某日。蔦屋書店にて


tsutaya3

「オレ、もうすぐ行かないと。ねぇ、話の続きをしたいんだけど、どうやって連絡すればいい?」

「あ、じゃあ LINEで。」

それを受けてオレは、スマホを出した。

そのとき、1 人だと思ってオレが話していた女性に、彼女の知り合いと思われる男が近づいてきた。

オレは、基本的に男と一緒の女性に声はかけない。トラブルには巻き込まれたくないからだ。

オレは「男と一緒か」と思い、自分のスマホをしまおうかと思った。だが彼女は、 LINE QR コードの交換の流れを、止めようとはしなかった。

オレは彼女の動きに合わせて、そのままQR コードを交換した。いつの間にか彼女の隣にまで近づいた、その男が見ている目の前で。

男が彼女に、

「何かいい本あった?」

と言った。彼女は、

「うん、これ~」

「この人は?」

「あ、本を教えてくれて」

オレは、

「どうもありがとうございました。失礼します。」

と言って、その場を立ち去った。

そう、全てはここから始まった。

この男があと
1分、いや、 30秒早く来ていれば、きっと LINEを交換することはなかった。そうしたら、何も起きることはなかった。

 

だが、オレ達は LINEを交換した。


そしてオレは、

「魅力でしか、人を縛ることはできない。」

という、オレの愛読書の言葉を、そして、自由恋愛市場の現実を、身を持って知ることになったーー


某日

オレは蔦屋書店に行った。そこで 1 人の女性(" 蔦屋ちゃん ")と知り合った。

その蔦屋ちゃんと、「英語の勉強方法を教える」という名目で会うことになった。

 

「会おう」という趣旨のメッセージを送り、「会う」という点はスルーされた。でも、返信が来た。

オレは会えないなら、メッセージをするやりとりする意味はないので正直面倒くさを感じたが、 LINEのやりとりを続けた。

 

その後もう一度、「会おう」と送り、そして、また、「会う」という部分がスルーされた。でも、なぜか LINEのやりとりは続いた。そして、3度目の正直で会うことが受諾され、ようやく、蔦屋ちゃんと会うことになった。

「英語の話をする」という名目で。


数日後

19:00

蔦屋ちゃんといつものカウンターのビストロへイン。

英語の話は15 分位で終わり、すぐに恋愛の話に切り替えた。オレが意図的に話をそうした。ゴールした後なら、いくらでも勉強法など教えるが、教えることがこの日の目的ではない。
そして蔦屋ちゃんも、それは同様のようだった。そう、あくまで英語のことは、「名目」だったようだ。


一緒にいた男は彼氏。旅行先で知り合ったらしい。

旅行先も蔦屋書店も、似たようなものだ。このとき、この清楚系な蔦屋ちゃんは、見かけほど固くはないと、オレは認識した。

盛り上がったところでチェック。1 軒目を出る。予定していた通りハンドテスト。すんなりクリア。いつもの水槽がある 2 軒目へ。


20:45

デザートを食べながら、隣り合って話す。肩と肩が触れ合う。蔦屋ちゃんは自分から離れようとはしない。いい雰囲気だ。

だがオレは、知り合った場所とその清楚系な見た目から、ゴールを決めるにはまだ早いと思い、 2戦目を開催する必要があると考えていた。

2
軒目をチェック。そのとき、

「今度、アイスクリームご馳走してね。」

と言っておいた。


21:50

手をつなぎながら駅へ向かう。オレはゴールできないなら早く帰りたいため、この日はセクトライせず帰宅するつもりだった (アイスクリームご馳走してね、次戦への布石だった )

