なんだかんだでPBP2023は無事77時間台の完走で終わりました。
完走できると色々とやったこととかをこねくり回すとかやりたくなるのです。ヲタクだもの…
ただ、自分の場合ノロノロと完走全振りなのであまり参考になる話はない与太話か自分語りですw
■基本方針的な話
最初にも書きましたが今回は不甲斐なくDNFした2019年のPBPをリトライに来ています。言ってしまえば楽しむためではなく「PBPを完走するために」渡仏しています。
普通の人が期待するキラキラしたPBPとはだいぶ様相が違ったんじゃないかとは思いますが、完走できたので自分としては大変満足です。
また、SNSやブログ民では少数派かもしれないんですが自分はブルベにおいて「貯金の残高を積み上げてそれを眺めながら走る(そして積み上げた貯金を最後まで使わない)」人です。
■基本スペックな話
50半ばにさしかかろうとする普通のオジサンです。普通の人と違う部分があるとすれば自転車の通勤がちょっとだけ人より長いのです。晴れていればだいたい片道40kmくらいを週4、片道20㎞を週1でトータル360km/Week走ります。
だからといってちっとも速いわけではありません。人より多く時間を費やしてなんとか人並みといったところ。
身長体重的なところでは171cmで体重は66~68kgあたりをウロウロ。PBP前はあえて増量してたぶん70g越えています。体脂肪率も20%くらいと、アスリートなスペックではないですね。
まあこれでも今シーズンのブルベはBRM600㎞を除けばグロス20km/hでだいたい完走できています。なんとか人並の脚+なるべく停車をしないという基本ポリシーを堅守しています。
■走行ペース
77時間台完走というと結構速そうに見えますがそんなことはなく、stravaで見ると移動時間は53時間ほどになります。アベレージ23km/h。
80時間台後半でももっと短い人はたくさんいて、おそらくトータルのペースでは平均か遅い部類に入るでしょう。
ブルベをを短い時間で走りきるコツ?はご存じの通りいかに停車時間を削るかで、単にそれを実践した結果でしかありません。
■PCの利用
今回基本補給はPCで、ルデアックのマクドナルドを往復で利用した以外あとは全てPCで行っています。
何かと時間がかかると敬遠されるPCですが、ブルベカードへのスタンプ、トイレ、食事、買い物を全て賄える拠点で、これで済むなら使わない手は無いです。
たいてい混んでるのはレストランなので、混んでる場合はレストランを使わず手持ちの補給食だけでスキップ、混んでないPCではレストラン利用の使い分け。
また、Villaines-la-Juhelはカフェは混んでいるものの、コントロールから道を挟んだレストランは空いている。逆にCarhaixはカフェが奥まった場所にあるので利用者が少ないなど前回の記憶が生きているシチュエーションも。
実のところ自分の走る時間帯は往路のルデアック~ブレストを除けばだいたい90時間台のボリュームゾーンから先行していたためあまり混んでいるタイミングがなく、混んでいるPCで待たされるということはほぼありませんでした。
■私設エイド
序盤にちょっとだけ出てきたその後出てこない私設エイド。PBPの名物ともいわれるものですが、書いてる通りWP1に行く前に水を貰った以外一切利用していません。
理由としては上記の通りPCの補給で賄えたので特に必要なかったから&停車する時間がもったいなかったから。同様の理由でバーやスーパーの利用もありません。
■睡眠
いろいろと問題になる睡眠。600km以上のブルべでよく見るしPBPでもやっている人が多かった「途中仮眠を繰り返しながら進む」という手法が苦手です。まとまった睡眠をとらずにパフォーマンスが回復した経験がまったくありません。
