このブログも2014年7月の開設からはや丸五年が経過し、アクセス総数も50万を超えた。良い区切りなので、これを機会にしばらく新規投稿をやめて放置モードに突入することにした。古い無線機の修理やHAM/受信趣味は細々と継続するが、敢えてブログに書くほどのこともなかろう。すぐに再開するかもしれないし、完全に消去するかもしれないし、こっそり別ブログを立ち上げるかもしれないし、Twitterに出没するかもしれないし、気まぐれなので明日のことは判らない。まぁ、何事も行き当たりばったりである。
AntScope2
ウクライナのRigExpert社製アンテナ・アナライザ用の新しいコントロール・ソフト"AntScope2"がすでにリリースされているが、ディスコンになった旧機種(AA-30、AA-54等)でも使用可能になったようなので、さっそく最新版(v.1.0.14)をインストールして使ってみた。
GUIのデザインが一新され、使い易くなった印象である。OSL校正も実行・保存・呼出しが簡単にできるようになった。とくに同じグラフ上に複数の測定結果が同時に表示できるようになり、別DUTとの特性比較がやり易くなったのは大変便利に感じる。
上図は1.2m長のロッドアンテナをつないだ SDTホイップ(4号機) 、ならびに同じロッドアンテナのみをAA-54で測定した結果(SWRおよびスミスチャート)である。同じグラフ上に両者の測定結果を同時に表示できるので、特性の違いが一目瞭然。旧ソフト(AntScope)で測定・保存した過去の測定データも呼び出すことができるのは嬉しい配慮である。
GUIのデザインが一新され、使い易くなった印象である。OSL校正も実行・保存・呼出しが簡単にできるようになった。とくに同じグラフ上に複数の測定結果が同時に表示できるようになり、別DUTとの特性比較がやり易くなったのは大変便利に感じる。
上図は1.2m長のロッドアンテナをつないだ SDTホイップ(4号機) 、ならびに同じロッドアンテナのみをAA-54で測定した結果(SWRおよびスミスチャート)である。同じグラフ上に両者の測定結果を同時に表示できるので、特性の違いが一目瞭然。旧ソフト(AntScope)で測定・保存した過去の測定データも呼び出すことができるのは嬉しい配慮である。
NanoVNA(その4)
VNAの便利な使い方の一つとして、コイルのインダクタンスやコンデンサのキャパシタンスの測定機能が挙げられる。
通販等で5000円以下で売られている安価なLCRメータは、たいていの場合、インダクタンスやキャパシタンスの測定周波数が高くてもせいぜい数百kHz程度だが、VNAを使えば、基本的にそのVNAが測定可能な周波数(NanoVNAの場合は900MHz)まで測定することができる。
通販等で5000円以下で売られている安価なLCRメータは、たいていの場合、インダクタンスやキャパシタンスの測定周波数が高くてもせいぜい数百kHz程度だが、VNAを使えば、基本的にそのVNAが測定可能な周波数(NanoVNAの場合は900MHz)まで測定することができる。
上図は、表記が100μHのマイクロ・インダクタと0.001μFのセラミック・コンデンサを測定したものだが、スミスチャート表示とマーカー機能を使って任意の周波数におけるインダクタンス値とキャパシタンス値を簡単に知ることができる。この測定例では、1MHz点におけるインダクタのインダクタンスが91.3μH、コンデンサのキャパシタンスが855pFであることが判る(黄枠内)。測定点の周波数が高くとれない安価なLCRメータを買うぐらいなら、校正の手間は多少かかるものの、高機能で正確なNanoVNAを買ったほうがはるかにお得ではないかと思う。
この測定は上図のようにパソコン画面上のGUIでももちろん可能だが、スミスチャートの任意のポイントにマウスのポインタを置くと、そのポイントにおける各種測定データ(測定点の周波数、抵抗成分R、リアクタンス成分X、インピーダンスlZl、インダクタンスLまたはキャパシタンスC)が一覧で表示される。リアクタンス成分はプラスの値が誘導性、マイナスの値が容量性だから、インピーダンスの構成も簡単に知ることができる。細かい測定データを知りたい場合には、やはりスタンドアロンよりもパソコン画面上のGUIが便利に使える。測定結果をパソコンに保存し、簡単に呼び出せるのも大変便利に感じる。ただしこのGUI、スミスチャートの測定結果が時々上手く表示されないこと(バグ?)があるようで、まだまだこなれていない印象である。