2008年10月

2008年10月21日

7月の稽古開始から数えて三ヵ月余り。

ナイロン100℃32回めの本公演「シャープさんフラットさん」が、一昨日、無事閉幕した。

まずは御来場くださった方々に改めて感謝。
自分を大きく含めた、キャスト、スタッフ、関係者にも盛大な拍手を贈りたい。

まるで学祭の後夜祭における学生のような、泣いたり笑ったりの盛大な打ち上げは、ナイロンでは久しぶりだ。

みんな頑張ったってことだよ。テキトーにやってたら、いい歳してあんなに泣いたり笑ったりできないハズだ。

素敵な千秋楽に続いての素敵な打ち上げだった。

劇中、主人公の劇作家が、かつて書いた芝居の芝居の登場人物たちと対面するシーンがある。

「役」たちは、自分たちのせいで芝居が不評だったことを、作者である主人公に、「自分たちの責任だ」と言って謝るのだが、これは、実際に俺が幾度もみた夢の再現である。

謝る彼らを制しながら、俺は、申し訳なさと愛おしさの入り混じったような、なんとも言い表せない気持ちになるのだ。

だから、今回は「登場人物たち」にも、不遜な作者から、拍手を贈ってやろう。

主人公の台詞通り、

「君達はよくやってくれた」

もちろんその主人公たる、辻煙くんも含めた全員に。

だから、君達は決して夢に出て来なくてよろしい。俺は忙しいんだ。

映画「罪とか罰とか」はあと一週間もすれば、監督としての俺の仕事は(取材や舞台挨拶を除けば)すべて終了する。
こちらもいよいよラストスパートだ。

それから「あれから」である。KERA・MAP年末新作公演。

様々な事情でDMが発送されていなかった、つーかDM自体製作してなかったことを、今更ながら知り、慌ててチラシに手紙をつけて、今日から発送作業を開始してもらった。
俺マップなのに、申し訳ない。今後は気をつけます。

そんなバタバタ感を微塵も感じさせない、落ち着いた大人のエロス漂う舞台をお届けしたいと思っている。

またもや全身全霊だ。
恒例の全身全霊。

こんなにちょくちょく全身で全霊を傾けちゃってよいのだろうか。

コンビニに煙草買いに行くぐらいの頻度で気軽に全身全霊。

あ、18日のエレキバターのデビューライヴも、それはそれは全身全霊でした。おかげで三日経っても体が痛い。全霊め。

客席馬って、いな、埋まって良かった。こちらも心より来場を感謝。

次のライヴは来年半ばぐらいかな、わかんないけど。

keralino at 16:13コメント(23) 

2008年10月14日

「シャープさんフラットさん」もいよいよラストスパートだというのに、ここのところずっと、なかなか客席で全編通して観ることが出来ていない。

ライブの準備、映画のポスプロ、取材、打ち合わせ、ゲラのチェック、そしてなによりも12月のkeramap「あれから」の構想などに追われて、開演から終演まで劇場にいることがほとんど不可能なのだ。

もどかしい。すんげえもどかしい。

途中入場や途中退場すると、いくら最後席でも観客の集中の妨げになるから、結局、いられる間だけ、舞台袖から覗いたり、ロビーで音声モニターを聞いていたりするぐらいのことしか出来ないのだ。

舞台では役者やスタッフが全霊を傾けているというのに、途中からフラリとやって来たり途中でフラリと退散するのはひどく心苦しい。

心苦しいが仕方ないさ。

「シャープさんフラットさん」は、もはや俺なぞいなくともつつがなく進行するけれど、「あれから」は俺が台本書かないことには何も進まないし、ライヴも俺がいないとインストゥルメンタルバンドになってしまう。取材だって、俺が不在では、インタビュアーもどうしてよいやらわかるまい。孤独を噛み締めることぐらいしか出来ないだろう。

「シャープさんフラットさん」のことは気になって仕方ないけれど、今日も映画のアフレコだ。




keralino at 07:32コメント(20) 

2008年10月09日

「シャープさんフラットさん」の感想が、かなりの数、様々な方々のblogにアップされていて、俺としてはこんなに受け入れられる作品を作った覚えはなかったので、意外やら嬉しいやらなのであり、ホワイト、ブラック、二本共観に来てくれた人の多さにビックリしもしたのだ。

セットチケットの値段は失念したが、バラで買うと二本で13600円だ。

13600円と言ったらあなた、13600円以内のモノならなんでも買えるだけの金額である。

仮に、13600円持っている人が、ナイロンを観に来さえしなければ、13600円も手元に残る計算だ。

いやあ、ありがてえ。
あなた方のおかげでナイロン100℃はやりたいことがやれております。

そしてさらに嬉しいのは、二本立て興行という試みを、皆さん楽しんでくれていることだ。劇団員の反対を押し切って強行した甲斐があったというものだよ。

もちろん中にはクソミソに言ってるblogもなくはないけれど、そりゃね、そうした意見も当然あるだろうさ。すまないね。相性ってのもあるからね。
我々は精一杯やっているのよ。勘忍してや。大丈夫、10年もすれば忘れてるから。

