ケーゴのフィールドレポートとコミットメント

元非モテの会社員がバツイチグローバル恋愛プレイヤーを目指して活動中。 サッカーを愛しすぎて、女性とのアポをサッカーに例えてしまう。 創刊号からの週刊金融日記読者。 グローバル恋愛プレイヤーとグローバルビジネスマンを目指しながら、恋愛市場のフィールドレポート、海外経験ゼロからスーパーナメック星人への道のり、長いつぶやきをなどをブログに掲載中。 モットーは仕事も恋愛も、「My passion is always on the pitchーー」 「シークレットラウンジ」(https://synapse.am/contents/monthly/secret_lounge )管理人。 主に恋愛とサッカーをつぶやくTwitterのアカウントはこちら。 @Kgo_Number10 日本語と英語で名言をつぶやく英語学習アカウントはこちら。 @Kgo_English

元非モテのバツイチ会社員がグローバル恋愛プレイヤーを目指して活動中。 サッカーを愛しすぎて、女性とのアポをサッカーに例えてしまう。 創刊号からの週刊金融日記読者。 グローバル恋愛プレイヤーとグローバルビジネスマンを目指しながら、恋愛市場のフィールドレポート、海外経験ゼロからスーパーナメック星人への道のり、長いつぶやきをなどをブログに掲載中。 モットーは仕事も恋愛も、「My passion is always on the pitchーー」 「シークレットラウンジ」(https://synapse.am/contents/monthly/secret_lounge )管理人。 主に恋愛とサッカーをつぶやくTwitterのアカウントはこちら。 @Kgo_Number10 日本語と英語で名言をつぶやく英語学習アカウントはこちら。 @Kgo_English

これが、何の写真か分かるだろうか?

VIETNAM2

VIETNAM


これは、今から30 年以上前、ベトナムからボートでアメリカなどの外国へ亡命しようという人達の写真だ。誰もがその言葉ぐらいは聞いたことがある、「ベトナム戦争」(1975年に終戦)の後の様子だ。

ボートでベトナムからアメリカに行くのは、当時、数ヶ月かかったようだ。

しかも、途中で海賊に襲われたりして、たどり着ける確率は 50%を切っていたらしい。

そして、アメリカにたどり着いた難民達は、いわゆる肉体労働系の仕事をして頑張って生計を立てる。難民の申請が認められれば、立派な市民だ。

トランプの「壁を作る」(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2017-01-22.html)によりメキシコからの不法移民が話題になったが、歴史をたどると、 30年以上前に例えばこのようにして(ベトナムは一つの例だが、本質的には貧しい自国を脱出して「人生を変える」という理由)、アメリカに来た人達が今、アメリカで子供を作り、そこで暮らしている。

アメリカの移民の割合は州によっては人口の 3割を超え、 2人に 1人が移民か、または、親のどちらかが移民の州もある。

このようにして、アメリカには様々な人種がいる。

子供時代にこのボートに乗って、ベトナムを脱出しアメリカではないがインドネシアに渡り、いま世界を変えている、あの Uberの最高技術責任者になった偉大な人もいる(https://medium.com/tech-in-asia-jp/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E9%9B%A3%E6%B0%91%E3%81%8B%E3%82%89uber-cto%E3%81%B8-thuan-pham%E3%81%AE%E6%B3%A2%E7%80%BE%E4%B8%87%E4%B8%88-c1a0d058d01e#.a1lt26hu9)。


オレはアメリカ現地で移民の人と会うと(なお、オレ自身も移民だ)、オレはその人の出自にすごく興味がある。

「なぜ、アメリカに来たのか?」

ということに、とても思いを馳せてしまう。


そこには、様々な人生のストーリーがある。そのストーリーの一部を記載したい。

 

20歳前後の時に、ベトナムからの難民(「難民」についてはこのエントリーを参照:http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2017-01-28.html)としてアメリカに来た。そして、生きていくために、たいして好きでもないアメリカ人の男と結婚した。結婚後も妻としての地位に甘んじることなく必死に働き、自立できた後にようやく離婚し、自分の人生を歩み出した女性もいる。


両親が離婚し、父親が仕事の関係でアメリカへ渡り、母親は弟•妹達と地元、タイに残った。自分自身は母親より父親の方が好きで、その父親はアメリカに一緒に行こうという。だから、地元の国での仕事を捨て、アメリカに来た女性もいる。


彼女はタイでは医者だった。医者という地位を捨ててもなお ( タイの医師免許は日本のように無期限ではなく、一定期間内に免許更新の試験を受けなければならない。そのため、何年も海外にいて医者免許を保有し続けることはできない ) 、彼女は父親が好きであり、そして、自分の人生で新たなチャレンジをしたいと思った。
だが、アメリカで外国人がドクターになるのは、年単位の時間がかかる。それは30歳の彼女の年齢から、現実的な選択肢ではない。


その彼女は今、アメリカでは薬剤師として新しいチャレンジをしている。


または、ベトナムで結婚しても、多くの男が亭主関白で女性の権利が守られず、そこに幸せな未来が見えなかった女性もいる。

だから、上記のような難民としてこちらに来た親戚を頼り、ビザのスポンサーになってもらい(
* )、人生を変えるためにアメリカに来た。

*アメリカに来てそこで暮らすためにはビザが必要で、ビザを取るには、「スポンサー」という存在が必要だ。オレのスポンサーは会社で、彼女のスポンサーは親戚だ。会社も個人も、両方がビザスポンサーになれる。

ビザについて簡単に記載すると、

「客観的にアメリカ人が見て納得する理由」

が無いと、ビザは取れない。

会社の場合は「アメリカ人を雇うのではなく、この人をアメリカで働かせる必要がある」という理由で、個人の場合は、「この人は私の肉親だから」という理由だ。そして、それを証明するのが、「スポンサー」だ。)

彼女はベトナムでは英語の教師をしていたが、アメリカではこれまで全く経験のなかった、ビューティーサロンの仕事をしている(叔母がその仕事をしており、叔母からアドバイスを受けている)。


彼女はアメリカで英語を教えるほどの英語力はなく、生きていくためには、ベトナム料理屋などで働くよりも、美容系の仕事の方が収入がいいからだ。


ベトナム人の中には、アメリカに来るために「結婚」という女性の最終手段を使ってまで来た女性もいる。彼女もまた、ベトナムで結婚することに自分の未来を見いだせなかった女性だ。


彼女はとても美しい。その彼女が、結婚という女性の最終手段を使ってアメリカに渡った(言うまでもなく、アメリカ人の「配偶者」になればアメリカ市民になれる)。


彼女の40代半ばの夫は、ひいき目に見てもモテないように見えた(夫はグローバル企業に勤める優秀なエンジニアだ)。年齢差は 15歳以上あるだろう。だがそれでも、彼女はとても楽しそうだった。


実際に彼女と彼女との夫とお酒を飲む機会があったが、常にお互いに触れ合い、彼女は偽りなく幸せそうに見えた。


彼女は人生を変え、そして、夫自身も美しく若い妻をもらい、 2人ともとても幸せそうだった。オレが何を言う筋合いもない。ただここには、オレが感じたことを記しているだけだ。



上記は全て、人生を変えるためにアメリカに来た女性達の話だが、男達にも目を向けてみよう。

 

ある男は大学にいたとき、日本の年齢で物事を判断する上下関係に嫌気がさし、頑張って勉強し、アメリカの大学院に入った。

卒業後、専門能力を有する限られた人間のみが入手できるビザを取得し、異国の地で会計士として、アメリカ人や他の外国人達と働いている。

彼は世界的な企業に勤めているが、住まいはルームシェアだ。アメリカの一部のエリアの家賃は高騰し、外国人はなかなか一人暮らしができない。



また、別の男は会社を辞め、全ての退路を断ち切り、 MBAを取るために海を渡った。彼には今、収入が無い。貯金を切り崩して、苦手な英語に苦しみながらも、 MBAを取るためにシェアハウスの学生寮で日々勉強している。


これらの男達もまた、彼らの人生を賭けてアメリカの地に来ている



冒頭の画像に戻る。


VIETNAM2


30年以上前にこのような船に乗り、数ヶ月かけてアメリカにたどりついた夫妻。妻は当時、時給 2~3$ 200 300 円)のトイレ掃除、夫は当時、時給 6~7$ 600 700 円)の洗車の仕事をして生計を立てた。

そして 10年以上もの間、歯を食いしばって働き、何とか生計を立てられるようになってきた後、妻は自分のビューティーサロンを開設し、夫は自分の洗車場を開設した。


そして現在、 60半ばになったこの夫婦は、今は時価 2億円を超える ( *アメリカの一部エリアの不動産価格は過剰に高騰している ) 一戸建てに住んでいる。


彼らは、命をかけてボートを渡るリスクを取って、そして、そのリターンとして人生を変えたのだ。このアメリカという地には、そんな偉大な先人たちの子供達がたくさんいる。


そして、このような偉大な先人を頼って、経済的に裕福ではない国から、世界で最も GDPが高い国であるアメリカに移住してくる人達がたくさんいる。

 

 

ここに記載した、人生を賭けた偉大な先人、女性、そして男達と比べれば、オレのような「駐在員」という立場はとても恵まれている。


仕事がうまくいかなくても会社が存続している限りは収入の心配はないし、それなりにいい場所にも住める。


決してそこに、人生のリスクはかかっていない。


だからこそ、オレはもっとリスクを取ってチャレンジできるはずだし、余計な心配をする必要もないから、今以上、さらに努力ができるはずだ。


人生を賭けている人達からそのコミットメントを学び、そして、それを自分の糧にするのだ。



今、何かに悩んだり、逆境にいる親愛なる読者の方達はいるだろうか?


