2005年07月05日

アインシュタインが対日原爆投下で弁明=邦人学者に思い乱れた手紙

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 【東京4日】米国のアルバート・アインシュタイン博士が広島、長崎への原爆投下で自らを弁護する手紙を日本の哲学者、故・篠原正瑛(しのはら・せいえい)氏に送っていたことが分かった。原爆はアインシュタイン博士の相対性理論によって出現した兵器だった。博士は晩年、篠原氏と文通しており、篠原氏の夫人の信子さんは原爆投下60周年に当たり、これら書簡を公開することを決めた。篠原氏はドイツに留学し、哲学を学んだあと1947年に帰国していた。(写真はアインシュタイン博士が篠原氏に送った署名入りの写真)

 アインシュタイン博士が核を使った戦争に反対したことは既に各種の文書で証明されているが、篠原氏への手紙では、原爆投下について自らを弁護し、自分の平和主義との整合性を図ろうと努めている。文通は篠原氏が、核兵器開発に果たした役割を批判する手紙を博士に送った1953年に始まった。博士は同年6月23日付で手書きのドイツ語の返事を送り、挨拶の文言なしで反論を始めている。

 その中で博士は「私は常に原爆の対日使用を非難してきた。しかし私は運命の決定を阻止するために何もできなかった」と述べている。博士は別の手紙で「核爆弾開発に当たっての唯一の慰めは、今回は抑止効果が働き、国際的な安全保障が進展すると私には思われたことだった」と述べている。また博士は、戦争は時として受け入れられると書いている。博士は「私は絶対平和主義者だと(手紙に)書いたことはない。私の見解では、武力行使が必要な場合もある」と書いている。

 2人の文通はアインシュタイン博士が死去する前の年の54年7月に終わった。篠原氏は2001年に死去した。〔

Posted by kff03467 at 00:05