「シャープさんフラットさん」は19日まで本多劇場で上演中。

で、しつこいようだけど、18日には渋谷CLUB QUATTROでエレキバターのライヴがある。
今年最後のライヴだ。まだまだチケットはある。

昔、有頂天というバンドで歌っていた頃、動員0という記録がある。

開場時刻を過ぎても、開演時刻を過ぎても、待てど暮らせど客が来なかった。
地方での話ではない。
東京のど真ん中、目黒にあった鹿鳴館というライブハウスでのことだ。

まさかあの時の記録を更新することはないだろうが、つーか更新しようがないが、ともかくチケットはまだまだ限りなくあるのだ。

13600円も払ったなら、ついでにあと4000円だか5000円だかを払ってくれたっていいじゃないか、ケチ。ケチンボ。毛チンボ。

金をどぶに捨てたと思ってQUATTROに来れば、それで済む話だ。

実際に金をドブに捨てるよりは少しは得だと思うぜ、気が違ったような歌がついてくる分。

これだけ言っても来ないならもういいです、プイ。

keralino at 04:16コメント(24) 

2008年10月06日

ライヴがあるのである、今月18日土曜日に、渋谷のClubQUATTROで。

「エレキバター」というバンドのデビューライヴだ。もちろんバンド名は「えのきバター」に由来する。 

長丁場のライヴは4月のソロライヴ以来だ。

久々に歌う。
歌いまくる。
「シャープさんフラットさん」千秋楽前日なのに。

調べてはいないが、チケットはまだまだあるに違いないから、エンゲキニンとしての俺しか知らぬ人もフラリと来てみてはいかがか。

気が違ったように歌う俺が、そこにいる。

たまには気が違ったような人を見るのもいいものだ。2メートル以上離れていれば直接的な危害もないだろう。意外と気楽に見れると思う。

日頃の疲れや鬱憤を晴らす為に、俺には必要な一日だ。




keralino at 04:01コメント(16) 

2008年10月04日

10月になっていた。

今年も残すところ四分の一だ。
最近はなんて速いのだろう、月日が経つのは。
騙されたような気分だ。

昔、俺が子供の頃は、時間の経つスピードは、間違いなく今よりずっと遅かった。断言できる。

かつての三秒が、大体今の一秒である、俺の統計では。

誰の仕業だろう。
地球温暖化のせいか?

てな感じで「シャープさんフラットさん」も各チーム12ステージを終了。折り返し地点に来た。

両チームに掛け持ちで出演している三宅と大倉はさぞかしヘトヘトに違いない。
ダメ出しをしていても、少し可哀相になるのだったが、「疲れてるから台詞噛んでもいいよ」とか言うわけにはいかない。

後半もどうか新鮮なキモチでせいぜい頑張ってくれよ、としか言えない。

今日からは映画のアフレコ作業が始まる。

現場のノイズなどで綺麗に同時録音できなかった台詞や、編集してみたらどうにもニュアンスがしっくりこなくなった台詞、ラジオやテレビから流れてくるアナウンサーの声、などなどを、数日間に渡って録音する。

前作「グミ・チョコレート・パイン」では、人を呼ぶより早いという理由及び予算がないというもっと大きな理由により、監督である俺自ら、
「土星人の声」
「119番の電話の声」
「遠くに聞こえる高校の合唱部の練習に混じった音痴な男子生徒の歌声」
などを録音した。

今回も何かやることになるに違いないが、今日は主演の成海璃子や山崎一さんのアフレコだから出番はあるまい。

さすがに成海璃子の声を俺がやったら観客に違和感を感じさせるだろうし、なにより本人が来るのだから俺がやる必要もないのである。

アフレコのあとは12月のKERA・MAP「あれから」の美術打ち合わせ。

まだ台本は一枚も無い。

誰かに

「『あれから』ってどれから?」

と尋ねられても

「さて、どれからですかねえ」

としか答えられない状態だ。

そんな状態から一歩でも踏み出すための美術打ち合わせである。
とても大切な打ち合わせなのだ。

年内、つまりあと三ヵ月の間に、もう一本芝居を書いて、稽古し、幕を開け、幕を閉じるのだと思うとクラクラする。
俺が子供の頃なら、まだ九ヶ月あった計算だ。

温暖化を呪うしかない。

keralino at 04:31コメント(8)