今回はトラベルジェイピー(なにやら、たびねすという言葉は今年の3月から、サイト名を統一するとのことで使わないようにとの連絡がひそかにきたので、今後はトラベルジェイピー=たびねすと思ってください)の記事(ジブリ映画「耳をすませば」の聖地、聖蹟桜ヶ丘のいろは坂を歩いてみよう)の取材ついでに行った聖蹟桜ヶ丘界隈の坂道なのですが、変わった名前の坂道なのでこのままお蔵入りしてしまうのもなんですので、現地を歩いてから1年以上は経ってしまってますが(正確には2017年の1月頃)、取り上げておこうかなと。


場所については、前に取り上げた山の婆坂(NO.291)の坂上からすぐのところにあります。


へっぴり坂(NO.302)1
写真1

坂上あたりから坂下方向を見たものです。(写真1)
写真1のように右側に気持のいい感じでカーブしながら静かな住宅街を北側に下っている坂道でした。

ちなみに坂名の「へっぴり坂」については、多摩市の郷土資料「歴史のさんぽ道」によれば、昔はこの坂道があまりに急坂だったため、荷車などを引いて上る時には、思わず力を入れてしまいですね、おしりにも力が入り・・・。
「へ!」という例の音が、静かな坂道でこだましたことから(笑)、「へっぴり坂」と地元の人の中でそう呼ばれるようになったそうですよ。
なお「へっぴり」という言葉は、コトバンクによると「1:屁をひること。また、その人。」「2:つまらぬ奴。人をののしっていう語。」という意味で使われているそうです。そして”屁をひること”とは、要は”おならをすること”ですね。(笑)
なんとなく僕の感想では「へっぴり」といえば、「へっぴり腰」のほうをイメージしてしまっていたんですが、どうやらその意味ではないみたいですね。

まあ、現地を歩いているだけではまったく予想のつかない坂名といえるかもですね。


へっぴり坂(NO.302)2
写真2

こちらは坂下あたりから坂上方向を見てみたものです。(写真2)
厳密に言えば、坂道自体はもうすこし下り続けているのですが、あえてこのポイントを選んでみました。
まずなんといっても坂上のほうに見える大木ですかね。
1年前のものなので今もあるかどうかはわかりませんが、歩いた時はかなりのインパクトでした。
もうひとつは、右側の擁壁ですかね。
ここからだと左側にきれいにカーブしながらその大きさを縮めていっているのがいい感じでした。

あと、坂名については追加のエピソードがありましてですね、地元のひとたちの間では以下のような坂道に関する歌も歌われていたようですね。
『へっぴり坂でへをしって 百草、倉沢暗やんで 耕地、落川粉が降る』

ということで、今回は写真が少なめですが、さらりとこんな感じです。


地図
多摩市東寺方510あたり