2007年06月

2007年06月30日

昨日、また川島雄三監督特集を観る為に京橋のフィルムセンターへ行き、16時からの
「洲崎パラダイス・赤信号」
に飛び込むつもりだったのだが、タクシーの運転手がダメダメだった故に到着が遅れ、開映10分前になってしまったら、なんと満員で入場止めに遭った。

観られないとなるとどうしても観たくなるもので、山野楽器地下のDVD売り場で同作品のDVDを購入。
勢い、ファスビンダーや、メキシコ時代のブニュエルのDVDボックス、岩井俊二の「市川昆物語」なども一緒に買い、思わぬ出費。

雨も降ってきたので、銀座ぁ、って雰囲気の古い喫茶店でコーヒーを飲みながら時間を潰し、19時からの
「人も歩けば」
を観ようと再びフィルムセンターへ。
今度は早めに着いたので入場できた。

タイトルが出るまでの約10分の軽妙さは、まるで近年の「アメリ」や「下妻物語」を思わせる。
フランキー堺の語りは、登場人物すべての声色を真似て、リップシンクもバッチリ。
絶妙なコメディの小品で、思わぬ収穫だった。

脱線トリオや若水ヤエ子らの、いかにもゲスト的な出演も、適材適所かつ、鼻につく一歩手前で引いていて、スマートだった。

それにしても、人がただ転んだり、酔っ払いのケンカで思わず相手をコップで殴ったり、といったプリミティブな笑いのとりかたでも、間合いやキャメラワーク次第で充分笑えるのだなあ。

いろいろ勉強になった。

おとといは、朝、古田新太と二人で、10月の、キューブ・プロデュース、PARCO劇場公演の初取材。

ようやくタイトルも決まった。
「犯さん哉」。
アステア&ロジャースの「踊らん哉」からの戴き。

台本もいよいよ本腰を入れて書かねば。
ともかくヒドイ舞台にしたい。
間違っても賞とかとることのない作品になることはたしかだ。

夜はコクーン歌舞伎「三人吉三」の千秋楽に無理言って入れてもらい、ラストの雪の量に笑う。
あれはもう、笑ってよい量だろう。
ヤケクソとしか思えない多さだった。

終演後、エンディングに流れた歌を担当していた椎名林檎女史に声をかけられる。
今まで会いそうで会わなかったから初対面。
シンセサイザーズの「隣の女」というアルバムで「やっつけ仕事」という曲をカヴァーさせてもらったお礼を言い、昨年コクーンで上演した「労働者M」の映像効果について尋ねられたので、なんだかんだ説明。
楽屋へ行き、勘三郎さんたちに挨拶。
ロビーで偶然会えたラサール石井さんと、来月から始まる「狐狸狐狸ばなし」の稽古の仕方について軽く確認。
今月は少しゆっくりできたけど、また忙しくなる。




keralino at 09:15 

2007年06月27日

なんだか、もうひとつ、体調がすぐれない。

昨日今日始まったことではなく、半年ぐらいずっと続いていることだが。
映像の撮影中とか、舞台の稽古中〜幕開き三日めぐらいの間は、切羽詰まっているからだろう、まったく体調のことは忘れてしまう。

つまりは、その程度の不調ではあるのだ。

咳が出るとか下痢だとか頭痛がするとかではなく、ただだるく、頭がすっきりせず、肩から背中、腰に至るまでの懲りが激しい。

仕事のみならず、何事にも集中が続かない。
それで、読む本も、長いものより短篇小説やエッセイ集や日記などを選ぶことになる。

町田康の「テイスト・オブ・苦虫」の第四集を読了。
町田氏とは、彼がまだ町田町蔵を名乗っていた時代に、幾度かライヴを共にさせてもらった。

たしか、東横劇場だったと記憶する。渋谷東急東横店の、7階だったか8階だったかにあった劇場である。

84年か85年だ。

町田氏のバンド「人民オリンピックショー」と私のバンド「有頂天」と、他にもいくつかのバンドが出てのイベントがあった。

私は既に出番を終え、ホッとして楽屋回りをウロウロしていた。
何があったのか、スタッフまわりが俄かに賑やかしくなり、「町蔵さんが」とか「町蔵さんは」とか言いながら、右往左往している。
明らかに町蔵周辺で何かが起こったらしい。でなければ「町蔵さんが」とは言わないだろう。
近くのスタッフに事情を聞くと、どうやら、出番だというのに町田氏がいないらしい。
リハーサルが終わったあと、劇場を出たっきりまだ戻って来てないというのだ。