あなたの仕事または恋愛などでのその悩みは、人生がかかっているだろうか。人生がかかるとは、その試みが失敗したら路頭に迷う可能性があるという意味だ。


おそらく、日本という世界3位のGDPを誇る国に「日本人」として住む限り、それはほとんどないと思う。
だからこそ、ここに記載した人生を賭けている全ての人達から、あなたも刺激を受けて、その悩みを解決し、共に逆境を乗り越えていこうじゃないか。

あなたのその悩みや逆境は、人生を賭ける人達からしたら、きっと、悩みでも逆境でも何でもないよーー



ケーゴ

 

最近、気が付くと本田のニュースを探している。


直近ではアメリカのシアトルにあるMLS(メジャーリーグサッカー)のチームに移籍するという噂が報道されており、先月2月にはMLSの開幕(3月5日)に合わせて移籍という話もあったようだが、結果的には現在の契約が満了する6月までACミランに残るようだ。


サッカーファンの方なら知っての通り、本田はここ最近、ACミランでまったく試合に出場できていない。


2014-2015シーズンは30試合出場(6ゴール)、2015-2016シーズンは37試合出場(2ゴール)している。


しかしながら今シーズン(2016-2017)に限っては、リーグ戦27試合中、出場したのは5試合のみ(2017年3月5日時点)。しかも、その内先発はわずか1試合、残る4試合は後半35分以降からの出場という惨憺(さんたん)たる状況だ。


唯一先発した10月下旬の試合を最後にそれ以降、常にベンチを温めている。


そしてこれまで、ずっとスタメンを定位置としていた日本代表でさえ、ACミランで試合に出られていないことに起因して、昨年11月の代表戦ではスタメンのポジションを失っている(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2016-11-20.html)。


今月3月24日にはW杯最終予選が再開するが、ハリルホジッチ監督の方針(所属チームでの試合出場を重視する)を考えれば、スタメンになる可能性は低いと言わざるを得ない。すでに、「本田が代表に招集されるかどうか」、「本田は本当に日本代表に必要か?」、という報道さえなされている。



そんな本田に関して、少し前になるが今年の年初め、1月8日に放送されたテレビ番組で本田のインタビューが放映されていた。


インタビューは昨年12月下旬に収録されている。この時点で本田は所属チームでは4ヶ月の間で実質的に1試合のみしか試合に出られておらず、また、日本代表ではスタメンの座をはく奪されている。


インタビュアーから、


「次のXを求めよ。"本田圭佑 × X=W杯出場"」


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という質問がされる。

本田は1~2分考える。何と答えるか、親愛なる読者の皆さまも想像してみよう。本田はしばらく考えた後に、こう答える。




























 


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「根性」と。
そして、本田のコメントはこのように続く。

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冒頭の質問に対してオレはてっきり、「ミランで試合に出ること」という答えが出るかと思ったが、本田は「根性」と答えた。


「根性」という言葉をあらためて辞書で調べると、次のように書いてある。


~ 根性 : 物事をあくまでやり通す、たくましい精神。気力。~


根性、そう、言葉を変えればそれはつまり、前々回のエントリーで記した、"やり抜く力"、GRITだ。



試合に出られないサッカー選手。もう3ヶ月以上、まともに試合に出られていない。試合に出なければ身体の調子は当然に悪くなる。何より、精神的にとても辛い状況のはずだ。イタリアという異国の地にサッカーをするために、そして、結果を残すために来ているのだから。


その本田が、W杯出場に必要なものは「根性」だという。


本田の答えぶりからは、W杯出場のためにというよりも、いま、自分自身の逆境を乗り越えるために必要なことが、「根性を見せる」ことだとオレは感じた。


サッカー選手という職業は、試合に出るチャンスが与えられなければ、仕事をしているとは言い難い。もちろん、チームには常にサブメンバーが必要であり、サブメンバーの存在があるからこそ、チームが成り立つ。

だが、やはり、プレイヤーたるもの、「ピッチに立ってなんぼ」だろう。それがサッカー選手と言うものだ。



サッカー選手の時間の流れは、ビジネスパーソンの我々よりはるかに早い。その時間が流れる早さは、オレの試算によれば2.5倍の早さだ(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1011300393.html)。


本田は今シーズン、所属するACミランでまともに試合に出たのは、実質たった1度だけだ。


本田の今シーズンが開幕した昨年8月下旬から起算すれば、実に8ヶ月の間、まともに試合に出られていない。


サッカー選手の8ヶ月間は、8ヶ月×2.5=20ヶ月。ビジネスパーソンの1年8ヶ月に相当する。


もし、本田がこの状態のままシーズン終了の6月を迎えれば(そして、その可能性は高いと言わざるを得ない)、試合に出ていない期間は実に11ヶ月になる。


11ヶ月×2.5=28ヶ月。ビジネスパーソンに置き換えれば実に2年と4ヶ月もの間、勤務先で、数字に表れない貢献こそあれど、実質的に結果を出せていないのと同じ状況になる。


仕事にコミットしているビジネスパーソンで、2年以上の間、「まったく結果を残せていない」状況に耐えられる人はいないだろう。


そしてサッカー選手は何より、試合に出なければ出ないほど、フィジカル的なコンディションや試合勘と呼ばれるものが失われていく。



今、親愛なる読者の方達の中で、仕事やプライベートなど、何らかの逆境にいる人はいるだろうか?


あの本田はいま、サッカー人生最後のW杯の日本代表メンバーに選ばれない可能性さえある、そのキャリアの中で、最も厳しい逆境にいる。


そして、オレがなぜこのエントリーを書いているかと言えば、このエントリーを書いている自分自身が、いま逆境にいるからだ。

仕事はとても厳しい状況だ。2017年がスタートし早くも最初の節目である年度末を迎えつつあるが、未だゴールは生まれていない。

そして、オレなりに努力を続けているものの、語学学習も同じぐらい、非常に厳しい状況だ。


そんな毎日の中で、愛してやまない偉大なサッカー選手達がどのように彼らの逆境を乗り越えたのか、乗り越えようとしているのか、気が付けば調べている自分がいる。自分で自分を励ましているのだ。



最近、ようやく時々はビジネスのピッチに立てるようになってきた。だが、そのピッチ上では試合の動きが速すぎて、ついていけないときがある。


毎週ピッチに立てているわけではないし、一週間まるまる、オフィスという名のベンチにずっといるときもある。
せっかくピッチに立ててもボールを追いきれないときがあり、自分が満足できる試合運びができていない。
そのため、少しずつ近づいてはいるものの、まだゴールという名の結果は生まれていない。


自分なりに学習を続けているが、どうしても、ネイティブが言っていることが聞き取れない。オレにとって、そのスピードはあまりに早い。試合の早さについていけない。
そして、それがときに仕事にも、ネガティブな影響を及ぼす。話が込み入ってきて向こうが勢いよく話し出すと、ついていくのがとても困難だ。


そして、サッカー選手の能力が短期間で劇的に向上しないのと同じように、英語力も短期間で劇的に向上させるのは難しい。


「今の状態のままただ時間だけが過ぎていったら、一体どうなるのだろう? いずれ帰還したときに、"仕事で何も結果を残せなかったの!?"、そして、"アメリカにいたのに、アメリカ人ときちんと話もできないの!? "と言われるのだろうか?」

 

というようなプレッシャーをよく感じる。だが、それは自分で選んだ道だ。受け入れるしかない。



本田によればサッカー選手の毎日とは、「起きる、食事をする、練習する、トレーニングする、食事する、寝る。また、起きる。その繰り返し。全てはトロフィーのために」とのことだ。


今のオレにできることは、日々試行錯誤しながら、毎日「意図的な練習」を続けていくことけだ。
すべてはピッチ上できちんとボールを追えるようになり、仕事でゴールを生み出すために。
やり抜く力、GRITを持ちながら。オレ自身も、根性を見せるときなのだ。



W杯のピッチに立てるかどうか、ゴールが生まれるかどうか、成功するか否かは自分で決められないけれど、あきらめるかどうかは自分で決められる。


本田は絶対にあきらめないし、根性を見せてやり切るだろう。本田は必ず、W杯のピッチに立ち、スタメンとして君が代を聞くはずだ。

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オレも絶対にあきらめないし(何故ならあきらめるかどうかは、自分で決められるからだ)、GRITを持ってやり切る。


そして、このエントリーを読んでくれた親愛なる読者の方の中に、今もし逆境にいる方がいれば、ぜひ一緒に「あきらめない」ということを決めて、GRITを持ち、そして、根性を見せながら、共にやり抜こうーー



ケーゴ

前回の「GRIT」のエントリーはたくさんの人から感想をいただいた。感想をくれた皆さま、ありがとうございます。

今回のエントリーでは、GRIT(やり抜く力)について書いたオレが、そのGRITを投入している英語学習について考えてみたい。

まず、オレはなぜ英語を勉強するか?

