こんにちは。テクニカルコンタクトセンター 田中と申します。

さて、「測定器をプログラムから自動制御したいな」と思っても、

- プログラム言語や、インターフェースにお金が掛かる
- プログラムは難しい。作成に時間が掛かる

と思って、躊躇されてしまうことはないでしょうか?

確かに、5年ほど前までは、このような状況もありましたが、現在では、だいぶ改善されています。

■ 費用はゼロで!
最近のAgilent測定器には、昔ながらのGPIBだけではなく、PCに直接接続できるUSBやLANのインターフェイスが、「標準」で装備されているものが増えつつあります。USBケーブル、LANケーブルで、直接、PCと測定器を結ぶことで、自動制御ができる環境が整います。
※GPIBのみの測定器の場合には、USB/GPIB変換ケーブル(82357B)が必要です。6万円ほどです。

また、プログラム言語を揃えるにも、昔は費用が掛かりました。しかし、最近では、よくPCにインストールされているExcelのVisual Basic for Applications(VBA)や、無償で提供されているMicrosoft Visual Studio Expressを活用すれば、追加費用なしで、プログラム環境を構築できます。

つまり、現在では、自動制御環境を構成するプログラム言語、接続インターフェイスに、お金を掛けずとも、用意できるようになっています。


■ プログラムの作成なんて面倒。工数が掛かるのでは?
確かに、プログラム作成には、工数は、少なからずかかります。ただ、以前より、これも、時間短縮が計れます。

まず、測定器制御用のライブラリは、分りやすくなっています。例えば、測定器に、測定器名を問う簡単なプログラムは、以下の6行だけで構築できます。
※ Visual Basic 2010用

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Dim rm As New ResourceManager()
Dim inst As New FormattedIO488()
inst.IO = rm.Open("[VISA アドレス]") ' 通信の開始
inst.WriteString("*IDN?") ' 測定器名を問う
Dim str As String = inst.ReadString() ' 応答の文字列取得
inst.IO.Close() ' 通信の終了
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最初に、測定器とのセッションをオープンした後、WriteStringという関数で、コマンドを送り、次に、ReadStringで返り値を読み込む。そして、セッションをクローズするだけです。コマンドを送る際も、読む際も、WriteStringやReadStringなど、分りやすい関数になっており、理解も楽になっています。測定値を取得したい場合には、WriteStringで、":MEAS:VPP?"コマンドを送り、ReadNumberで読み取るだけになります。

また、最近のVisual BasicやVisual C#、Excel VBAには、インテリセンス機能が備わっています。ユーザーは、入力を始めると、プログラム言語が、クラス名や変数名を、状況に合わせて、候補表示してくれます。また、タイプミスも自動で修正してくれるので、ミスも少なく、確実なプログラムを、より早く構築できるようになっています。


このように、測定器の自動制御プログラムは、分り難い、費用が掛かる状態から、だいぶ改善されており、非常に敷居が低くなっています。また、Agilentでは、プログラムを作成する方への技術サポートを充実させています。サンプルプログラムの公開のみならず、電話/メールによる計測器コマンドのサポートなども承っております。
難しいなと思って、諦めてしまった方や、これから行う初心者まで、どなたでも、取り組める環境になりつつありますので、ご興味のある方は、是非ともチャレンジしてみてください。


さて、現在、アジレントでは、オシロスコープ(測定器)用の自動制御サンプルプログラムを下記のサイトで公開中です。
http://www.agilent.co.jp/find/InfiniiVision-sample 
Visual BasicやVisual C#、Excel VBAなどでの多彩なサンプルプログラムを公開していますので、是非とも、ご利用下さい。例えば、Excel VBAのサンプルプログラムには、一定時間ごとに測定や波形データを取り出し、セルへ測定値を書き出す、グラフで表示するデータロギングの要素を兼ね備えたものになっています。
公開させていただいているサンプルプログラムは、研究・開発者の皆様から、生産技術の皆様まで、オシロスコープや測定器を使う方であれば、ご興味のあるものばかりです。お客様ご登録は必要ですが、無料でダウンロードできますので、ぜひともお使いください。