今回最大の不安要素でしたが、まずスタート前に大量の睡眠時間を確保して睡眠負債と呼ばれるものが一切ない状態、それこそ睡眠貯金がある状態でスタートできた点とルデアックのホテルでまとまった睡眠が二晩確保できた点は大きいです。
おかげで睡眠不足感やマイクロスリープと終始無縁で、高くないにせよ最後までまあまあのパフォーマンスを維持できました。
■暑さ対策
暑かったかと言われれば暑かったんですが、自分の走行時間帯スタート~翌日15時頃、23時頃~翌日16時ごろ、0時~翌々日1時頃と一番暑いとされる夕方17時~は最終日しか走っていません。
今回のプランでは明け方を走ることによる寒さを危惧していましたが、逆にそれが良い結果になったと思います。
また、暑い暑いといってもここ数年の日本の夏に比べてマイルドな暑さなので、ものすごく暑い印象はありませんでした。自分の通勤時間帯の都内のほうがよっぽど暑いです。
■バイク
やっぱりゾンダC17+GP5000 C25は鉄板構成だなと。
TCR-SLRはアルミとはいえカーボンのシートポストと相まって大変乗り心地がよく、よく進むバイクでした。絶版なのが大変悔やまれる。
カーボンバイクよりも工数がかかって真っ赤だったそうなので仕方ないかなと。
■DHバー
今回のMVPはやっぱりDHバー。ライザーで70㎜上げると前傾がだいたいブラケットポジションと下ハンの真ん中くらい。
コラムカットなしでステムも一番上のポジションなのでこれだけ上がります、サドルより高い。
このポジションだと前傾が浅く、自分の場合肺と胃をあまり圧迫しないのでまあまあ登りでも使えます。2%とか場合によっては3%でもDHバーポジション。
また、前傾が浅くても下ハンよりも前方投影面積少ないのか体感で同じスピードでも下ハンよりも楽。
またDHバーに関しては通勤車にも装備していて年に200日くらいDHバーを使うので個人的にポジションいや操作に不安はありません。都内でもタイミング次第では使います。
■ケミカル的なもの
この辺は良かった悪かったというところですが
・プロテクトJ1
鉄板でした、落とすまでこれをPC毎に塗りなおしていて尻痛みとほぼ無縁。
・アミノバイタルタブレット
ジップロックに入れてPC毎に3粒ほどかみ砕いて飲み込む運用。足の持ちが違いました。
・アミノバリュー
結局3袋しかもっていかなくて足りず。
・速攻元気
やはりこの手のゼリー飲料は強いですね。荷物が許せばケース単位でもって行ってドロップバックに仕込みたかった。
・モカ錠剤
カフェイン補給用ですが結局使用せず。
今思うと渡仏中飲むのにマルチビタミン等のサプリメントが欲しかったですね。
■情報源的なもの
基本情報あまり入れずに来ました。
前回のPBPではほかの方のレポートを熟読してPCでの食事や仮眠、道中の私設エイド、PBP名物?道端仮眠などをまあまあ取り入れて走りました…で、結果DNF
なんかこう「PBPはこう楽しんで走るべきだ」みたいなのに縛られてた感があって、正直そういうの自分に合わないんじゃないかと今回は普段国内のブルベを走るのと同じようなノリで組み立てました。
装備類ではTwitterで見かけたのを追加したりしたのは多少あります。
■コスト的なもの
ANA往復27万+復路アップグレード3万
ホテル割り勘+ブレスト2泊で8万
空港からホテルの移動費割り勘で2.5万
まあなんていうかこれで40万ですからね…前回よりここで10万以上UP。
あとはエントリーフィー4万くらいに食費お土産諸々で50万を超えています。
これを期に新調したEdge540とか、毎年やってるOHを入れたりすると余裕で60万超えます。
■次回は…?