言うまでもなく、英語を学ぶこと自体は仕事で必要な「ツール」の力をより高めていくためだ。オレは自分自身で、英語で顧客を説得しなければならない。

通訳を介して外人女子とセックスできないように、通訳を介したコミュニケーションと、自分自身で語る言葉は違う。顧客も人間だ。そこには常に感情がある。

日本人のサッカー選手が入団記者会見において、現地語で話すとマスコミ及びファンから好意的に受け取られるのを見ればそれは明らかだろう。

政治家や社長クラスになると普通に通訳を使い、または部下にやらせればいいので仕事上で何ら支障は生じないが、それでも、彼らが英語でトップの外国人と直接話せればよりプラスなのは間違いない。

例えば我らが安倍首相が、たとえ滑らかではない英語だとしても、トランプと通訳を介さずに話をすれば(言うまでもなく、立場上それはとてもリスクが大きいので難しいかもしれないが)、トランプとの仲はさらに深まっていただろう。

さて、そんなオレ自身の英語力は今はまだ、理想にはほど遠い。オレのブログで言うフリーザ、またはギニュー特選隊、そう、ネイティブが相手だと、やはり、どうしても聞き取れないところがある。また、まだ発音があまりよくないため、時に自分が言ったことを繰り返し言わないと、なかなか伝わらない。

そして、その分からなかったところを、帰国子女の後輩とかが聞き取れていたり、留学経験がある同い年ぐらいの人が滑らかな英語で話していたりすると、オレも人間だ、悔しくないと言えば嘘になる。

いや、正直に言えばとても悔しい。そして、そういう時があると思うのだ。

「もっと早く始めていればよかった。」

と。

このブログを読んでくれている親愛なる読者の方々で、20代の人達はどれだけいるだろうか?

もし20代の人達で、「今は英語がまったくできない。でも、できるようになりたい、英語をできるようになってキャリアップをしたい!」という熱い思いがある方がもしいれば、オレは、そんな君に必ずプラスになる、自分の経験を伝えることができる。

ここで、「20代の人達」と言ったのは理由がある。

「英語学習」

というものは多くの人が試みて、そして脱落する。なぜなら、それはとても大変だからだ。ものすごい時間がかかる。その時間は「年単位」だ。

「〇日間で~~」とかいう類の勉強本はすべて、「〇日間で体重マイナス~~キロ」というダイエットと同類で、すべて中身がない。

その学習を始めるときの英語力にもよるが、海外経験が無い"普通の"人が始めようとすれば、最低でも2年はコミットしなければならないと思う。

「コミットする」というのは、毎日時間を作り、平日は1時間半、もし貴方が独身なら、土日に3時間は勉強することだ。たとえ貴方が既婚者だとしても、奥さまにお願いして、土日に午前中だけ2時間の時間を作るコミットメントが必要だ。

そのためには、無駄な時間は全て削る必要がある。オレは英語学習を始めてから2~3年ぐらいの間、本当にどうしても必要な本以外、全て読むのを止めた。

オレは20代の頃は週に1冊ペースで本を読んでいたが、それを止めて、読書の時間をすべて英語学習に充てた。

それぐらいの決意、コミットメントがないと、英語の学習はできない。

長期的な目標に向けたコミットメント、そう、GRIT(長期的な目標に向けた情熱と粘り強さ)が必ず必要だ。

みんなやり抜く力が無いから、途中で脱落する。

そして、「意図的な練習」も必要だ。「意図的な練習」をしないから、いや、よりオレなりに考える言葉で正確には述べれば、「自分に何が足りないのか」を考えないで学習を始めるから、安易な道に走る。

だから、『聞き流すだけで~』という全く効果のない教材が売れている。ブランド力に惹かれて、40分話すだけで8,000円も取られる有名な英会話教室に行かなければならなくなる。

そして、どれだけ聞き流しても、8,000円×40回分のチケットを30万円ぐらいで購入しても、それだけでは英語は決してできるようにならない。

なぜならそれらは、ただ安易な道に走っているだけで、そこには「意図的な練習」も、「自分に何が足りないのか」も、ましてや情熱も粘り強さも、長期的な目標も何も無いからだ。

30歳を過ぎてから2年もコミットするのはかなり難しい。多少幅を緩めて「30前半」からならできるかもしれないが、30歳半ばになったら、

「誰にも負けない自分自身の専門的な能力」

にコミットして、その時間を費やした方がいいかもしれない。今どき、Google翻訳があるから、海外のサイトも簡単に翻訳してくれて、だいたいのニュアンスはつかめる。

仕事で「ときどき」英語が必要になっても、貴方が貴方自身の誰にも負けない能力があれば、きっと、英語ができる部下が助けてくれるだろう。

それなりのポジションについていれば通訳を雇うこともできる。そこに、大きな問題は生じない。

ただ、もしかしたら、30歳半ばになってから、どうしても英語を身につけないといけない人もいるかもしれない。オレも今なお、その一人だ。

そして、このエントリーを書いている途中、こんな論文を見つけた(https://hidekashihara.wordpress.com/2008/08/05/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%82%92%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E5%B9%B4%E9%BD%A2%E3%81%AF%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AA%E3%81%97%EF%BC%81/)。この論文の通り、もしかしたら語学学習に年齢は関係ないのかもしれない。

オレ自身、まだまだ修行中だ。今でも英語では毎日悪銭苦闘しているが、この記事にはとても励まされた。

さて、いずれにしても年齢が高くなればなるだけ、「新しいことに挑戦し、そして、それにコミットする」のは難しくなる。

英語学習は女性の婚活・子作りと共通することがある。

それは文字通り、英語学習も女性の婚活・子作りも、本格的に始めるのが

「早ければ早いほどいい」

ということだ。

いや、「本格的に」というのは、表現が生ぬるい。英語学習に「コミットする」のは早ければ早いほどいい。遅れれば遅れるだけ、それは後に響く。今のオレのように。婚活・子作りに乗り遅れた、『東京タラれば娘』のように。

さて、20代の若者に話を戻す。オレ自身、海外経験ゼロで英語戦闘力は超下級戦士だった。オレが初めてTOEICを受けたときのスコアは290点だ。

これは、リスニングがさっぱり分からず、途中であきらめて全部マークして、あとはそのまま眠ったときのスコアだ。

このブログの読者で、290点より低いスコアを持つ人はほとんどいないだろう。オレはそんな状況から英語学習を始め、「TOEIC900」をコミットし、オレなりのやり抜く力を持って、海外経験ゼロでそれを達成した(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2016-05-10.html)。

TOEICはあくまで、英語学習における一つのツールだ。TOEICにコミットしすぎると、話すことができなくなる。ぞくに言う"トイッカー"と呼ばれる、TOEICマニアになってしまう。

オレは自分自身の英語コンプレックスを克服し、「海外経験ゼロでTOEIC900!」と言いたかったから(叫びたかった! と言う方がより正確なオレの正直な気持ちだ)、そして何より、このフレーズは今は英語戦闘力が低い、でも、野心がある人達に英語学習を語る資格になるから、オレはそれを達成した。

(実際、TOEIC900というのは本当はまったく大したことはない。オレは自分自身でそれをよく知っている。だからオレはそれを声高に言いたくない。だが同時に、英語戦闘力が低い人にとってはそれが、「すごい!」と思われることもまた、よく知っている。)

仮に、いま君が32歳だとする。そろそろ仕事にも慣れてきた。営業成績または社内評価も悪くない。そして会社はいま、「グローバル化」とか言い出してきている。でも、自分は英語がまったくできない。

さて、どうしよう?

