経済史Bは昨年に続き2年目の担当ですが、昨年よりやや「進化」させたつもりです。もちろんパックス・ブリターニカの構造がメインテーマですが、国際関係や世界経済を分析する視点の提示を加えました。さらに領土、国民、政府、主権といった国民国家の要素、国力の決定要因についても解説しました。2018年7月20日(金)の第2限に実施する定期試験は、これらの範囲も含めて出題します。事前学習のポイントは、下記の」とおりです。

テーマ1 経済のグローバル化
 経済のグローバル化について、その定義、背景、段階、メリットと課題について、確認しておきましょう。

テーマ2 日本の領土問題
 日本の抱える領土問題に関し、尖閣、竹島、北方領土について説明できるようにしておいてください。特にその歴史的経緯、日本の主張と相手国の主張の違いを明確にしておいてください。

テーマ3 イギリス産業革命の展開(前提も含む)、
 イギリス産業革命の展開に関しては、用語・事項の簡単な説明の形式で問います。次のテーマについて、コンパクトに整理しておいてください。
(1) プロト工業化 
(2) プロテスタンティズムの倫理  
(3) 三角貿易
(4) イギリスにおける鉄道建設の経済効果
(5) 綿紡績業の発展について。特にミュール紡績機の特長は?
(6) イギリス産業革命のひずみ      

テーマ4 パックス・ブリターニカの構造
(1) 自由貿易体制
 そもそも自由貿易体制はなぜ世界共通の価値観として受け入れられてきたのでしょうか。その経過をたどると、19世紀前半のイギリスにおける穀物法論争に始まり、ピール首相による財政改革を経て、1860年の英仏通商条約の締結で全世界に定着していったと考えられます。以上の経過をあとづけられるようにしておいてください。
(2) 金本位制と基軸通貨ポンド
 パックス・ブリターニカを金融面で支えていたのは、基軸通貨ポンドです。一般に基軸通貨は、どのような特徴があり、どのような役割を果たしていますか?
 一方パックス・ブリターニカの時代、金本位制はその自動調整メカニズムで順調に機能していました。しかし戦間期に至って異変が起こり、やがて金本位制は崩壊することになります。その原因に関しても、解説できるようにしておきましょう。
(3) 植民地インド
 S.Bソウルの多角的決済システムの図で示した世界の資金の流れを理解し、イギリス帝国主義のインド支配のメカニズムを明らかにしておきましょう。その際、対インド投資や、インドの貿易動向にも注目してください。
、(4) パックス・ブリターニカの構造変化
 覇権国は永遠に続くわけではなく、その地位を狙う国の挑戦を受けるのが宿命です。1870年代に至ると、アメリカやドイツの挑戦を受け、イギリスの経済力にかげりが見え始めます。イギリスの競争力低下の要因をとりまとめておきましょう。