現場は大きな混乱に陥っていた。
人民オリンピックショーは本日の目玉であり、町蔵は人民オリンピックショーの目玉だ。
とりあえず待とう、ということになったらしく、場内のBGMを大きめにしたりして、まだかまだかと町田町蔵を待つが、いっこうに戻る気配はない。

25分か30分は経っていたと思う。
ようやく町田氏が戻って来た。
皆、肩を撫で下ろしたのもつかの間、氏の顔を見て固まった。

血まみれなのである。顔面が。

歯が折れている、と誰かが言った。
それも一本や二本ではない、と。
一本や二本ではない、ということは、おそらく三本でもないだろう、と思った。人は、三本の歯が折れている者を見て、「一本や二本ではない」とは言わないものだからだ。

奇妙なのは、誰一人として「何があったのか」を聞こうとしないことだ。
怖いのである。
全員が町田町蔵を恐れていた。

こうして、町田氏は平然と顔を洗い、おもむろにステージに出ると、何事もなかったかのように、いつもの、前屈みになって喉を振り絞るような歌い方(今から思うと、あれはジョニー・ロットン風だったのかと思う、P.I.L.時代の)で
歌い始めた。

一体外で何が起こったのかは、ついぞ謎のままだった。

近年、町田氏からは何度か対談のお話を戴いているが、怖くて受けられないでいる。

俺が町田氏と対談する時、それはすなわち、あの日の謎が解ける時だ。だって聞かずにはいられないもの。
で、んなこと聞いたが最後、今度は俺が血まみれになるかも知れないじゃないか。

町田康になってからの町田康氏しか知らない者は、どうしてこんなに俺が怯えるか釈然としないかもしれないけど、町田町蔵時代の町田康氏を知る者には頷けるに違いない。


昨日はシアタートラムで野田地図「THE BEE」を観た。
現在、小劇場界は、80年代が嘘のように具象表現に向かい、先日観た圭史の「少女とガソリン」のような力作もあるものの、全体的には行き詰まっているように感じる。

なんせ俺も当事者だからあまり偉そうなこたぁ言えないけど、今回みたいな無駄のないコンパクトな舞台を作る時の野田さんは冴えまくる。抽象表現の可能性を改めて感じる、大層刺激的な作品だった。

keralino at 09:57 

2007年06月24日

21日は、二十年以上ぶりに京橋のフィルムセンターへ映画を観に行った。

高校時代はよく学校をサボって通ったものだ。
当時の学生料金は140円とか、そんなものだったと記憶する。あの頃はまだ一本300円均一とか二本立て400円均一の名画座がそこかしこにあって、それらよりずっと割安で映画を観ることができたから、通わないテはなかった。

「戦艦ポチョムキン」だの「サンライズ」だの「裁かるるジャンヌ」だの「イントレランス」だのといったサイレント映画の古典はほとんどここで観た。
他所の自主上映館では、大概無声映画の上映では何かテキトーに音楽を流すか、もしくはサウンド版を上映していたが、フィルムセンターでは資料的価値を重んじるためか、サイレントはまったくの無音で上映するのが常だった。
暗闇の中聞こえてくるのは映写室から洩れてくる、カタカタというかすかな映写音のみ。それはそれで、ある雰囲気があってよいのだが、問題は、開映後10分もすると、必ずいびきが聞こえてくることだ。場合によっては二人や三人ではなく、寝言を言い出したり放屁したりするオヤジまでいたから、もはやグリフィスもムルナウもあったものではない。名作も台なしなのだった。

そんな思い出の場所、と言っても95年に建て替えられて所在も何十メートルか移動していたのだが、それでもやはり懐かしいことには変わりない場所で観たのは、13時からの「赤坂の姉妹より 夜の肌」と19時からの「特急にっぽん」。
共に、「幕末太陽伝」で知られる川島雄三の監督作。
同監督の特集上映としては史上最大となる39作品の上映が、今月12日から7月22日まで行われているのだ。

