2011年03月

2011年03月28日

「執筆に専念するためにツイッターを控える」と宣言しておきながらブログを書いてたらしょーがないのだが、先日久しぶりに更新したブログは3・11の件に終止していたから、今後の予定などをツイッターより詳しく。

まず、なにより、ナイロン100℃の次回公演「黒い十人の女〜version100℃〜」の一般前売が一昨日開始され、抜群の出来のチラシ&ポスターもようやく完成し、来月には稽古も始まる。

市川崑監督が1961年に発表したフィルム・ノワール(なのか、正直わからないが)の傑作の、初舞台化である。

映画とは随分と感触の異なるものになろう。

会場は青山円形劇場。舞台をほぼ全方位から囲むこの劇場で行う公演では、いつもパノラミックな演出を心掛けている。

客席ごと作品世界に飲み込ませてしまうような演出だ。

言うまでもなく脚本は自作にあらず、市川夫人であられた和田夏十さんの手による映画用のシナリオを大幅に脚色する。

どうか期待して頂きたい。
5/20〜6/12まで。

正直、仕方ないとはいえ、チケットの買い控えが予想され、一同祈るような気持ちでいる。

改めて大きな事故がない限り、上演は決行する。中止や延期はないのでご安心を。そしてすぐにでもチケット買ってくれろ。


4月23日は犬山イヌコと隔月で開催しているトークライブ「INU-KERA」。会場はいつもの新宿ロフトプラスワン。

何度も言っていることだが、「INU-KERA」は俺にとってもっともリラックスできる場だ。

酒を飲みながらダラダラと三時間近く雑談するだけのこの時間に、どれだけ救われてきたことか。

こちらのチケットもローソンチケットにて発売中。初参加大歓迎。


「黒い十人の女」が終わると程なく、7月下旬から8月にかけて本多劇場、シアタードラマシティにて行う、古田新太との公演の稽古が始まる。

こちらはまだタイトルすら決まっていない。

古ちんとは4年前に「犯さん哉」という素晴らしくくっだらない舞台を一緒に作った。テーマも無く、ストーリーすら無きに等しい、出鱈目きわまりない作品だった。

ほぼ同様のキャストで贈る今回の舞台は、当初、ナンセンスではなく、ブラックコメディーに内容をシフトしようと話し合われていた。

そこに先日の大地震だ。

悩みに悩んだあげく、今回もナンセンス・コメディーでいくことにした。

今、ブラックでシビアな喜劇をやるのは、書くのも演じるのも観るのもキツいだろうと考えた末の結論だ。

徹底的にくだらない舞台にする。「で、結局なにが言いたいの?」とか言う奴はハナから来ないでよろしい。


舞台と並行して、バンド「ケラ&ザ・シンセサイザーズ」も精力的に動く。

夏が終わる頃にはベスト盤が発売できるハズ。そして年末か来年頭を目指して、次のアルバム。

来月には第一回の選曲コンペが行われる。

ライブは、6月に小さめのライブハウスでツーマンかスリーマンを、9月には「ミューヂック・アワー」の復活第一弾をロフトで、12月には少し大きめのハコで予定している。あくまで予定ですが。


そんな感じ。


あ、ナイロンは秋にもツアーを含む再演作をやる。


よろしく。

世の中は大変だが、我々はひたすら創作する。

keralino at 07:51コメント(14) 

2011年03月20日

256日も放置してもまだ残ってるのね、ブログの、なんていうんだっけ、ホームページじゃなくて、アカウントじゃなくて、なんか、ここ。

別に地震があったからとかではなく、ダラダラと書きたくて久しぶりに更新してみてるので、とくに面白いこととか胸を打つこととか書かない。ほっといてくれ。

と言いながらも、やはり地震のことを書くべきなのか。

俺は3月11日14時46分、恵比寿のキューブ8F会議室で打ち合わせ中だった。

議題は、5月20日に開幕するナイロン100℃「黒い十人の女〜version100℃〜」の稽古のこと。

来年の話や、夏の公演の話を済ませ、さてではいよいよ目前の話を、と、いくつかの問題点や要望を挙げていた時だった。

床が揺れた。

最初はたいしたことないように思えた。

が、揺れは強まり、なかなか止まらない。
会議室のガラス張りの向こうで、社員達が慌てている。デスクの上に積み上げられていた書類やCDが崩れ落ちるのが見えた。

会議室の巨大テーブルを囲んでいた我々7名ほどは、テーブルの下に避難し、「わあ」とか「やだ」とか「これは」とか、口から出てしまう言葉を、会話にならぬまま垂れ流したが、揺れはおさまらない。

少しして、ようやく落ち着いた。

「とりあえずコーヒーのお代わりでも」

と気を取り直し、「えーと、どこまで話しましたっけ」なんつって、去年の話は終わって、夏の公演の話も終わって、あーそうだ、目前の話ですね、
5月20日に開幕するナイロン100℃「黒い十人の女〜version100℃〜」の稽古のこと。
と、改めていくつかの問題点や要望を挙げていた時だった。

再び床が揺れた。

会議室のガラス張りの向こうで、またもや社員達が慌てている。せっかく積み直したデスクの上の書類やCDがまたもや崩れ落ちるのが見えた。

会議室の巨大テーブルを囲んでいた我々7名ほどはテーブルの下に避難し、「でー」とか「もうやだ」とか「なんで二回も」とか、ある者は「地震」と今更誰もがわかりきったことを口にした。

この時に俺は、携帯電話を掴み、テーブルの下で

「会議になりゃしない!」

とツイートしている。

今思えば呑気なものであった。

すっかり会議への集中力は失われてしまったが、それでもなんとか打ち合わせを終え、お疲れ様でしたと外に出て、タクシーを捕まえようとしたが空車が一台も見当たらない。

道路は大渋滞。

バス停には長蛇の列。

電車も止まっている。

仕方なく徒歩で帰宅することを決意し、緒川さんの携帯に電話するが、つながらない。

気がつけば、周囲には、同じように歩いて帰宅する人々が、祭のように押し寄せていた。

まだ誰も「帰宅難民」なんて言葉知らなかった頃の話。

早く懐かしくなりたい。


keralino at 04:40コメント(11) 
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