寺本益英の日記

 関西学院大学で日本経済史を担当する寺本益英の身辺雑記です。経済、歴史、お茶、フードシステムの話題を中心に、思い立ったことを綴ります。受講生の質問にも答えます。

2005年04月

2005年度 経営史学会関西部会・5月例会

 2005年度経営史学会関西部会の第1回目の会合が大阪学院大学で開催され、2つの報告を聞きました。
 第1報告は戦時期の川崎重工の経営に関するものでした。3月、大学院生と一緒に川崎重工明石工場へ見学に行ったばかりですので、特別に関心がありました。個別企業の事例研究を積み重ねて戦時経済を評価することの重要性を認識するとともに、会社の財務内容を分析する能力も養わなければならないことを痛感しました。
 第2報告は、ハイリスクの鉱山経営に関与した「虚業家」の話でした。「実業家」に対する「虚業家」ですが、面白いネーミングですね。「山師」という言葉には、投機家・冒険家、あるいは詐欺師という意味がありますが、そういう実例がいくつも紹介されました。本当に研究テーマは多様です。
 今年度から経営史学会の幹事を務めることになり、たとえ少しでも学会運営に貢献できるようがんばらなければいけないと思っています。部会にも可能なかぎり出席するつもりです。

脱稿しました!

 小西茂毅先生編『日本茶の魅力を求めて −ほんもののお茶・宇治茶とこれから−』が今秋大河書房から出版される予定です。専門的な学術書ではなく、お茶に関心のある方々に広く読んでいただくというコンセプトですが、宇治茶をあらゆる方面から詳細に分析した内容で、類書もほとんど見当たりません。私もこの執筆メンバーに加えていただき、宇治茶発展の通史と、ブランドについての論稿を書いていましたが、それが今日ようやく完成しました。
 宇治茶の歴史は文化史的側面が強く、『戦前期日本茶業史研究』でまとめた静岡中心の経済史としてのお茶とはまた違う興味深さがあります。
 宇治茶について色々調べるのは楽しいのですが、それを論文にまとめるとなると、そう簡単に仕事は進みませんでした。あらゆる文献にあたり、内容を自分なりに再編して筋の通ったストーリーができあがるまでには、ずいぶんエネルギーがいりました。しかし私の愛着の強い研究テーマであっただけに、脱稿の喜びも格別です。秋学期の総合コースでは、新しい話題提供ができると思います。

日本茶今昔物語 −煎茶道・もてなしの心再発見−

 すでにふれましたが、(財)小笠原流煎茶道と私の研究室の共同企画として、上記テーマの講演会とお茶会を行うことが正式に決定いたしました。日時は6月5日(日)の午後1時から4時30分まで、会場は関西学院会館2Fのレセプションホールです。
 第1部は私と家元の講演で、テーマはそれぞれ、「ライフスタイルの変化とお茶の消費動向」、「煎茶の歴史・煎茶道って何?」です。続く第2部では、煎茶道のお点前を披露し、みなさんにおいしい玉露とお菓子を召し上がっていただきます。
 近いうちに関西学院大学と関学経済学部のホームページにも案内を掲載し、参加者を募集します。日本人の生活に欠かすことのできないお茶の歴史や文化、生活における位置づけなどを、消費者に広く知らせ、実際に体験してもらうのがこの催しの大きな目的です。多数の参加をお待ちしています。

『全茶連情報』2005年4月号に載りました

 『全茶連情報』2005年4月号に、先月18日、JA静岡市で行ったグリーンティフォーラムにおける私の講演要旨が掲載されました。購読されている方は是非お読みください。
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