正直もう行かないと思います。
上記の通りエンジョイPBPをするような性格ではないので、次に走るとしたら今よりタイムを詰めるという方向しかありません。84時間で3日体制or80時間でトップチームを見つつ制限時間が短いので緊張感持って走る…みたいな? しんどいw
個人的にECR(Europe Challenge Randonnèe)は欲しいと思っていますが、来年から1年ごとにイタリア、イギリス、スペインないしドイツに行けるかというとスケジュールはともかくコスト的に厳しい。
まだまだ考えていますが、今回円の弱さを痛感してしまったので…どっかに1000万円くらい落ちてませんかねえ…w
完走できると色々とやったこととかをこねくり回すとかやりたくなるのです。ヲタクだもの…
ただ、自分の場合ノロノロと完走全振りなのであまり参考になる話はない与太話か自分語りですw
■基本方針的な話
最初にも書きましたが今回は不甲斐なくDNFした2019年のPBPをリトライに来ています。言ってしまえば楽しむためではなく「PBPを完走するために」渡仏しています。
普通の人が期待するキラキラしたPBPとはだいぶ様相が違ったんじゃないかとは思いますが、完走できたので自分としては大変満足です。
また、SNSやブログ民では少数派かもしれないんですが自分はブルベにおいて「貯金の残高を積み上げてそれを眺めながら走る(そして積み上げた貯金を最後まで使わない)」人です。
■基本スペックな話
50半ばにさしかかろうとする普通のオジサンです。普通の人と違う部分があるとすれば自転車の通勤がちょっとだけ人より長いのです。晴れていればだいたい片道40kmくらいを週4、片道20㎞を週1でトータル360km/Week走ります。
だからといってちっとも速いわけではありません。人より多く時間を費やしてなんとか人並みといったところ。
身長体重的なところでは171cmで体重は66~68kgあたりをウロウロ。PBP前はあえて増量してたぶん70g越えています。体脂肪率も20%くらいと、アスリートなスペックではないですね。
まあこれでも今シーズンのブルベはBRM600㎞を除けばグロス20km/hでだいたい完走できています。なんとか人並の脚+なるべく停車をしないという基本ポリシーを堅守しています。
■走行ペース
77時間台完走というと結構速そうに見えますがそんなことはなく、stravaで見ると移動時間は53時間ほどになります。アベレージ23km/h。
80時間台後半でももっと短い人はたくさんいて、おそらくトータルのペースでは平均か遅い部類に入るでしょう。
ブルベをを短い時間で走りきるコツ?はご存じの通りいかに停車時間を削るかで、単にそれを実践した結果でしかありません。
■PCの利用
今回基本補給はPCで、ルデアックのマクドナルドを往復で利用した以外あとは全てPCで行っています。
何かと時間がかかると敬遠されるPCですが、ブルベカードへのスタンプ、トイレ、食事、買い物を全て賄える拠点で、これで済むなら使わない手は無いです。
たいてい混んでるのはレストランなので、混んでる場合はレストランを使わず手持ちの補給食だけでスキップ、混んでないPCではレストラン利用の使い分け。
また、Villaines-la-Juhelはカフェは混んでいるものの、コントロールから道を挟んだレストランは空いている。逆にCarhaixはカフェが奥まった場所にあるので利用者が少ないなど前回の記憶が生きているシチュエーションも。
実のところ自分の走る時間帯は往路のルデアック~ブレストを除けばだいたい90時間台のボリュームゾーンから先行していたためあまり混んでいるタイミングがなく、混んでいるPCで待たされるということはほぼありませんでした。
■私設エイド
序盤にちょっとだけ出てきたその後出てこない私設エイド。PBPの名物ともいわれるものですが、書いてる通りWP1に行く前に水を貰った以外一切利用していません。
理由としては上記の通りPCの補給で賄えたので特に必要なかったから&停車する時間がもったいなかったから。同様の理由でバーやスーパーの利用もありません。
■睡眠
いろいろと問題になる睡眠。600km以上のブルべでよく見るしPBPでもやっている人が多かった「途中仮眠を繰り返しながら進む」という手法が苦手です。まとまった睡眠をとらずにパフォーマンスが回復した経験がまったくありません。
