25ウェイブボードの味付けは実に微妙なもので、直線走行を良くすれば波乗り性能が犠牲になったり、そのまた逆になったりするものです。
素晴らしい波乗り性能のQuatroでも、通常のプレーニング性能は他のボードに劣る部分もあります。
そういう意味で、このJPはビーチスタートからプレーニング、ジャンプ、ジャイブ、ウェイブライドといった全ての要素で良さを味わえるボードに仕上がっており、単に「プロのボードを乗りやすくいじってみました」などというレベルではないことがよく分かります。

「ウェイブはシングル!」と思っている人も、「カウリのようなライディングがしたい!」と思っている人も、どちらも決して裏切られることは無いと思います。
僕個人としては今まで乗った何艇かのツインフィンの中で最もバランスの取れているボードだと思いました。
こういうボードを手に入れたらぜひ長くお付き合いしたいですね(^^)

顕達
kentatsu@gmail.com


kentatsu1 at 23:50│Comments(0)TrackBack(0) 試乗報告 | ウィンドサーフィン

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