そろそろ君は、自分のキャリアを決定しなくてはいけない。

グローバル化に立ち向かっていくか、自分の専門分野で生きていくか。

もし立ち向かっていくコミットメントがあれば、2年、いや、3年もかければ35歳になったときはグローバルなビジネスワールドで戦うことができているだろう。

もしそうではないなら、もう、英語のことはさっぱり忘れて、「自分の道」を歩むのがいいと思う。

英語学習はどれだけ少なくても、毎日90分(正直、90分では少ないと言わざるを得ないが)、サッカーの試合と同じぐらいの時間は勉強できる人でないと、やり切ることはできない。

中途半端が一番よくない。適当な気持ちで英語を勉強するのは時間の無駄だ。その90分、自分の専門能力を向上させるために投下した方がいいだろう。

それならその時間は専門分野の能力開発や例えば副業など、自分がコミットできるものに時間を投下した方がいい。そして、「この分野では誰にも負けない」と言うものを1つ、できれば2つ、作るのだ。

そうすればきっと、英語などできなくても困ることはないし、それなりに稼げるだろう。分からなければGoogleに聞けばいいし、必要なら通訳を雇えばいい。外国人を雇ったっていい。

そんな専門的な能力を持つ貴方が、仮に外国人と商談しなければならない時があっても、相手の外国人はたとえ通訳を介してでも貴方と話したいと思うだろう。外国人の部下は貴方のために、働いてくれるだろう。

さて、ここまでの内容を読んで、

「今は英語戦闘力は低いけど、英語を学んで、キャリアを、人生を変えたい!」

という情熱があって、そして、それにコミットできる若者たちがもしいたら、オレの英語学習の概論について述べたいと思う。

ここから先は有料になる。何故なら、本気で、

「今は英語戦闘力は低いけど、英語を学んで、キャリアを、人生を変えたい!」

と思う人にだけ読んでもらいたいからだ。

オレがコミットしている英語学習への思いは、A4のWordフォント12サイズで、20枚の分量になった。

その内容を簡潔に一言で述べるのであれば、

「ヤムチャを目指して人生を変える!」

というものだ。

 YAMUCHA

購入する前に伝えておくが、このnoteを読んだ「だけ」では、決して英語ができるようにはならない。TOEICのスコアも上がらない。「毎日90分」をコミットできるが自信が無い人は、買う必要はない。

英語学習にコミットして、そして、オレのnoteを読んで、人生を変えてくれる人がいれば、オレはとても嬉しく思う。

https://note.mu/kgo_number10/n/n27cc83d1aff7 

ケーゴ

とても心に響く本があったので、今回のエントリーではこの本を紹介したい。


GRIT やり抜く力』


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著者はアンジェラ・ダックワースさんという、心理学の教授だ。大学卒業後、NPOを立ち上げ、マッキンゼーに入社。マッキンゼーを退職した後に教師になり、そして、心理学者になるという異色の経歴を持つ。


この本の内容を端的に言えば以下の通りだ。アンジェラさんのTEDの映像と共に紹介しよう。

彼女が心理学者になったのは、とても厳しい挑戦的な環境において、「誰が(どのような人が)成功し、そして、それはなぜか?」ということを研究するためだ。

そして、その研究を進めていく中で、
 

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「ある一つの特徴が、成功を予測する判断材料として浮かび上がった。」

 

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「それはいいルックスではなく、健康的な身体でもなく、」

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「社会的な知性の高さでもない。」

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「そして、知能指数でもない。」

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「それは、grit(やり抜く力)だ。」


そう、人生で何を成し遂げられるかは、生まれ持った「才能」よりも、「GRIT(やり抜く力)」によって決まる、というものだ。

 

この本のタイトルである「grit」とは、辞書によれば、~〔困難に立ち向かう〕根性、気概~ という意味で、この本ではタイトルの通り、「やり抜く力」と訳されている。

 

アンジェラさんによれば、GRITとは、


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「やり抜く力とは、とても長期的な目標への情熱と粘り強さ」だ。



この本では、「生まれ持った才能」(talent)よりも「情熱」(passion)と「粘り強さ」(perseverance)が人生における成功を決めるということを、様々なデータを基に突き止めている。



親愛なる読者の方達ならご存知の通り、オレは「情熱」という言葉がとても好きだし、公私共にいつも「粘り強く」ガンバっているつもりだ。この本を手に取らない理由はどこにもないだろう。

そして、最近のオレの悩みはやはり英語だ。読み書きはそれなりにできるものの、やはりどうしても、アメリカ人の早い英語についていけない時がある。


ビジネスの現場で同じピッチに立ちながら、オレが聞き取れない英語を帰国子女や留学経験がある人が聞き取り、カッコよくやりとりしている機会があるとどうしても、「やっぱりオレって"才能"が無いのかな。若い時に海外経験がないと、ダメなのかな」と思ってしまう。


また、例えばオレは土日の午前中はスタバでリスニングのテキストを音読したりしながら勉強しているのだが、カップルや家族連れで週末を楽しく過ごしている人達を見ると、オレも人間だ。どうしても気持ちに影響する。


そしてつい、「こういう勉強は別に日本でもできるんだよな、でも、リスニング力を鍛えないと聞き取れないし。う~ん、、、。」などと思いながら、気が付いたら、海外でプレーするサッカー選手の様子をスマホで見ていたりする。

(少し補足すると、英語学習も練習(リスニングや音読など)と実践(仕事やアポでの人との会話)に分けて行っており、土日の午前中は練習に充てている。)


才能や経験の不足を感じたり、孤独な英語学習により気分がなかなか晴れない中で

出会ったのがこの本だ。


前置きが長くなった。本の内容を紹介しよう。この本は以下の3つの内容から構成される。


1.「やり抜く力」とは何か、なぜそれが重要か

2.「やり抜く力」を内側から伸ばす

3.「やり抜く力」を外側から伸ばす


それぞれ、詳しく見ていこう。まずは、1.「やり抜く力」とは何か、という部分だ。


著者は初めに、米国陸軍士官学校という(著者はハーバード大学を卒業しているが、この士官学校よりハーバードに入る方がラクだと言っている)、頭脳明晰で体力と根性があるエリート軍人を育てる学校を卒業した人達や、実際の陸軍の精鋭部隊で活躍している人達などを調査し、「やり抜く力」と「才能」が別物であることを突き止める。


そして、才能があっても、その才能を生かせるかどうかは別問題だと結論づける。



次に、多くの人が「努力」を「才能」よりも重要視すると"建前"では言いながらも、実際の"本音"では「才能」を重要視しており、「才能」に対する本能的な憧れ、無意識的なえこひいきがあることを明らかにしている。


著者は女性だがこの調査結果を、


~これはまるで、「恋人の外見なんて気にしない」などと言っておきながら、実際にデートの相手を選ぶとなったら、「いい人」よりも「カッコいい人」を選んでしまうのと同じだ~


と指摘する。(素晴らしく分かりやすいたとえだ。女の人のような本能的な気持ち・行動を、男女かかわらずみんな、「才能」に対して持っているのだ。)


そして、「才能」に目を奪われると、それ以上にはるかに重要な「努力」に目が行かなくなってしまうことに警鐘を鳴らす。


さらに、「才能」への過大評価による、他の全てへの過小評価について論じ、人間の弱い心は、「才能」が「達成」に直結していると考えてしまうことを指摘する。


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だが著者は、「努力」は「才能」より「2倍」も重要だと主張する。2倍の根拠として、「才能」を努力によってスキルが上達する速さと定義して、「達成」を得るには「努力」が2回影響するためだという方程式を示す。


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著者のリサーチの中で出てくる、重度の読字障害を持つという著名な作家の言葉を借りれば、


「なにかを本当にうまくなりたいと思ったら、自分の能力以上に背伸びをする必要がある。僕の場合は、人の倍の注意力が必要だと分かった。でも、その内に分かってきたんだ。同じことを何度も繰り返すうちに、以前はできそうもなかったことが、当たり前のようにできるようになる。だがそれは、一朝一夕にはいかない。」


ということだ。


そして著者は、努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、さまざまなものを生み出すことができると結論づける。


ここまでが1つ目の、~「やり抜く力」とは何か、なぜそれが重要か~という内容だ。



次に2つ目、肝心の「やり抜く力」の伸ばし方についてみていこう。


まず、「努力」するためにはその対象を「好き」になること。「好き」にならなければ、決して努力できない。「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」と著者は記す。


そして、努力の「カイゼン」を行い続ける大切さについて説いている(「Kaizen」という言葉は、我らが誇るトヨタの存在により、既に1つの単語としてビジネスパーソンの間で認識されている)。


とても重要なこととして、「どれだけ長時間、取り組んだか」だけでなく、「どれだけ集中して、質の高い取組を行ったか」が大事であるとしている。


ここで非常に重要なポイントとして、著者は、「意図的な練習」をしなければ上達しないということを説明する。


誰しもが、半ば無意識に慢性的に、勉強なりトレーニングなり練習なりをしたことがあると思う。著者の主張によれば、「ラクな練習はいくら続けても意味がない」ということだ。


著者の言う「意図的な練習」とは、

 

①ある一点に的を絞って、高めの目標を設定する

②しっかりと集中して、努力をおしまずに、ストレッチ目標の達成を目指す

③改善すべき点が分かったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する


というものだ。そして、この「意図的な練習」は基本的に一人で行われる。


これにより、時間をかけてもスキルが成長しない人と、圧倒的に成長していく人を分ける。


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この、「意図的な練習」を続けていくことにより、「やり抜く力」とスキルを伸ばすことができると著者は主張する。


