学際トピックス「医療をめぐる諸問題」の試験は、7月27日(木)の第4限に実施します。
 講義のはじめにも述べたように、本講座は医療問題を総合学として分析することを目指したものです。医療の最前線でご活躍の医師に加え、法律や経済に精通した専門家にも加わっていただき、多方面からのアプローチを試みました。
 日本が世界一の長寿国になったのは、すぐれた医療制度のおかげです。しかし高齢社会化が進行するなかで、様々な問題が表面化し、制度の持続可能性が問われています。日本の医療のこれまでの歩み、現状、そして将来展望に関し、確実に理解することが到達目標となります。
 この講義で取り上げられたテーマは、数多くの経済問題の中でも、最も緊急性、重要性が高いものです。試験を契機にもう一度各先生のお話のポイントをおさえておいてください。さらにこの講座の受講を出発点に、医療にまつわるニュースや新聞記事のチェックを欠かさない習慣をつけてほしいものです。
 さて今回の定期テストは、下記の点に留意して勉強ししておいてください。

★ 高齢社会化の進行と医療
(1) 日本が世界一の長寿国になった要因について整理しておきましょう。理由を箇条書き方式で列挙するだけでなく、簡単な説明をくわえること。(他の設問に関しても同じ。)
(2) 高齢社会化の進行にともない、医療費の増大も顕著になりました。高齢社会化が進行すると、なぜ医療費が増大するのでしょうか。さらに医療費の増大に歯止めをかけるため、どのような方策を打ち出すべきでしょうか。
(3) 高齢者の抱える不安のひとつに認知症があります。アルツハイマー型認知症の高齢ドライバーが事故を起こした場合、本人の責任と監督義務者等の責任はどうなりますか。水島先生の講義で紹介のあった事件の経過、争点、裁判所の判断について、説明できるようにしておいてください。

★ 災害医療・救急医療
 小谷先生の講義では、映像を多用して災害医療、救急医療の緊迫した場面が紹介されました。小谷先生のお話を聞いて、みなさんは日頃からどのようなことを心がけ、実際に緊急事態に直面した場合は、どのように対応しますか。関学生は一般市民の立場から、兵庫医大生は医療者の立場に立って述べられるようにしておきましょう。

★ 医学教育論
 鈴木先生の医学教育論では、「学びの技法」が余すところなく語られたと思います。もちろん内容は医学部に即したものでしたが、「経済学部における学び」にも応用できる充実度の高いものでした。
 さて鈴木先生のお話の核心は、「質の高い医療の提供」と「良医育成」ということになります。ここで「質の高い医療を提供できる良医」とは、どのような資質を備えた医師でしょうか。講義内容に即し、まとめておきましょう。なお本問も、関学生は患者の立場から、兵庫医大生は医療者の立場に立って見解を述べてもらいます。

★ 阪神間の公立病院の経営実態と改革
 前田先生の2回目の講義では前半で公立病院の多くが経営悪化に陥っていることが紹介されました。 そして後半は、様々な角度から経営改善の方向性が示されました。一般論のポイントを明快にまとめ、私たちになじみの深い阪神間の公立病院に焦点を当てた詳細な分析が行われました。多くの公立病院の経営が悪化している要因を明らかにし、経営改善のためにどのような方策が打ち出せれているか、整理しておいてください。