だが蔦屋ちゃんは駅へ向かう途中、

「まだ 22時になってないんだね。」

と言った。たしかに彼女がそう言った。オレはこの、こぼれて来たボールを、当然見逃さなかった。

一瞬でギアチェンジし、オレはいつもの言葉を言った。

「ねぇ、アイスクリーム食べようよ。」

そしてタクシーに乗り込み(蔦屋ちゃんはまったく抗わなかった)、道玄坂に向かった。


22:10

LH
近くのコンビニの前で降りる。コンビニでハーゲンダッツを買う。

「どこで食べるの?」

「ん、この近くで」

そう言って歩き、LH の前へ。

DOGENZAKA TSUTAYA

「えっ、ホテルは行かないよ。」

「蔦屋ちゃん、何か変なこと考えてるの?  アイスクリーム食べるだけだよ、気が早いんだね。」

「え、そんなんじゃないけど、ホテルは行かないよ(^^;」

10
分近くの攻防をしただろうか。

ディアナちゃん(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1020824563.html) のときのように、LH の前でアイスクリームを食べる事態にはいたらなかったが、 LH には入れなかった。
そう、オレはまた、「入る入らない攻防」に負けたのだ。


こんなんだったら、さっきのこぼれ球をスルーして帰宅すればよかった、と素直に思った。

そして、 LHに入れないのなら、ディアナちゃんのときのように、そのまま帰ろうかとも思ったが、

「書店で会った女性とゴールしたい」

という大きなモチベーションがあったため、オレは、

「じゃあ外は寒いから、カラオケで食べようよ」

と言って、カラオケに向かった。蔦屋ちゃんは、すんなりついてきた。


22:25

カラオケでもセクできることは十分知っていたが、これは "弾丸 " ではなく、オレにとっての「試合」だったので、オレはカラオケでセクをしないことを決めていた。きちんと彼女を口説いて、 LH に連れ込みたかった。

また、この時間からカラオケでセクトライしてもう一度 LHに行けたとしても、その場合、終電を逃すことは確実だった(翌日も朝早くから仕事だった)。

そのため、このときオレは、カラオケという密室を活かして、「 Sフェーズに入らない、深めの C フェーズ」を行うというミッションを定めた。

 

具体的には、抱きしめてキスをするが、 DKはしないし胸には触れないというものだ。
胸に触れてペナルティエリアまで侵入しようとして、結局ゴールできないと、音信普通になる可能性が極めて高いことを、恵比寿ちゃんとの試合(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1020279599.html)で身をもって学んでいたため、このカラオケのゴールをそこに設定した。


L字に座り、アイスクリームを食べる2 人。

AISU

オレのアイスを


「蔦屋ちゃん、あ~ん」

とする。そして、蔦屋ちゃんのアイスをオレの口に持っていく。

いいカンジだ。

「カラオケ、どんな曲が好きなの?」

そう言いながら、デンモクを取るために、蔦屋ちゃんの隣へ。

「髪の毛、キレイだね。何か特別な方法があるの?」

と言い、彼女の髪の毛に触れる。

嫌がる素振りはない。

「ん、何か肩が凝ってるカンジするね。」

と言って、蔦屋ちゃんの肩をマッサージする。

「オレはあまり、肩が凝らないんだ。」

と言って、今度はオレの肩もマッサージしてもらう。

そしてもう一度、蔦屋ちゃんの肩をマッサージする。

蔦屋ちゃんは笑顔だ。よし、ここだ。

オレは蔦屋ちゃんの背中から、蔦屋ちゃんを抱きしめた。

「え、ケーゴ君、近いよ、近い (^^;;

「蔦屋ちゃん、イヤ?  イヤならやめるよ。」

「え、イヤなわけじゃないけど、、、」

「うん、じゃあこのまま、抱きしめていたいよ。」

オレはそう言い、しばらく背中越しに彼女を抱きしめた。そして、蔦屋ちゃんの顔を 180度動かし、オレの方に向けさせた。

「キスしよう。」

とオレは言った。

「え、(^-^;」

と蔦屋ちゃんは言ったが、彼女は迫るオレの顔から、顔をそらさなかった。

オレと蔦屋ちゃんは、キスをした。

 

