2009年09月22日

BH Rhythm 95L & Rhythm Twin +1 with Simmer Icon

15b9513e.jpgえ”〜。
大会の待ち時間に試乗させて頂いてから随分経ってしまいましたが。。。
賞味期限は切れていないと思いますのでご容赦頂ければ(^^;



***BH Rhythm 95L & Rhythm Twin +1***
コンディション:
風:左サイド サイドオン〜クロスオン 4m/s〜6m/s
波:イン:腰〜胸 アウト:胸〜肩
セイル:Simmer Icon 5.9

風速からご想像頂けるかと思いますが、試乗したときはいわゆる九十九里の定番、「ぴよぴよウェイブ」コンディションでした。
この、風は足りないのに波は結構あるという状況で、ボードはまず安定感を問われます。
アウトに出ないと話になりませんからね。

ところが最近のワガママなウィンドサーファーは、アウトに出てバックサイドで波を引いてくるだけでは物足りない、波が張ってきたらフロントに出てリップに当てたいなんて言うわけです。

しかし風が足りないということは、バックサイドで引いている時点でもあまり速くは走っていない、フロントに出れば失速しかねない、しかも加速するには波が張ってくるのを待つ必要があるので、走り出してフロントに出たときには自然とトップに上るまでの時間が限られてくる、そういう状況になります。
その時間的余裕の無いボトムターンからトップに駆け上がってリップに当て込むなんていうのは、そりゃあ欲張りな注文、ということなのです。

長年、このジャンルでは100L前後の"フリースタイルボード"や、フリーライドとピュアウェイブの中間的な"フリーウェイブボード"を使う人もたくさんいました。
最近では"オールテレーン=全天候型"なんて言って、ウェイブ、フリースタイル、フリーライド全ての中間をうまく合わせたようなボードも人気です。

15 Rhythm Twin+1でもワガママなウェイブの人は走るだけじゃヤだ、"ピュアウェイブボード"が欲しい!などと言います。
実際、このサイズはプロが大会で使うサイズではないので真剣なウェイブボードとなるとかなり限られてきますが、そこにストライクで合わせてこられるのが唯一の国内メーカー、バーレーの強みでしょう。
今年は他社も90L台の真剣なウェイブボードを揃えてきているので競争は激しくなってきていますが、それでも実際に乗ってみて感じるのは、やはりバーレー、一味違う良さがある、でした。

今回残念だったのは、プロダクションでもう1機種用意されている浅野プロモデル"Classic Twin 95L"に乗る時間が無かったことです。
陸で見る限りでは小さいサイズのClassic Twinよりも微風を意識した、走り出しの良さそうな形状をしていましたが、乗り比べてみるともっと違いがはっきり分かるだけに惜しかったです。

17 Rhythm Twinこちら、Rhythm Twinのボトムです。
コンケーブは浅めで、幅は広め。
走り出しの良い形ですが、ロッカーはそれなりについていて、波乗りの意識はしっかりしています。






18 +119








こちらはRhythm Twin +1です。
テイルまわりを見るとすぐに分かりますが、プロダクションのRhythm Twinとはかなり異なるデザインでした。


2021








フィンの位置はこんな感じ。
小さいセンターフィンに注目です。


2223








最初はそれほど違いが分かるかなあと思っていたんですけどね。
乗ってみるとこの"チビフィン"の効果、かなり感じます。


走り全般については、ちょうど同じぐらいのサイズで僕が最近手に入れたQuatro Tempo 92Lも含めて比較してみたいと思います。
まずゲティングアウト、微風タック、微風ジャイブといったあたりですが、これはTempoと比較すると第一印象ではTempoの方が乗りやすいです。
というのはTempoの方がデッキがフラットだし、アウトラインも直線的で、真っ直ぐ走るのに向いたデザインだからでしょう。

Rhythmの方がデッキがラウンドしているのでTempoから乗り換えたときには少し違和感がありましたが、この形状、慣れてくるとボードは傾けやすいし、足でデッキを「つかむ」ような感触もあるので、どちらもそれなりのメリットがあると思います。
ボード全体の安定感としては非常に良く、タック、ジャイブでも全く不安はありませんでした。
これはRhythmも+1も共通です。

ということで比較的楽にアウトに出た後は波乗りへ。
"ぴよぴよウェイブ"で重要なのはパンピング性能です。
頑張ってパンピングしているときに、どれだけ素直にボードが加速してくれるか。
これで乗れる波の本数に差が出てきます。

この性能で飛びぬけて良かったのは"Rhythm +1"でした。
小さなセンターフィンがパンピングで受けた力を素直に真っすぐ進行方向に伝えてくれているような感触で、こんなに楽に波を取れたのは初めてです。
波に入ってからも素直に加速してくれるので簡単に波の前に出られるし、これはちょっと凄いと思いました。

ボトムターンからトップへの切り返しの部分ではTempoと+1が少し似ていて、Rhythmは少し違う感触でした。
Rhythmの方がより波にレイルが入っている感触があり、スピードが出やすい他の2艇とは一線を画しています。
この感触はそのままトップターンにもつながり、スピードを活かしてフローター気味にリップに持っていきやすいTempoと+1に比べ、Rhythmの方がリップの中に吸い込まれ、リップの内側から当て込んでいくような動きに適しているように感じました。
加速しにくく失速しやすいオンショアでは+1が、ボトムターンでスピードが伸びやすいサイドショアではRhythmが向いているかもしれません。

バーレーのボードで確実にアドバンテージがあるのは重量です。
Tempoは約7kgですが、バーレーの2艇は6kgを切るレベルの軽さ。
+1はカスタムなのでカーボンもふんだんに使用し(真黒に透けて見えるのはかなり斬新!)、軽さと硬さでは他に並ぶ者の無いレベルだと思います。
波をしっかりとらえればこの1kg程度の差は全く気になりませんが、波に対してピークを外した中途半端な入り方をしたり、なんとなく風がギリギリで、もうちょいで走りだしそう、なんてときには差が出るかもしれません。

プロダクションのRhythmも現在は国内工場で完成していますのでカスタムに近いレベルに仕上がっています。
この意味でのお買い得感はあるかな(^^)

トータルではバーレーの開発力健在を印象付ける試乗でした。
大きなウェイブボードも真面目に作るメーカーとして、存在感を示したんじゃないでしょうか。

なおプロダクションは現在、好評発売中ですが、カスタムの+1については石原プロの開発次第で今後形状が変わる可能性があります。
最新動向についてはショップへお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

顕達
kentatsu@gmail.com

kentatsu1 at 13:33│Comments(0)TrackBack(0) 試乗報告 | ウィンドサーフィン

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