今回最大の不安要素でしたが、まずスタート前に大量の睡眠時間を確保して睡眠負債と呼ばれるものが一切ない状態、それこそ睡眠貯金がある状態でスタートできた点とルデアックのホテルでまとまった睡眠が二晩確保できた点は大きいです。
おかげで睡眠不足感やマイクロスリープと終始無縁で、高くないにせよ最後までまあまあのパフォーマンスを維持できました。
■暑さ対策
暑かったかと言われれば暑かったんですが、自分の走行時間帯スタート~翌日15時頃、23時頃~翌日16時ごろ、0時~翌々日1時頃と一番暑いとされる夕方17時~は最終日しか走っていません。
今回のプランでは明け方を走ることによる寒さを危惧していましたが、逆にそれが良い結果になったと思います。
また、暑い暑いといってもここ数年の日本の夏に比べてマイルドな暑さなので、ものすごく暑い印象はありませんでした。自分の通勤時間帯の都内のほうがよっぽど暑いです。
■バイク
やっぱりゾンダC17+GP5000 C25は鉄板構成だなと。
TCR-SLRはアルミとはいえカーボンのシートポストと相まって大変乗り心地がよく、よく進むバイクでした。絶版なのが大変悔やまれる。
カーボンバイクよりも工数がかかって真っ赤だったそうなので仕方ないかなと。
■DHバー
今回のMVPはやっぱりDHバー。ライザーで70㎜上げると前傾がだいたいブラケットポジションと下ハンの真ん中くらい。
コラムカットなしでステムも一番上のポジションなのでこれだけ上がります、サドルより高い。
このポジションだと前傾が浅く、自分の場合肺と胃をあまり圧迫しないのでまあまあ登りでも使えます。2%とか場合によっては3%でもDHバーポジション。
また、前傾が浅くても下ハンよりも前方投影面積少ないのか体感で同じスピードでも下ハンよりも楽。
またDHバーに関しては通勤車にも装備していて年に200日くらいDHバーを使うので個人的にポジションいや操作に不安はありません。都内でもタイミング次第では使います。
■ケミカル的なもの
この辺は良かった悪かったというところですが
・プロテクトJ1
鉄板でした、落とすまでこれをPC毎に塗りなおしていて尻痛みとほぼ無縁。
・アミノバイタルタブレット
ジップロックに入れてPC毎に3粒ほどかみ砕いて飲み込む運用。足の持ちが違いました。
・アミノバリュー
結局3袋しかもっていかなくて足りず。
・速攻元気
やはりこの手のゼリー飲料は強いですね。荷物が許せばケース単位でもって行ってドロップバックに仕込みたかった。
・モカ錠剤
カフェイン補給用ですが結局使用せず。
今思うと渡仏中飲むのにマルチビタミン等のサプリメントが欲しかったですね。
■情報源的なもの
基本情報あまり入れずに来ました。
前回のPBPではほかの方のレポートを熟読してPCでの食事や仮眠、道中の私設エイド、PBP名物?道端仮眠などをまあまあ取り入れて走りました…で、結果DNF
なんかこう「PBPはこう楽しんで走るべきだ」みたいなのに縛られてた感があって、正直そういうの自分に合わないんじゃないかと今回は普段国内のブルベを走るのと同じようなノリで組み立てました。
装備類ではTwitterで見かけたのを追加したりしたのは多少あります。
■コスト的なもの
ANA往復27万+復路アップグレード3万
ホテル割り勘+ブレスト2泊で8万
空港からホテルの移動費割り勘で2.5万
まあなんていうかこれで40万ですからね…前回よりここで10万以上UP。
あとはエントリーフィー4万くらいに食費お土産諸々で50万を超えています。
これを期に新調したEdge540とか、毎年やってるOHを入れたりすると余裕で60万超えます。
■次回は…?
正直もう行かないと思います。
上記の通りエンジョイPBPをするような性格ではないので、次に走るとしたら今よりタイムを詰めるという方向しかありません。84時間で3日体制or80時間でトップチームを見つつ制限時間が短いので緊張感持って走る…みたいな? しんどいw
個人的にECR(Europe Challenge Randonnèe)は欲しいと思っていますが、来年から1年ごとにイタリア、イギリス、スペインないしドイツに行けるかというとスケジュールはともかくコスト的に厳しい。
まだまだ考えていますが、今回円の弱さを痛感してしまったので…どっかに1000万円くらい落ちてませんかねえ…w