脱線ついでにもういっちょです。


清水坂と清水堂1
写真1

まえにまわった上野公園内にある清水坂(NO.192)
前回の湯島天神の坂道の風景画と同じように、こちらも広重さんの浮世絵「上野清水堂不忍池」にちょっぴりとだけ描かれていました。


清水坂と清水堂2
上野清水堂不忍池

絵の一番下に人が昇り降りしている階段がみえていますけど、こちらが江戸時代の清水坂。
現代の清水坂(NO.192)と比較してもそんなにかわらない感じですかね。
右側の赤い建物が坂の名の由来にもなった清水堂です。
前にも書いたかもしれないですけど、京都の清水寺を模してつくられたそうです。
左側には不忍池が描かれています。


清水坂と清水堂3
写真3

そして写真3が現在の清水坂(NO.192)からみた清水堂です。
広重さんの絵にかなりのデフォルメがはいっているのか、はたまた新しくリニューアルされて昔の絵の建物とちがってしまったかは不明ですけど、舞台と下の地面の高さ具合がかなり違っているみたいですね。


清水坂と清水堂4
写真4

また清水坂(NO.192)の坂下のすぐそばには不忍池へと下っていく階段もありました。
おそらく昔は「上野清水堂不忍池」の絵にあるように坂自体も一気に池の端まで下っていっていたかもしれないですが、今は途中に公園をぐるりと歩くための歩道がひとつできていて、これはそこから池の真ん中あたりにある弁財天の方向を眺めたものです。
階段というか坂道的には美階段で(笑)、坂上の眺望も今思い出してみても、なかなかいい感じだったと思います。
(ちなみにこちらの階段坂道風景はブログ初公開の写真です。そのほかの写真も実は坂道散歩した時とは別の日のものなんですけどね。)


清水坂と清水堂5
上野山内月のまつ

それでもって最後にもう一枚。
こちらも広重さんの浮世絵です。
実はこの絵、写真4の奥のほうの不忍池がうつっている風景とだいたい同じ場所(方向)を見ているようなんですよ。
ちょっと木々に隠れてわかりにくいですけど。
手前に大きく描かれている松が、この絵のタイトルにもなっている“月のまつ”とよばれる松で、実は上でのせた「上野清水堂不忍池」の左側にもちらりと見えていたりします。(笑)
そんなこんなで「上野清水堂不忍池」の絵に松のそばでぼんやりと池のほうを眺めている人も描かれてますけど、この「上野山内月のまつ」の絵はまさにこの人の視線(と場所)でシャッターを切られたものといえるのかもしれないですね。


地図
台東区上野2あたり