秋学期の講義の日程がすべて終了し、今日から定期試験期間に入りました。ずっと以前は講義が終了すると先に入試をやって、そのあと定期試験を行っていました。講義終了から 定期試験開始まで2週間くらい準備期間がありました。しかし最近は講義が終わるとすぐ試験です。講義の最後のほうで扱ったテーマを十分に定着させる余裕がないのが気の毒です。
 春学期の履修を前提とする日本経済史兇旅峙舛蓮⊆講生が少なかったので、毎回全員に発言してもらい、理解度を確認しながら進めることができました。戦前の歩みをたどり、そこから様々な教訓を得る能力を持つことは、医師にたとえれば、数多くの症例を経験し、最善の治療が施せる名医に相当するでしょう。頭が痛い、おなかが痛いという症状が出ても、その原因がどこにあるかを的確に判断するには、全身のことを知り、たくさんの経験を積んでおく必要があります。私は歴史の事例を学ぶことは、経済の「名医」になることだと考えています。
 さて本日日本経済史兇猟蟯試験を行い、下記のような問題を出しました。

【 2017年度 「日本経済史供廖…蟯試験問題 】

【1】 明治・大正期の日本は3つの大きな戦争を経験し、それらは当時の経済に大きな影響を与えたと考えられます。この点をふまえ、次の設問に答えなさい。14点×3=42点
(1) 日清戦争の勝利によって得た賠償金が当時の経済に与えた影響について述べなさい。
(2) 1905年から翌年にかけての日露戦争ブームの特徴について論じなさい。
(3) 第一次世界大戦によって、当時の経済・社会はどのように変貌したか説明しなさい。

【2】 次の(1)、(2)の設問に答えなさい。18点×2=36点
(1) 1897(明治30)年における金本位制導入の理由と、それが後の貿易、物価、賃金に与えた影響について述べなさい。
(2) 1929(昭和4)年に成立した立憲民政党の浜口雄幸内閣の経済政策が昭和恐慌を引き起こした理由を説明しなさい。

【3】 次の(1)〜(4)の事項に関し、2問選択して説明しなさい。11点×2=22点
(1) 義和団事件と北京議定書  (2)軍部大臣現役武官制
(3) 米騒動              (4)資産デフレ