そして、この「意図的な練習」を続けるという、言わば努力を継続できるかどうかは、「成長思考」を持っているかどうかが非常に重要だと指摘する。

「成長思考」とは文字通り、

「人間は変われる、成長できると信じ、一生懸命努力する」

という考えだ。


その逆、

「知的能力は人の基本的な性質であり、ほとんど変えることはできない」

と考えることを「固定思考」と言う。

そして、「やり抜く力」と「成長思考」は比例する関係にあると説明する。


ここで著者は、脳は「筋肉」のように鍛えられるという概念を提案し、「成長思考」を持ち続けるためのステップを紹介している。



そして最後、3つ目の、~「やり抜く力」を外側から伸ばす~に関しては、子育てについて論じている。著者自身が2児の女の子を持つ母親だ。


もし親愛なるこのブログの読者で子供をお持ちの方がいれば、2つ目の「やり抜く力」の伸ばし方について自分自身のことを考えながら、この3つ目で、お子さまの教育のことを考えてもいいだろう。


このエントリーではオレは、自分自身のことについて考えたいので3つ目の内容は割愛する。



オレの感想として、この本はとてもオレを勇気づけ、そして、自分自身の学習について見直す、いいきっかけになった。


というのもオレは自分自身の語学力について、「やはり才能がないのかな」といつも思っていたが、「才能」というものを神格化してしまっている自分がいることに気が付いた。


プロスポーツ選手の世界ならともかく、オレが生きている世界(ビジネス・語学学習)で「才能」も何もないだろう。


オレ自身も含めて、多くの人が「才能」を神格化しすぎてしまっている。「才能」と言う言葉の存在により、結果を出している人を「自分とは"才能"が違う」と思ったりしてしまう。本能的に、"才能のせい"にすることにより、自分の今の状態を正当化しているのだ。


そして、「才能」の存在により、ときに怠けたり、飽きてしまうときがある、「地道な努力の継続」の大切さをないがしろにしている。


あの本田圭佑でさえも、


「俺なんて全然、天才タイプじゃないし。それで才能が無いからあきらめろなんて言われたら、どれだけの人が一瞬であきらめなきゃあかんねん。」


と言っている。


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少し前になるが、2014年ブラジルW杯が始まる直前のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の特集で本田は、


「天才なんてこの世の中にほとんどいない。才能の差は若干なりともあるのは認める。ただ、それは"若干"だ。天と地がひっくり返るほどのものではない。その差を大きいと見るか小さいと見るか、考え方の違いがあるだけだ。
そして、勝てる可能性を信じて、成長するために努力を続けられるかどうか。そうして僕は今まで、自分より才能がある人達に勝ってきた。何より、頑張るかどうかは自分で決められる。」

と言っている。また、ロシア時代の海外メディアのインタビューでは、

「僕の毎日はすごくシンプルな日々の繰り返しです。起きる、食事をする、トレーニングをする、食事をする、寝る。ただ、それを繰り返すだけです。全てはトロフィーを取るために。」


と言っている。そう、この中にあるのは、本田の「やり抜く力」と「成長思考」そのものだ。

本田が好きな方には、ぜひ実際の映像を見てもらいたいと思う(http://www.dailymotion.com/video/x22pc8n_%E6%9C%AC%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%BD%91-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%B5%81%E5%84%80_sport)。モチベーションが高まることは必至だ。涙さえ出るだろう。


話を戻すと、あの本田でさえ、「才能」が無いことを認めている。


無論、冷静に客観的に考えれば、本田と同じ努力を継続しても、あそこまでたどり着ける人と、そうでない人はいるだろう。生まれ持った「才能」(ここで「才能」という単語は適切ではないかもしれない ) 、言い換えると、身体的な能力の差異などが当然にして存在するのがプロスポーツの世界だ。



だが、オレ達が生きているのはごく普通のビジネスの世界であり、オレの目の前の課題で言えば語学学習だ。「才能」がいったい、どの程度の影響を持つというのだろうか。


そしてこの本で著者が研究により証明しているのは、何より重要なのは「才能」ではなく、「情熱を持って粘り強く、長期的な目標に向かって努力を続ける」こと、そう、「GRIT(やり抜く力)」だ。


オレはたとえ不器用でも、「やり抜く力」になら自信があるし、それこそが自分の強みだとも思っている。


加えてオレはこの本で、「1人で練習する時間」が必要であり、とても重要であることを認識することができた。


ただ、「意図的な練習」をできてはいなかった。勉強する習慣こそできていたが、ときに惰性的に勉強していたし、集中力は欠けていたし、「カイゼン」もできてはいなかった。

 

だが、「意図的な練習」という概念を学び、オレには「カイゼン」できる箇所がたくさんあると認識できた。


そして、一流の選手たちでさえ、彼らの「意図的な練習」の時間が3~5時間であることをこの本で知ることができた。それが彼らの限度なら、オレの限度は3時間を切るだろう。それぐらい、「意図的な練習」は負荷がかかるものなのだ。負荷を感じるのは、決して自分が弱いからではない。



この本を読んで、「やり抜く力」を持ちながら「意図的な練習」を続けていれば、必ず成長できることを、あらためて学ぶことができた。


オレの場合、成長させるものは英語戦闘力だ。カフェで1人でする勉強はとても孤独であるが、スポーツ選手も1人で練習する時間がある。


1人で勉強する時間があるから、商談で顧客と真剣に話すことができ、アポで女子と笑い合うことができる。

1人で練習する時間があるから、ピッチの上で輝けるのとまったく同じだ。



少し話がそれるが、この年齢になっても、悪銭苦闘しながら勉強・努力し続けることがあるのは、逆に感謝するべきことなのではないかと、フと思った。


というのも、人間は30半ばぐらいになると、仕事もそこそこ覚えて収入もそこそこあって、結婚したら恋愛市場からも"勇退"して、何かにモチベーションを感じることもなくなり、時間も持て余す。そしていつしか、"ぬるま湯"につかっていく。


そんな人達はぬるま湯につかったまま生ぬるい人生を終えられたら、それはそれでいいのかもしれない。

だが、リストラされたり離婚したり、何か危機的なイベントがあったときに、転職ができない、新しい女子も獲得できない、ゆで上がった"ゆでがえる"になってしまう。人生の負債が、借金が溜まりすぎているのだ(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2016-05-17.html)。


そして、そんな"ぬるま湯の人生"など、何のやりがいも感じないだろう。


悪銭苦闘しながら努力していることがあるからこそ、日々、どうすればできるようになるか考え、成長したいと思える。モチベーションを感じられる。
また、こっちに来たら時間ができるかと思ったら、色々新しいことにチャレンジしたりして、全くそんなことはなかった。


もちろん英語そのものはツールであり、それを通じて仕事で結果を残し、金髪美女とゴールし、心と心が通じ合える友人を作ることが何より重要だ。

だがそのためにはやはり、ツールの力を向上させなくてはならない。


そのツールは生涯を通じて向上させていく必要がありそうだが、それはそれで、英語コンプレックスと共に生きてきたオレの宿命だろう。いずれきっと、海外経験ゼロの超下級戦士だったオレだからこそ、語ることができる何かが生まれるはずだ。



また長いエントリーになった。そろそろ締めくくろう。


親愛なる読者のみなさんが、「やり抜く力」を持ちながら、「意図的な練習」を通じて高めていきたいことはなんだろう?


英語が苦手な人で仕事ができる人はこの世の中にいくらでもいる。英語なんて所詮ツールだ。それよりも何より重要なのは、貴方自身の専門性がある仕事の能力、または「稼ぐ力」だ。


貴方が「やり抜く力」を持ちながら、「意図的な練習」を通じて高めていきたいものは、貴方自身の「仕事の能力」・「稼ぐ力」だろうか?


または、狙った美女をかなりの確率でゲットするための、ピックアップのスキルだろうか?


はたまた、残業はせずに会社からきっちりと給料はもらい、副業でお金を稼ぐことだろうか? 自分なりの投資のメソッドで、お金を増やすことだろうか??


結局男にとって重要なことは突き詰めると、仕事で成功して、いい恋愛をすることなので、そのどちらでも、何でもいいと思う。


とにかく、「好き」で「努力」をし続けられそうな何かがあって、その能力を高めていきたいと思う方がいれば、ぜひ、この本を読むことをおススメしたい。



最後に、日本語字幕での著者のTEDのリンクを掲載しておく。このTEDの2年後に今回紹介した本が生まれた(https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=ja)。


見た目は可愛らしく笑顔が素敵なこの女性の、心の奥に持つ「やり抜く力」への情熱について、思いを馳せてみるのもいいと思う。

高めていきたい"何か"がある人は、ぜひ、「GRIT」を学び、身につけ、そして、伸ばしていこう!