入場料は一般500円とさすがに上がっていたが、それでも安い。
あと何回か通うことになりそうだ。

「夜の肌」は淡島千景、新珠三千代、川口知子の三姉妹もので、特に前半のテンポのよさは高級バーや料亭を舞台にしているとは思えぬほど目まぐるしさで圧巻。
23歳の(世界の)蜷川幸雄氏が学生役で出ていて、なんか、いつもいなり寿司とか菓子とかを食いながら大笑いしているのが可笑しく、一人で笑ってしまった。このコは、将来自分が日本の演劇界で最もエラい人間になることを知ってるのだろうか、否、知るわきゃない、などという邪念がなかなか振り払えず、ジャマだった。

「特急にっぽん」は、まだこだま号が最も速かった時代(東京〜大阪間が6時間半)のコメディで、ほとんど全編車内が舞台というのがスゴイと言えばスゴイが、まあ、添え物喜劇のカワイイ小品である。
それにしてもあんなにサービスがよいとは。当時は電車でも女性乗務員のことをスチュワーデスと呼んでいたことを初めて知った。

本日も昼から三宅弘城が出演中の「宝塚ボーイズ」を観に京橋、というか銀座へ行く。


keralino at 05:08 

2007年06月21日

おとといの午後。
制作の花澤、BunkamuraのK氏、S氏の4人で打ち合わせをしていたら、なにやら近所がザワザワと賑やかしくなり、表を、次から次へと消防車が通過してゆく。まるで消防車のカーレースのように、こんなにたくさんの消防車が一体どこから、というぐらいの数だ。

上空から妙なノイズが聞こえるので見上げれば、エッと思うぐらいの数のヘリコプターが旋回している。

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聞けば、近くの温泉が爆発したとか・・・。
打ち合わせを中断し、4人で、普段とはまったく様相を異にした渋谷の街を歩く。
途中、新聞記者らしき人に

「KERAさんですよね」

と呼び止められ、

「爆発は目撃されたんですか」

と、さあメモるぞと言わんばかりにペンとノートを構えながら強い語気で尋ねられたものだから、ここはやはり目撃したということにしておかないとまずいような気がしたものの、偽証罪で捕まりたくないのでやめた。

現場から相当離れた場所にも、爆発時に爆風で飛ばされたとおぼしき建物の破片がそこかしこに落ちている。

我々はしばし呆気にとられた後、Bunkamuraのラウンジで打ち合わせを再開した。

外は大変な騒ぎだ。
タイムリーに例えるなら、23日に世界最速公開されることで話題のダイハード4.0みたいなことになっている。


なのに我々は再来年のスケジュールについて話し合う。


数十メートル先を、レスキュー隊や救護隊員が足早に通り過ぎる。


我々は再来年の話をする。


テレビ局のレポーターがマイクに向かって叫んでいる。
「まだ中に一人いるようです」


俺はK氏に向かって提案する。
「なんか、こう、壮大なんだけどくっだらない芝居を」


「渋谷の一角が地獄と化しております」


「象とかキリンとか出せないスかねえ」


こう書き進めると、まるで俺達が不謹慎極まりない冷酷人間のように思う方もいるかもしれないが、我々としても、打ち合わせをするより他なかった。
気分は憂鬱だったが、世の中こういうものだと思うしかなかった。


それはそうと、事故を機に、いきなり温泉の安全対策について厳しい目が向けられるのは、あたりまえと言えばあたりまえだし、飛行機事故があったあと、ことさら整備に几帳面になるために、しばらくは安心して飛行機に乗れるのと同じで、当面は同様の事故は避けられるに違いない。

だが、一昨日まで、誰が渋谷のど真ん中で温泉が爆発するなんて思っていただろう。
起こる前になんとかしなくては遅いのだ。
次はそば屋が爆発しないとも限らない。

keralino at 05:06 

2007年06月17日

何を隠そう、家賃を半年も滞納している。
金が無いから払わないわけではないのだが、大家はそんな言い訳には納得せず、払え払えとうるさく責っ付いてくるので辟易しているのだが、払わない俺にこそ否があるのは言うまでもない。
俺が大家だったら一も二もなく追い出してるところだ。俺が大家じゃなくて本当によかった。