蔦屋書店で知り合った 2人は、その数日後、キスをしていた。
出会ったその日にキスをしたりゴールしたことも当然あるが、オレは出会った場所がナンパっぽくないためなのか、このシチュエーションに、オレはとても興奮していた。
だが、「カラオケでセクはしない」と決めていたため、この日はキスに留めた。


しようと思えばきっとできたが、DK をしたり、蔦屋ちゃんの胸に触れたりはしなかった。事前に、 S フェーズには入らないと決めていたからだ。
ただ、抱きしめながら、何回もキスをした。

 

このオレの行動に、リトルケーゴは明らかに不満そうで、オレも性的欲求に脳みそがハッキングされそうだったが、オレは恵比寿ちゃんの敗戦から成長して、自分の性的衝動に打ち勝ったのだ!
大丈夫、不満そうなリトルの出番は、きっと次戦に来るだろう。

そして、キスで止める以上、カラオケに長居する必要はない。そろそろ、オレもリトルケーゴも、むしろ苦しくなってきた。

 

そんなオレの心と身体の葛藤は一切外に出さず、大人の余裕をかもし出して、

 

「蔦屋ちゃん、そろそろ行こうか。」

 

とオレは言った。 1時間経っていなかったが、オレはカラオケをチェックした。


23:10

オレ達は手をつないで渋谷駅まで向かい、次に会う約束をして、笑顔で別れた。


10 日後ー

19:00

品川駅で蔦屋ちゃんを待つ。しかしながら、彼女は来ない。結局、仕事が長引き、 1時間近く遅刻することとなった。

オレはこの日、必ずゴールする気でいたが、再び Cフェースをやり直すため、それなりに時間を掛けて話し、しっかりと信頼関係を築き上げ、 LHへ行くことを了解させる必要があると思っていた。

そして、21:30 か遅くとも22:00 にはLH に行きたいと思っていたため、彼女の遅刻により20 時という試合開催時間は、オレにとってギリギリだった。

オレは90 分間、そう、サッカーの試合時間と同じ、90 分間に全てを掛けようと思った。

もし時間不足で難しそうなら、「遅刻」を理由とした例外処置で、普段は開催しない 3戦目も辞さない構えでいた。

 

19:45

 

蔦屋ちゃん到着。おぉ、カワイイな。遅刻の理由が仕事で、移動中、「今ここまで来た」というLINEを逐次くれていたため、遅刻したことはディスらないで、逆にねぎらった。


20:00

お店にイン。


ビールで乾杯。さて、ようやく試合開始だ!

前半は蔦屋ちゃんの仕事について色々聞く。転職を考えているそうで、その考えなどを掘り下げて聞いていった。

アドバイスはせず、応援するようなカンジで話をした。英語は本当に勉強したいと思っているそうで、本気でやるなら、アドバイスをできることを話した。


20:50

2
杯目を乾杯し、後半戦へ。ムーディーな雰囲気へシフトさせる。

「オレはあの蔦屋書店で、蔦屋ちゃんと会ったとき、不思議でなんて言っていいか分からないけど、素敵な何かを感じたんだ。うまく言葉では説明できないけど、うん、そう感じたんだ。だから思わず、話しかけた。そして今、蔦屋ちゃんとこうして一緒にいられて、すごく嬉しいよ。」

「ありがとう。私もケーゴ君と会えて嬉しいよ。でも、でも私、彼氏いるし、、、。」

「オレが素敵だと思う女性だもん。他の男の人が蔦屋ちゃんをいいと思うことは当たり前だと思うし、蔦屋ちゃんに彼氏がいても、それは当然だと思うよ。でもオレは、そんなこと全く気にしないよ。」

「え、うん、、、。ありがとう。」

「人のことはその人の魅力でしか、縛ることはできないと、オレは思うんだ。蔦屋ちゃんも、何かオレに感じていたから、ここにいるんじゃないの?」

「う、うん。そうだね、、、。」

機は熟した。オレはそう判断してチェック。

お店を出る。さぁ、ここからが本番だ

続きは後編(http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1023530752.html)で!


ケーゴ