kerokeronyororoのblog

受信機やら、測定器やら.....

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ARRLがIC-R8600のプロダクト・レビューを公表した。
それによると、2kHz離調のレシプロカル・ミキシング・ダイナミック・レンジ(RMDR)は、14MHz/500Hz BW時でなんと108dBとなっている。3次IMDダイナミック・レンジも14MHz/プリアンプOFF/IP+ ON時で99dBとなかなか優秀な値である(ただしIP+ OFFでは60dB程度か?)。
広帯域受信機のHF帯の性能データとしては、かなり優秀な部類に入ると思う。
これらのデータを見る限り、HF帯以下のBCL用受信機としては十分実戦的な性能と言えるかもしれない。
詳細を知りたい方は以下のサイトへどうぞ。
http://icomamerica.com/en/products/amateur/receivers/r8600/Icom-R8600-QST-product-Review.pdf

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70年代のBCL全盛期にミズホ通信が発売したHF用のアクティブ型プリセレクタである。実は10年ほど前まで所有していたのだが、活躍の場がなくあっさり手放してしまった。今回、その同調特性がどんなものか知りたくて、改めて入手してみた。
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手元に回路図がないので詳細は書けないけれど、基板を眺めた限りでは、以前紹介した高田式ミニミニ・プリセレを複同調式にしたような感じである。つまり同調回路が2段になっており、間にFET(2SK19BL)を使った広帯域増幅回路を挟んだような構成となっている。
ネット上に姉妹機のSX-3やSX-59の回路図が公開されているが、おそらく同じような回路構成ではないかと思われる。
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さっそく同調特性を測ってみたが、予想通り、なかなか素晴らしい特性である。ゲインを抑えた設計(10~15dB程度)だが、同調点の切れ具合は複同調化したミニミニ・プリセレと良く似ている。これは積極的に使ってみる価値があるかもしれない。
中古の出回りは決して多いとは言えないが、出物があれば入手してみてはいかがだろうか。

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フェライト・ロッド関連で有名なマイクロ・パワー研究所(M・P・L)が運営している「ミズホ通信研究所(M・C・L)」のサイト(http://mizuho-lab.com/tuner/am_tuner.html)に紹介されている、中波用の簡単チューナーを作ってみた。小型のフェライト・ロッドに巻いたコイル(バー・アンテナ)とポリ・バリコンを使った並列共振型の簡単なパッシブ・プリセレクタだが、VR-500のようなハンディ受信機にちょうど良さそうなので、興味をそそられた。内蔵のバー・アンテナだけでなく、ダイポールや逆L等の外部アンテナをつないでも使えるというところがユニークである。
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回路図は上図のとおりで、入力および出力用のコイルを共振用のコイルの左右に配置しているところが面白い。この手があったか! といった感じである。入出力がロー・インピーダンスなので、50~75Ω系の受信機に便利に使えると思う。
オリジナルでは、共振用のコイルは約370μH、バリコンは約260pFのものを使っているが、今回の試作機ではそれぞれ約340μH、460pF(230pF×2)のものを使った。フェライト・ロッドはオリジナルでは120x10mmのものだが、試作機では180x10mmのものを使っている。リッツ線は0.08mmx30本のものを使い、58回ほど巻いてインダクタンス値は340μH程度となった。
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完成後にさっそくVR-500に装着してみたが、なかなか良い感じである。同調範囲は400~2000kHz程度となった(オリジナルは520~3950kHz)。
入力に50Ωターミネータを接続し、リターン・ロスを測ってみると、600kHzポイントではVSWR換算で1.08と、とても良好な値が得られた。さすがはマイクロ・パワー研究所の作品と言ったところか。
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製作が簡単な割りにそこそこの同調性能が得られるので、興味のある方は是非作ってみてはいかがだろうか。
なお、同研究所では以前はキット化していたが、残念ながら現在は販売が終了しているようである(部品がある場合のみ対応しているとのこと)。

<追記>
今日は21時ごろから1611kHzのDWNX(推定)がペルセウスでかなり良好に受信できたので、ダメ元でこのアンテナをつないだVR-500で自宅のベランダから受信を試みたところ、あっさり受信できてしまった。ロッド・アンテナを使ったプリセレよりもノイズ・レベルが低い。指向性がある点も有利である。この組み合わせでもBCLがそれなりにこなせることが判ったので、実戦でどんどん使ってみたい。

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