2007年08月12日

不謹慎もたまには必要。

先月28日にクアトロでやったシンセサイザーズの活動休止ライヴで、シークレットゲスト麻生久美子の歌った3曲「しゃくなげの花」「月見そばのうた」「たべもの」(これは犬山イヌコも参加)と、犬山の歌った「王様」の計4曲が、「特典ライヴ映像」として「帰って来た時効警察」のDVDボックスに収録されることが急遽決定した。
麻生と犬山と俺のどうでもいい感じのMCもほぼ全編収録。
俺への印税の為にも買ってほしい。


「犯さん哉」のチラシは、公演2ヵ月前をきった今も仮チラシが配布されており、この規模の公演では明らかに本チラシの完成が遅いのだが、原因は俺にある。

俺がいつまで経ってもデザイナーのAさんにOKを出さず、やり直しに次ぐやり直しになっているところへ、プロデューサーから、何点か自粛してほしい旨要請があり、さらに直しが入った。

たしかに不謹慎なチラシではある。
しかし、いろいろある芝居の中には不謹慎なものだってあって然るべきだ。
俺も行儀のいい芝居が作りたい時もあれば、なんだか凶暴な芝居を作ってみたくなる時だってある。5547f10b.jpg満面の笑顔の出演者8名の背後で、飛行船が燃え、国会議事堂も燃え、ビルが倒れ、富士山が噴火し、自由の女神が海にのまれ、原発が煙を吹いている。
なんだかわからないが巨大な胎児がビルにしがみつき、目玉のとれかかったクマのぬいぐるみや、ミザルイワザルキカザルの猿三匹が日本国旗の下で目と口と耳を塞いでいる。

表現の自由だ。

ようやく入稿できると思ったらお盆だ。印刷所が休み。ぎゃふん。

昨日の夜Bunkamuraに行ったら、12月のNODA・MAP「キル」の本チラシが置いてあった。
4ヶ月前に本チラシが出来てるのもすごいな。

で、何故Bunkamuraに行ったのかというと、執筆の手を休めて、Bunkamuraミュージアムにオディロン・ルドン展「ルドンの黒〜目をとじると見えてくる異形の友人たち〜」を観に行ったのである。

金曜と土曜は閉館が21時なので助かる。
どこの美術館も夕方に閉まってしまうのは大変迷惑だ。
週に一度はオールナイトで営業するぐらいのやる気のある美術館求む。やる気の問題じゃないのだろうが。


夜遅いと言えば、9日にさいたま芸術劇場で開幕した、マルケスの「エレンディラ」(演出・世界の蜷川幸雄)は、19時に始まって終わったのが23時25分だったと聞いた。
スペクタクル・オペラと銘打っているが、「この終演時間に埼玉」というのはまさにスペクタクルだ。

4時間半近い上演時間でも、都心での公演ならまだしも、埼玉である。
終盤は、観客の8割が埼玉での宿泊先について考えていたのではないか。

こうした、帰れようが帰れまいが知ったことか、みたいな姿勢で長い芝居を作る蜷川さんが大好き。
「エレンディラ」が面白いかどうかは観てみないとわからないけどね。
いずれにせよ「老いてなお頑固」はぜひとも見習いたいが、何故か俺が長い芝居を作るとみんな長い長いと文句を言う。
演劇評論家にも3時間ちょいで「長過ぎる」と書かれることが多い。
シェイクスピアだってチェーホフだってみんな長いじゃん。
なんで古典だと「長過ぎる」と言われずに済むのだろう。
ふざけんな、と思う。

keralino at 03:46