ケーゴ

シークレットラウンジをリリースして、はや3週間。

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語り合う内容がどんどん増えてきている。

オレは残業や会食、アポが無い日は基本的に毎日シークレットラウンジの投稿に返信しているため、参加者の皆さんとやりとりするのがすでに日常に、習慣になっている。

スタート当初は12個だったスレッド(*電子掲示板やメールなどにおける、あるひとつの話題に関連した投稿の集まりのこと)も、今では30を超えている。

シークレットラウンジの管理者たるオレ自身もスレッドを追えなくなってきており、参加者の方達もそのように思われていたようで、ちょうどスーパーサイヤ人さん(@ri_supersaiyan )からリクエストがあった。

それを受けて、スレッドの一覧表を作成した。

シークレットラウンジで語り合っていることは以下の通りだ。それぞれのスレッドの冒頭に、オレの考えについて記している。

1. 自己紹介
2. 婚外恋愛の状況について語り合う
3. 結婚生活の状況について語り合う
4. 既婚プレイヤーのマインドセットについて語り合う
5. 新しい女性との出会い方について語り合う
6. 新規女性のホテルへの連れ込み方について語り合う
7.婚外恋愛と家庭のバランス、"ラブ・ホームバランス"について語り合う
8. LTRとの付き合い方について語り合う
9. 既婚開示について語り合う
10. 配偶者への情報管理について語り合う

11. 離婚について語り合う
12. 子供を持つことについて語り合う
13. 子作り・不妊について語り合う
14. ハプニングバーについて語り合う
15. ルックス維持について語り合う
16. 婚外恋愛の「ヒヤリ、ハッと」、そして、「不幸な事故」について語り合う
17. 妻以外と子供を作ることについて語り合う
18.半個室でのCTについて語り合う
19. noteの有料部分を一部共有し合う
20. シークレットラウンジへのリクエストについて語り合う

21.既婚者の社内恋愛について語り合う
22.離婚後の元奥さま、お子様との関係について語り合う
23.雑談するスレッド
24.合流希望とオフ会について告知する
25.アポ負けについて叫び合う
26.ゴールにおススメのレストランについて語り合う
27.会心のゴールについて本能のまま語り合う
28.自分の妻の婚外恋愛の可能性・疑い・経験について語り合う
29. LTRと泥沼化したことについて語り合う
30. LTRとのアポのときに何を話しているかについて語り合う

31.妻から自分の給料を守る方法について語り合う
32.『週刊金融日記』について語り合う

そして、24番のスレッド通りさっそく、かえるさん(@kaerukun777 )の幹事によりオフ会が開催され、現実世界に新たな友情が生まれている。

オレが立ち上げたコミュニティで新たな友情が生まれてとても嬉しい反面、オレ自身が参加できないことが、正直に言えばとても辛い(涙)。

一時帰国した際は必ず参加したいと思いながら、オフ会に参加して頂いた方のレポートを読んでいる。

コミュニティを立ち上げた管理者が、「オフ会にオレも参加したい!」と言うのはとても奇妙なコメントではあるが(苦笑)、それがオレの今の率直な気持ちだ。


もし、このエントリーを読んで、既婚者、バツイチ、子持ちのいずれかの方で共感して頂ける方は、ぜひ、シークレットラウンジの中で語り合っていきたい。

オレはいつでも、そして、ラウンジの参加者の方々もきっといつでも、新しい同志の参加を歓迎してくれると思う。

最新のスレッド状況の確認参加手続きについては、このリンクから行うことができる(*)。

https://synapse.am/contents/monthly/secret_lounge

(*シークレットラウンジに参加して頂ける方でSynapseにアカウントをお持ちでない方は、メールアドレスからアカウントを作成できる。
Facebookからも作成できるが、シークレットラウンジの性質上、メールアドレスからアカウントを作成する方が好ましいだろう。)

Synapseでメールアドレスからアカウントを作成した後に、「アカウント設定」からユーザー名をTwitterのハンドルネームに変えてもらえればと思う。
これにより、貴方はTwitterネームでシークレットラウンジに投稿ができる。その際はぜひ、アカウントにご自身のTwitterのアイコンもアップしてほしい。)


みんないい大人で、仕事をガンバるビジネスマンだからこそ、そこには常にお互いへのリスペクトがあり、「We agree to disagree.」のマインドがある。

年齢に関係なく、お互いが思うことを言い合って、これまで自分が知りえなかった知見を得て成長する。つらい時には励まし合い、嬉しいことがあったときは喜び合う。
そして、決してリアルで社名やその人の社会的な立場を知った状況では知ることができない、参加者の方々それぞれの、「人生のリアル」を知ることができる。

そんなコミュニティに、シークレットラウンジはなりつつある。

何よりオレ自身が参加者の方々に元気をもらい、とても刺激を受けている。そのためか、正直に言えば1人きりでナメック星に来て、昨年はときどき感じていた孤独感も、今はまったく感じない。

愛情に国境は関係ないように、友情にも国境は関係ないということだ。

オレはいま、その思いを新たにしているーー


ケーゴ

前編 ~ 知られざる真実 ~はこちら(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2017-01-22.html)。


しかしながら、このブログを読んでくれている親愛なる読者の方達も、仮定の話として、グローバル化が進んだ自分の会社で、もうすぐ昇格間近というときに、「外国人」にそのポジションを奪われたら、果たして貴方はどう感じるだろうか?


その、自分が取れるはずだったポジションを奪った外国人に対してネガティブな感情を抱くことは、決して否定できないだろう。


「移民に仕事を奪われた」と思う人達の根底にある思いは、ポジションを外国人に奪われた日本人の思いと同じだ。


日本では、このようなケースはまだまだ少ないだろう。だが、日本では、"高度人材"は積極的に受け入れようとしている。そのため、 5年後には外国人にポジションを奪われたりするのが、珍しいケースではなくなっているかもしれない。日本については後述しよう。



移民に関して言えば、トランプが大統領に就任する 3日前の 1 17 日には、もう 1つ大きなイベントがあった。


そう、イギリスのメイ首相による、「 EU単一市場からの脱退表明」だ。


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EU の原則は、EU 圏内でのモノ・資本・サービス、そして人の行き来を自由にする、というものだ。


「人」の自由な行き来は認めないが、「モノ・資本・サービス」の自由な行き来( EU単一市場)を認めてもらう、というのは EUの原理原則に反する。


イギリス国内の長い議論と検討を重ねて、この原理原則を受け入れたメイ首相の主張はシンプルだ。


「人の行き来をコントロールする。そのために、 EUの単一市場からは脱退する。」


というものだ。


誰がどう考えても、「モノ・資本・サービス」が自由に行き来できる、 EU単一市場( single market )に残った方がいい。国というものは常に、経済の成長が求められるからだ。


だが、経済的な損得ではない観点で、イギリスは EU単一市場を捨てたのだ。そう、移民を管理するために。


英国は「真にグローバルなイギリス 」を目指すので、" いい移民 "なら受け入れる。でも、"よくない移民"は制限したいのだ。これを、"選択的移民政策"という。


移民を取捨選択したい人の行き来を制限したい理由はいうまでもなく、移民による様々なデメリットだ。


EU 圏内はEU 参加国の国籍を持つ人は自由に行き来ができるので、ヨーロッパ人によるイギリスへの移住はそもそも完全なる合法だ。


より正確に言えば、ヨーロッパには「シェンゲン協定」というものがあり、国家間の移動において、国境におけるパスポートの検査なしで移動することができる。これにより、オランダからドイツなど、陸続きの国はまるで東京から千葉県にドライブするように移動することができる。


イギリスはこのシェンゲン協定には加盟していないため、ヨーロッパ人でもパスポートが無ければ入国はできない。だが EUに加盟しているので、 EU 圏内国のパスポートさえあれば、自由に行き来ができる。無論、そのまま滞在し、イギリスに住むことも可能だ。


これにより、 GDPが低い東欧の国から来た人たちが、 GDPの高いイギリスでは安い部類に入る、ブルーワーカー的な仕事をしている。

東欧の人達からすれば、同じような仕事でも、自国でするよりイギリスの方がはるかに給料が高いからだ。


だがこれにより、イギリスのエリートではない、高卒のイギリス人達が働くような仕事を奪っている。


実際、イギリスでは 2015年に増加した労働人口のうち 4分の 3 EU 圏内からの移民によるものだというデータもある。



そして EU移民と同時に問題なのが難民だ。難民とは、 Wikipediaによれば以下の通りだ。


~対外戦争 、民族紛争、人種 差別、宗教的迫害、経済 的困窮、自然災害などの理由によって居住区域(自国)を離れた、あるいは強制的に追われた人々を指す。
その多くは自身の生命を守るため、陸路、海路、河路、空路のいずれかで国外に脱し、他国の庇護と援助を求める。
現在の国際法では、狭義の「政治難民
(Political Refugee) 」を一般に難民と呼び、弾圧や迫害を受けて難民化した者に対する救済・支援が国際社会に義務付けられている。~