世の中金で動いてるなあ。
金なんかどうでもいいのに。
いや、どうでもよかぁないけど、それほどのものではないのに。


おとといはシアタートラムで、M&Oplays+ペンギンプルペイルパイルズ「ワンマンショー」を観劇。
中根聡子さんのシンプルな装置が、相変わらずよい。
倉持のような作・演出家がもっともっと自由にワガママに芝居を作れる環境になれば、俺も焦らざるを得ないのに。
いずれにしても、刺激的な舞台は様々な辛さを忘れさせてくれる。

深夜から書き始めた夕刊フジの連載に四苦八苦しているうちに昨日の夕方に。
要はもう書くことがないのだが、少し視線を変えれば何かあるはず。そう思い、結局自分の本名を誉めるだけで原稿用紙3枚を費やすことに成功する。

5時過ぎにようやく書き上げ、約束の時間より20分ぐらい遅れて、三浦俊一と、7月28日に渋谷クアトロでやるライヴの打ち合わせ。シークレット・ゲストでは、なにしろシークレットゲストなので名前は出せないが、なかなかライブハウスではお目にかかれない人に出て頂くことになりそう。

その後映画「赤い文化住宅の初子」をレイトショーで観る。
殆どのシーンが1カットで成立しており、多くても3、4カット、しかもフィックスのカメラで撮影されていて、こういう映画を観たとたん、似たようなスタイルで撮りたくなってしまうのは、俺がまだまだ不勉強、というか、自分なりのスタイルをもっていない証拠だが、一方では、マネだろうが何だろうが、やりたいようにやれば、出来たものはどういうわけか自分ぽいものになっているのだからそれでよいのだ、とする妙な自信もある。

坂井真紀が、どうにもならない教師を、尻まで出しながら快演。
役名が田尻というのは掛けているのだろうか。多分違うだろう。


深夜から10月の古田新太座長公演の台本を書き始め、途中萩原聖人と電話で話したりしてるうちに朝になり、今に至る。

keralino at 05:20 

2007年06月15日

度々、あちこちの知人に

「先日街でお見掛けしました」

とか言われるので

「だったら声かけてくださいよ」

と返すと

「なんかお疲れのご様子だったので」

とか

「具合悪そうだったもので」

とか言われるのが常だ。

どうやら、普通に歩いていてもひどく疲れているように見えるらしい。つーか病人に見えるらしい。

逆に、まったく元気がない、どころかどん底なのに、電話で

「元気だね」

と言われたりもする。

てことはなんだ、俺は、
見た目は具合悪そうなのに声だけ元気な人
なのだろうか・・・。

今日は、阿佐ヶ谷スパイダース公演「少女とガソリン」を観にスズナリへ。
私用で幾度もチケット日時を振り替えてもらってしまったあげく、ようやくの観劇。
申し訳ない。
役者は皆、好演だったが、40ステージ休演なしで、千秋楽までもつのか心配になる。
スズナリのような小空間では、疲れたからといって手の抜きようもあるまい。
健闘を祈るしかない。
終演後、出演者である犬山イヌコ、
はるばる沖縄から来場していた役者の川満さん、
時効警察撮影以来久々に会う麻生久美子、
観に来てたわけでもないのに、なんか偶然会って合流したみのすけ、
そして長塚圭史
と串焼きを食べながら飲む。

0時過ぎに帰宅して、10月のPARCO劇場を少し書く。


映画「グミ・チョコレート・パイン」の編集は、ほぼ終了した。
あとはCG(と言っても、間違ってもスパイダーマンのようなモノではない)を何箇所か合成し、最終チェックをして、編集はすべて終了する。

頑張って編集した甲斐があり、随分良くなったのではないかと思う。
エンドロール前までで2時間2分だから、上映時間は2時間5分ぐらいか。
原作と違い、86年と07年を行き来するからどうしても長くなってしまった。

