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March 17, 2018

Vol.3231 ちろり

かっぱ橋で「ちろり」を買ってきた。簡単にお燗をつけられる道具。お燗は徳利でつけるものと思われがちだが、徳利だと温度が判り難く洗うのも面倒だ。その点ちろりは酒を注ぎやすく金属製なので熱伝導が良くお酒が早く温まる。「タンポ」とも呼ばれている。
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このちろりはステンレス製。ちろりにも色々あって一番高級なのは錫製、次に銅。これらは2万円近くするものもある。ステンレス製は二千円ほど。一番安いのはアルミ製で700円程度。冬休みも終盤にかかりお金が乏しくなってきたのでやむなくステンレス製を購入。そのかわりお燗の温度がわかる「お燗メーター」なるものも同時に購入。針金で取っ手にくくりつけてみた。

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こうして薪ストーブの上で沸いたやかんにすっぽり入れて使う。なかなか味わいのある眺めだ。お湯は沸騰させないのがポイント。ちなみにやかんはイスタンブールの市場で買ってきたものだ。

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ご覧のようにお酒の温度が一目で判る優れもの。

居酒屋で「熱燗!」を注文する人が多いが、厳密にはお燗の温度はこんなに細かく定義されている。どんな酒でも熱燗にするのはお酒に失礼。

常温  じょうおん 20℃近辺
日向燗 ひなたかん 30℃近辺
人肌燗 ひとはだかん 35℃近辺
ぬる燗 ぬるかん 40℃近辺
上燗  じょうかん 45℃近辺      純米酒
熱燗 あつかん 50℃近辺       本醸造酒、普通酒
飛切燗 とびきりかん 55℃以上   純米酒、本醸造酒、普通酒

上記は一般論。お酒の銘柄やタイプによっても適した温度は異なる。繊細な味と香りを楽しむ吟醸酒はお燗にしないのが原則。

ちなみに冷酒の種類は下記。

雪冷え ゆきびえ 5℃近辺    生貯蔵酒、樽酒、吟醸酒
花冷え はなびえ 10℃近辺   吟醸酒、純米酒、本醸造酒
涼冷え すずびえ   15℃近辺

kerokich at 07:56│Comments(0)利き酒レポート 

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