2008年11月

No.533 枯れ芦

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今日の俳句

風に立つ枯れても芦はまっすぐに

枯れ芦の刈り残されてまっすぐに

恙無し今年も被る冬帽子

公園の中にある遊水地がきれいに整理され、芦が枯れて残っていた。芽生えのころの芦もきれいだが、こうして枯れて残っているのもまた違った美しさがある。真夏には葦切りが多分、営巣するだろうし、冬は渡ってきた鴨やカイツブリのねぐらを提供している。

 

 

NO.532 零余子(むかご)

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 今日の俳句 

零余子落つ鈍き鋼の色をして

古希も居る友の集いへ零余子飯

 

近くの緑が丘公園へ出かける。大規模な墓地もあり、その周辺にはまだ森が残されている。その森を散策中に自然薯の蔓を見つけ、近寄ってみるとむかごが一つ蔓に残っていた。地面を見るとむかごがこぼれていたので拾ってみる。むかごは漢字では「零余子」と書く。当て字であろうが、絶対に読めない字である。食べたこともないが、御飯に炊き込んだり、バターいためにして食べたりできるのだそうだ。自然薯自身がまだ若く、零余子も小さな粒であるが、その数は100粒以上あった。自然薯は自分自身を栄養にして、年々太くなるが、零余子も地面にこぼれて新しい株を作る。自然薯を食べると精がつくといわれるが、この命の伝承を見るとさもあらんと納得が行く。

NO.531 甘藷干す

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今日の俳句

 

想い出は母の清貧甘藷干す

 

甘藷干す朝日が瑪瑙色にする

 

甘藷干すわが亡き母は背が低き

 

 

近くの青果スーパーででっかいさつまいもを一箱500円で買った。

九州産のべにあずま。1個1個が大きすぎて売れにくいのかと思った

のだがそうではなく収穫してから時間がたっていたのかもしれない。

端っこのほうから少し傷んできていた。

何個かはおに饅頭に使ったがいつまで放っておくわけにも行かず

思いったって芋切り乾しを作ってみた。

お菓子や砂糖など甘いものの乏しかった子ども時代には貴重なお

やつで秋の楽しみだった。

干しあがる前にお袋の目を盗んでかじったものだ。

見つからないように芋を並べ替えたりしたのだが母には見破られ

「また頭の黒いねずみが出た」などと冷やかされたものだ。

NO.530 落ち葉

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今日の俳句

沈黙の歩を追い越してゆく落ち葉かな

隊列を組んで落ち葉の吹かれ行く

一年が短き齢や小鳥来る

くるくると陽の色の帯柿を剥く

 

近くのほら貝池の周りの桜紅葉が殆ど散りつくした。空が広くなった。心に残る重さがあり、ゆっくり歩くと風に吹かれて落ち葉が追い越してゆく。秋は四季の内でも、古より人の心を悲しくさせる時のようだ。昔でいうと古希。70周目に入った。一年が過ぎるのが早く感じられる齢である。

 

NO.529 干し柿

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今日の俳句

濡れ縁へ夕陽来るまで柿を剥く

平穏な日の夕焼けの干し柿へ

干し柿へ恵みの多き朝日くる

 

毎週土曜日、近くの農協で野菜の朝市がある。近くの農民が野菜を持ち寄り、市価より安く売ってくれる。何より無農薬というのが嬉しい。そんな朝市で渋柿を売っていた。一箱、40個入り、400円だった。早速買い込み家に持って帰った。去年は蜂屋柿という高級品だったが今年はちょっと小ぶりの柿。売っている人に名前を聞いたがわすれた。すぐに向く気にはなれず、翌日縁側に座り込んでむいた。蜂屋柿は生で1個300円、干しあがったものは1000円くらいのものまである。昨年は120個の大半を友人に配って喜ばれた。信州などでは柿襖と呼ばれるくらいに干されるが、40個では襖にはならない。ビニールの紐に小さな輪を作り、T字方に残された枝を通してぶら下げる。あまり日当たりが良くないほうがいい様だが、そんなうまい具合の場所はなくベランダにぶら下げた。正月くらいには食べれるようになると期待しているのだが、はてさてどうなることやら。

 

 



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