2015 年には"欧州難民危機"と呼ばれる社会的な危機が起きた。 100 万人を超える難民が地中海やヨーロッパ南東部を経由して EU へ向かったのだ。

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EU ではこれらの難民を加盟国の中で割り振りし、ヨーロッパ一の経済大国であり、移民・難民に寛容な姿勢を持つメルケル首相率いるドイツが、もっとも多く難民を受け入れた(ドイツ政府の発表によれば、2015年の難民受入数は最終的に約90万人に上った)。


イギリスも難民を受け入れたが、ドイツと比べればその数はとても少ない。実に1万人にも満たない。


そのためイギリスはドイツから常に、「欧州 2位の経済大国なんだから、もっとたくさんの難民を受け入れろ」と言われ続けていた。



そして、やはりヨーロッパでも、一部の難民達が様々な事件を起こした。


その最も知られている事件は、 2015 12 31 日に難民達がドイツで女性達に対して起こした凄惨な事件だ。実に 500件以上の被害届が出されているが、当然、出していない女性はもっとはるかに多いだろう。


彼らは、移民・難民に寛容な姿勢を持つメルケル首相の名前を上げ、「オレ達はメルケルに招待されている!」とまで言い放った。


無論、客観的な議論をするのであれば、純粋なドイツ人の犯罪率と難民の犯罪率を比較してみる必要があるのだが、誰もそんなことはいちいち考えない。人間とは感情的な生き物ものだ。


そして、日本では報道されていないだけで、イギリスでも難民による性的な犯罪は起きている。


イギリスは EUの単一市場を捨てることにより、 EU圏内からの移民を制限するのだ。今後、イギリスが難民の受け入れを大幅に縮小するのは当然だろう。


そして、今後は難民の受け入れについてド、イツから何を言われる筋合いもない。イギリスは EUを脱することにより EU に縛られることなく、英国自身の考えで移民、難民の管理を行うのだから。



そのイギリスのメイ首相と、
「国境が無ければ国ではない。今日(
*)からアメリカは国境の管理を取り戻す!」
と言ったトランプが、
1 27 日に会談した。

*"壁"を作るという趣旨の大統領令に署名した 2017 1 25 日。直後にメキシコ大統領が怒り、翌週に控えていた首脳会談をキャンセル。そして1月27日、"壁"の建設費用については公の場では話さないことで、アメリカ・メキシコの両大統領は電話協議により合意した。)


トランプが大統領に就任してから最初に行った首脳会談が、 EU離脱を決定し移民の管理を取り戻すことを決定したイギリスのメイ首相であるのは、当然にしてトランプの意思だ。トランプはイギリスのEU離脱に関する賞賛をはばからない。


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「"壁"を作る」トランプ、「人の行き来をコントロールするために EU単一市場を離脱する」メイ首相。

彼らの政治家として最も重要な事項の 1つにおいて、アメリカとイギリスのトップは今、完全に一致している。

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"壁"の建設もEU離脱も、突き詰めると両国はいずれも、「移民・難民の入国管理を強化する」ということだ。


(トランプは、"壁"を作る大統領令に署名したわずか2 日後の  1  27  日、次は難民の受け入れを停止する大統領令に署名した。)



なお、我らが日本の安倍首相もトランプとの正式な首脳会談をできるだけ早めに開催しようと試みていたが、 これは来月、 2月10日になるようだ。



ここで、日本の移民・難民についてみてみよう。日本では難民の受け入れはとても少ない。外務省の資料によれば、 1981年から 2015 年までの34 年間で難民の認定をされたのは 660人。単純計算すれば平均で年間 19人だ(比較としてアメリカは昨年、8万5千人の難民認定を行った。なお、難民認定の申請件数はその3倍以上に上る。欧州は前述の通り数十万人規模だ)。


そのため、日本で難民といってもまったく現実感が湧かない。欧米と比して言えば、日本政府の難民に関する悩みなど無いに等しいし、普通の人は難民について関心などない。


(しかしながらそれでも、欧米における難民の状況については知っておく必要があるだろう。それが今、世界を動かす大きな要因の 1つになっているのだから。)



そのため、日本の移民について考えてみよう。



日本はいま、人口が減っていくことが避けられない状況の中で、労働力を確保する観点から移民を受け入れる方向に少しずつ傾いている。


実際に、 2014年には安倍内閣により、 20 万人の移民大量受け入れの本格的な議論に入った。しかしながら、日本の閉鎖的な国民性もあり、この議論はあまり盛り上がっていない。


労働力的な移民が増えると一定の確率で何らかの問題が必ず起きるため、日本政府が労働力的な移民よりも欲しいのが、外国人の"高度人材"だ。

日本はいま世界の中で、外国人の高度人材の受け入れで大きく劣っている。そのため、要するにビジネスエリートや研究者をたくさん受け入れたいのだ。

日本は
「高度人材ポイント制による出入国管理上の優遇制度」 という制度を、既に2012 年からスタートしている。


これはその制度の名の通り、高い能力を持つ人材には長期の在留期間・永住許可要件の緩和・各種手続きの優先処理などのメリットを与え、"高度人材"を積極的に受け入れようとしている。


日本にも優秀な外国人が、欧米のように多くはないが働いている。

 


ところで、たとえば日本政府は、こういう"高度人材"の人間が、東京で強制婦女暴行などの性犯罪を犯したら、一体どういう反応を起こすだろうか? この優遇制度を続けていられるだろうか??


たとえ仕事ができるビジネスでは優秀な男でも、性的な犯罪を起こす可能性があるのは、いまさら言うまでもないことだ。


もし、高度人材による性犯罪により、若い女性が命を落とすようなことがあれば、"高度な人材"を受け入れようとする日本政府の方針も一気に変わるだろう。


これは極端なたとえかもしれないが、移民・難民によるその種の事件が実際に欧米では起きている。それが世界の現実だ。


この2週間の間に、世界は大きく動いた。    


今、移民・難民問題を大きな理由の 1つとして、アメリカはメキシコとの間に"壁"を作ることを決定し、イギリスは EU単一市場を捨ててまで EU離脱を決定した。

 

ヨーロッパの他の主要国も、 3月にはオランダ総選挙、 4 月から5 月にかけてフランス大統領選、そして 9月のドイツの総選挙。これらで、 EU離脱を主張する政党が勝てば、イギリスに続いていく可能性が十分にある。


移民・難民政策というのは、国の将来の行方に大きな影響を与えるぐらいに重要なものなのだ。



いま、反グローバル化が世界中で進んでいる。だが今は逆に日本にとって、間違いなく高度人材の受け入れを増やすチャンスだ。


今こそチャンスなのだ。日本が再び、世界の中で輝きを取り戻すために。

高度人材がたくさん来れば、間違いなく経済成長に寄与する。シンガポールを見ればそれは明らかだ。
経済が成長しなければ、究極的には給料も上がってはいかない。


仮に、ここにインド人の優秀なエンジニアがいるとする。自分のキャリアのために海外で働くことを決意した彼は、どこの国へ行くだろうか?


これまでだったらシリコンバレーだったかもしれない。シリコンバレーにはたくさんの移民がいる。あの故スティーブ•ジョブズの親もシリアからの移民だ。だが、今のトランプ政権のアメリカに、有色人種の彼が積極的に来たいと思うだろうか。もし他に、自分のキャリアに寄与するいい国・都市があれば、他の都市を選ぶかもしれない。


アメリカじゃなければヨーロッパか? EUが衰退に向かっているのは明らかだ。ヨーロッパからは、それぞれの国が成長していくような雰囲気は全く伝わってこない。


そうなると、彼の行先はアジアか。アジアの中では、果たして日本だろうか、シンガポールだろうか、または他の国だろうか?


また、グローバルな金融機関で働きたいと考える、MBAホルダーであり優秀な経歴を有する中東国出身者の女性がいるとする。彼女はこれまでなら、ウォール街があるNY、または、ウォール街と並ぶ金融センターである"シティ"があるロンドンを目指したかもしれない。
彼女のような人は今、どこの都市を目指すだろうか? 安全度では主要都市で最高水準を誇る、東京を目指すのではないだろうか?

優秀な外国人がどこの国へ行こうとするのか? これは日本にとり、とても重要な事項だ。



そして、今こそチャンスだととらえて、日本政府として、

日本こそが開かれたグローバルな国である」

と世界中に訴えていき、今よりはるかに積極的な政策により高度人材受け入れていこうとすれば、日本に行こうとする有能な人材はより増えていくだろう。

そうすれば、日本の経済は間違いなく今より成長していく。 



だが、決してそうはならないと思う。それが日本という国だ。


日本の政治家達は、日本が島国であることに感謝した方がいいだろう。

日本人のその国民性ゆえ、人口が減っていく中でも移民政策の議論は決して盛り上がらない。難民の存在など知る機会さえない。


そのため、アメリカやヨーロッパの政治家達のように、移民、そして難民に関して、ものすごく頭を悩ませることはないのだからーー


ケーゴ
 

まず最初に、この写真が何が分かるだろうか?


