不透明感が強まる世界経済の核心に迫った作品。巨大化した先物市場が実物経済を振り回す様になって久しい。賭博場と化した先物主導の金融市場でジョージ・ソロスに代表されるトレーダー達が国家の枠を超え世界規模で荒稼ぎをしている。所謂インデックス商品と言われる実体のない指数先物などで価格の上げ下げや時間差の優位性を利用して博打を打っているのである。その手法はコンピュータープログラミングによるもので簡単に言うとパチプロと変わらない。コンピュータ―による自動売買は僅か1秒間に何万回と取引される。わが国も、彼らの市場となっておりアベノミクスによる株価上昇も半ば出来レースなのである。即ち、安倍政権樹立の際、50兆円規模で米国債を買った。これはオバマに対する貢物であり、その後の円安政策の容認であった。しかし、安倍首相の靖国参拝により先進諸国を激怒させたため、ここへきて株価は急落である。靖国参拝が何故いけないのか?連合諸国に負けサンフランシスコ講和条約を締結したが、11条に抵触するのである。即ち、国民心情的には戦争で亡くなった方々は死ねば皆等しくおまつりすると云うことであろうが、世界基準では戦犯が合祀されている靖国神社は一般的な国家の顔としての戦没者慰霊施設とは認められないのである。ヒットラーを祭っているに等しく映ってしまうのである。当時の政府は講和条約を受入れ調印しているのである。何より、昭和天皇も戦犯合祀以来参拝はしていない。そのご心情も伝わるところである。この世界基準が理解できない行動をとった安倍首相はもう長くない。アーミテ―ジ氏など米国の日本担当者は既に見限り次世代の細川豪などに接触している。
株価頼みの政権は、年金資金を投入して株価を吊りあげるが限界がある。17000円台まで行けば御の字だ。金はアメリカが各国から預かった現物を流用している疑いが濃厚である。そこで、アメリカは金の暴落を仕掛けてくるであろう。何度か暴落は起きるが金の上昇は止められない。
相変わらず簡潔で解り易く、断定的文章。3時間ほどで読破。
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