ともかく作る。
一つ仕事が終わったら、なるべく早く次にとりかかって、ひたすら作る。

作品の中にすべてがある。
作品がすべてを救ってくれる。
もちろんそれは妄想だろうが、妄想から醒める暇もなく、ひたすら、作る。作り続ける。
そうして、気がつけば死んでいるのだ。
それはそれで素晴らしい人生なのではないか。

keralino at 04:31 

2007年06月13日

現在、タクシーで白山にあるゲイリー芦屋宅へ移動中。
グミチョコの音楽打ち合わせ。

でついさっき渋谷公会堂の前を通って思ったのだが、随分前から渋公って渋公じゃなくてCCレモンホールって名前になってるわけで、CCレモンとの契約で、ある一定期間CCレモンホールであり続けるのだろうが、俺が有頂天やってたころは渋公ってある種ステイタスで、メジャーデビュー後初のコンサートは渋谷公会堂だったのだが、もしあの時、CCレモンホールなんて名前だったら絶対別のホールにしたと思う。

嫌だろう、CCレモンホールでコンサートするのは。どう考えたって。

契約が切れたところで、またどこの飲料水メーカーが新たな契約を交わすものやら、わかったものじゃない。

しるこドリンクホール

勘弁してくれ。

充実野菜ホール
お〜いお荼ホール
野菜一日これ一本ホール

演歌ならともかく・・・。

ヤクルトホール

もうあるよ。

飲料水ならまだいいが、いやよくないんだが、製菓会社だったらどうする。

都こんぶホール

と一つしか書かないうちにゲイリー宅に到着。


keralino at 12:38 

2007年06月09日

今月3日のことだから、もう6日も前になってしまったが、ナイロン100℃30回めの本公演
「犬は鎖に繋ぐべからず」
は予想の三倍ぐらいの好評のうちに、無事幕を降ろすことができた。

スタッフ&キャストの皆さん、お疲れ様でした。

打ち上げでも散々言いましたが、非常に得るものの多い、極めて有意義な公演でした。

そして、御来場くださったお客様、ありがとうございました。



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終演後、衣装を脱ぐのがなごり惜しそうな女優陣と数名の男優と共に。
カラフルである。


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客演の植本潤ちゃん。
これは女形未完成形。
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で、これが男役完成形。


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右松永玲子、左客演松野有里巳。
「驟雨」の名姉妹。

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幕あいの休憩時間中。
安澤千草、客演萩原聖人、ペス、吉増裕二。

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客演大河内浩さん。
公演中に51歳のバースデーを迎えられた。



千秋楽はマチネ終わりで、打ち上げは22時半からだったので、大人計画「ドブの輝き」を観に本多劇場へ。
自分の芝居の千秋楽に他所の芝居を観に行ったのは初めてのこと。

5日には阿佐ヶ谷スパイダースの稽古を見学。

あとはグミ・チョコの編集やらナレーション録り、来年再来年の打ち合わせなどをし、
8日はグミチョコの大森南朋くんナレ録りをしたあと、聖人と新谷が出演している舞台「東京タワー」の稽古場に顔を出して前半の通しを見学。

そんなわけで、

ブログの更新がないけれど、ちょっとおまえ、大丈夫なのか?

と心配してメールをくださった方々、
俺はそれなりに生きてます。

ただ、目が回るような忙しさではなくなった分、空いた時間に、いろいろと、プライベートな問題について考えを巡らせていたわけで、それらは決してこのブログに書くわけにはいかないし、むしろ、今まで、俺には余りにも、ブログに書けない類のことを考えなさ過ぎだった。

それらは複雑極まりない問題であり、考えれば考えるほど具体的な解決から遠ざかりかねない。

あくまでも例だが、
「今夜は何を食べるべきか」
を考えあぐねるうち、
健康管理のために動物姓脂肪の多いものは避けるべきか、

とか、

どうせ死んじゃうんだから食いたいもん食って死のう

とか

人間てやつぁ、己の欲の為に、いつまで無為な殺生を繰り返すのだろう

とか

時間が無ければ絶対に考えないようなことにまで思考を巡らせることになるから、一概に考えればよいとは言えないのであり、夕食のメニューを決める度に逐一、実存の問題に直面していたら、疲れてしかたない。

とは言え、人間、仕事だけしていればいいってもんではない。
間もなくまた仕事だけで24時間のほとんどが埋まる生活に戻らざるを得ない。

今、この期間に考えておかないと、いよいよ人としてどうなのかという思いもあるのだった。

keralino at 05:37