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これは、アメリカとメキシコの国境の写真だ(いずれも、左側がアメリカで右側がメキシコ)。


アメリカとメキシコは陸続きになっている隣国同士だ。


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国境の左端から右端まで(西から東)は、ざっくり、飛行機でおよそ 3~4時間ぐらいかかる距離だろうか。アメリカはシリコンバレーがある西海岸から NYがある東海岸まで飛行機で 5時間ぐらいかかる。それぐらいアメリカ大陸は大きい。


2017 1 20日、新大統領に就任したトランプ氏は、「アメリカとメキシコの国境に壁を作る」と言っている。
選挙期間中の過激な発言は就任後に撤回すると思われていたが、オバマ大統領の退任スピーチの翌日に設定された
1 11 日の記者会見では、あらためて"壁"を作ることを確約した。しかも、 1~1 年半以内という目途まで設定して。


今回はこのアメリカとメキシコの国境に作るという"壁"、そして、移民について考えてみたい。



上記に掲載した写真は既に壁というかフェンスのようなものがあるが、容易に乗り越えられそうな印象がある。そして、実際に乗り越えている人達はいる。


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果たして全部が乗り越えられる程度の高さなのか、そもそも、写真のようなフェンスが国境全域にあるのか、アメリカとメキシコの国境の全体像は分からないが、とにかく、そこにトランプは「壁を作る」と言っている。


仮に飛行機で 3~4時間かかる距離に壁を作るのなら、その壁の距離は、飛行機で 3時間半かかる北海道から沖縄までの距離と、そんなに大きくは変わらない。


それぐらい長い"壁"を、トランプは作ろうとしている。


これは、日本人としてはとても荒唐無稽に聞こえる話だ。



しかしながらアメリカには、トランプが大統領になる以前、ブッシュ大統領の共和党時代の
2006年に「安全フェンス法」という法律が可決され、強化されたフェンスをアメリカとメキシコの国境沿いに建設することになったという歴史がある。


強化されたフェンスがいいのか、"壁"がいいのか。そもそも、フェンスも"壁"も定義があいまいだが、普通に考えれば高いフェンスのようなものを設置して、何より、警備をより強化するのがいいように思う。


国境の警備になると軍が行うわけだが、そのために連邦軍を使っていいのかはアメリカの法律に基づき賛否両論がある。


そして、アメリカには各州にも軍があるが、メキシコと隣接する州は、やはりメキシコからの移民が多く、そこにコミュニティも産業もあるため、各州の州知事は自分の州の軍・州兵を使うことは否定的だ。


実際に、 2006年当時、カリフォルニア州の州知事だったアーノルド・シュワルツネッガーは、カリフォルニア州が隣接するメキシコとの国境に 3,000人の州兵を配置するという、ブッシュ大統領の要請を拒絶した。


フェンス、壁、警備の強化。どれがいいのかは分からないし、どれかに決める必要がある話でもないだろう。


そしてそもそも、これらについて考えないとならない理由はただ一つ、「移民」だ。


ここで、あらためて「移民」という定義を調べてみると、
Wikipediaには以下のような記載があった。

 

~国際的に合意された「移民」の定義はまだ無く、最も引用されている定義は国際連合の国連統計委員会への国連事務総長報告書( 1997年)に記載されているもので、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも 12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)」を言う。~


この定義によると、オレ自身もアメリカでは移民だ。そして、移民でも、オレのようにビザ( *)を取得して合法の基にアメリカに移住する人もいれば、ビザを取らずに、不法にアメリカに移住しようという人達がいるのだ。


それが、国境を乗り越えて、アメリカに入ってくるメキシコ人達だ。

 

*なお、アメリカのビザを取得するのはとても大変だ。オレも個人ではとてもできない。会社の助けがあってからこそできることだ。

そして、世の中の会社は無条件にビザを発行できるわけではない。それなりに時間がかかる手続きを踏む。さらに、一部の会社では、ビザを取得できないために、アメリカに送り込む予定だった人員を送り込めないという事態も発生している。)



ここで、トランプの主張は明確だ。壁を作り、そんな国境を乗り越えることなど決して許さない、というものだ。


「不法で入ってくることを許さない」


これは当然だ。とても当たり前の主張だ。誰もが納得することだろう。

だが、子供を抱えた女性と妊娠した女性が、「メキシコの貧困から、夫の暴力から逃れたい。」と国境で訴えてきたら、果たしてどうだろうか?

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彼女達を目の前にして、それでも、「不法で入ってくるこはを許さない」と言えるだろうか?

次に、この写真を見てみよう。


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これが何だか分かるだろうか?


これは、親の力さえ借りず、自分の意志で国境を乗り越えようとして来た子供たちが、国境近くのアメリカ軍の拠点に収容されている様子の写真だ。


1 年間で約6 万人のメキシコ人の子供達が、不法にアメリカに入国しようと来ている。


果たして、様々な辛い事情があり自分の意志で国境にたどりついた、まだ幼い彼らを無慈悲に追い返すことができるだろうか?


この写真を見た人で「できる」と即答できる人はいないだろう。それが人間というものだ。


子供がメキシコからアメリカに入って来れるのだから、大人は当然入って来ることができる。そして、収容されずに首尾よく入国できた子供が大人になれば、それは立派な成人した不法移民だ。不法で入って来たのが、子供のときか大人のときなのかの違いだ。



冒頭にブッシュ大統領時代のことを記したが、人道派のオバマが 2008年に大統領に就任すると、強化フェンスを設立したアメリカ国内の風向きが変わった。


オバマの主張は、貧困や暴力などから逃れるためにメキシコを脱出しようとし、アメリカへ入ろうとする子供達を、人道上の観点から米国に受け入れる、というものだった。


オバマ大統領は、


「国境線地域にやってくる何千という子供達を見れば、政治的議論を捨てて移民制度改革に着手する必要性が理解できるはずだ」


と述べて、移民制度の改革に着手した。


それは具体的には、


・合法の市民として登録していない未登録、つまり、不法に滞在している約 1,100万人に上る移民に、一定の条件(犯罪を犯していないなど)の基に、米国の市民としての権利を与える。


・合法的な滞在資格がある子供を持つ不法移民の強制送還を免除する。


というものだった。


人道上の観点から言えば、不法移民の子供としてアメリカに生まれた子供には何の罪もない。


「自分が生まれた国にいることができない」


なんて、あまりにおかしな話だ。



だが、最終的にオバマ大統領の移民制度改革は頓挫した。オバマは民主党だったが米国議会の過半を共和党に取られていたため、移民制度改革法案を通過させることができなかったのだ。


しかも、移民政策の専門家の意見によれば、オバマ政権の移民容認姿勢がメキシコの子供達の不法入国をあおり、不法移民が増加したというデータがある。


さらに、その不法移民が増加している状況を無視して、オバマが移民改革法案の米国議会の承認を得ようとすることに対して、ある共和党の米国議員は「オバマの行動は議会を軽視している」裁判にかけようとさえしている。



そして現在。 2017年のアメリカはオバマの移民容認姿勢から 180度転換し、新しく大統領に就任したトランプにより、アメリカとメキシコの間に"壁"を作ろうとしている。

いかなる理由があろうとも、不法入国者を決して許さないためにだ。何故ならトランプの主張は、「アメリカが第一、アメリカ人のことだけを考える」からだ。


ここまで移民の歴史について知れば、トランプの発言が決して荒唐無稽なことではないことが分かるだろう。そして、「国境に"壁"を作る」という主張は、アメリカ人の心を掴んだのだ。



オレは何人かのアメリカ人(仕事で関係がある白人達)に率直なメキシコ人のイメージを聞いてみたが、


「アメリカに不法入国する。犯罪を行う。正直、いいイメージはない。」


というものだった。



無論、犯罪を犯すメキシコ人よりも圧倒的に、真面目に働くメキシコ人の方がはるかに多いだろう。


彼らは生きていくために必死に、真面目に働く。車もなく、徒歩で長い時間をかけて国境まで移動し、よりいい生活をするために、何かから逃れるために国境を越えて、ようやくアメリカに入ることができたのだ。真面目に働かないわけがない。


実際に、メキシコ人はアメリカにおいて貴重な労働力になっている。


だが、メキシコ人が労働力になると、「職を奪われた」と思うのが、低中所得者層のアメリカの白人達だ。彼らの多くがトランプを支持している。


「移民に仕事を奪われた」


これはもしかしたら、彼らの単なる努力不足を、移民という他の原因に転嫁させているだけなのかもしれない。



しかしながら、このブログを読んでくれている親愛なる読者の方達も、仮定の話として、グローバル化が進んだ自分の会社で、もうすぐ昇格間近というときに、「外国人」にそのポジションを奪われたとしたら、果たして貴方はどのように感じるだろうか?

後編に続く(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/2017-01-28.html)。 


ケーゴ

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