思い返してみると、私は学生時代を含め、30年以上関西学院大学(上ヶ原キャンパス)で過ごしてきました。この間にいくつかの新しい学部がつくられ、キャンパスの様子もどんどん変わってゆきました。
 学会等で他大学を訪れる機会も多く、つい校舎の比較をしてしまうのですが、関学の校舎が一番快適だと感じます。これは学生時代からずっと思っていたことで、学生時代は教室と図書館で、教員になってからは研究室で仕事をするのが最も捗ります。おそらくこの30年間、自宅で過ごした時間よりも、上ヶ原キャンパスで過ごした時間のほうが長いのではないかと思います。
 この恵まれた校舎の施工・設計は、今回のゲスト・スピーカーをお引き受けくださった鎌田和政さんがお勤めになっていた竹中工務店です。同社は1610(慶長15)年創業の老舗企業で、実に400年を超える歴史を誇ります。またあらためて述べるまでもなく、鹿島建設、大林組、清水建設、大成建設と並ぶ日本を代表するゼネコンです。
 今回のセミナーは、竹中工務店を事例に、ゼネコン業界について学びます。ゼネコンというと、建築設計に象徴される技術職のイメージが強いかも知れませんが、都市開発、海外展開、資材調達、労務管理など、事務系の仕事も重要であり、経済学部の学生が活躍する余地は十分あります。
 鎌田さんは40年を超えるキャリアのなかで様々な部署をご経験になり、多くの建築作品や都市開発を手掛けてこられました。またブラジルに駐在されていたこともあります。この間様々な困難もあったと思われますが、それを乗り越えて、建物が完成したり、満足のゆく街づくりができてときの喜びは一入だったに違いありません。
 今回のセミナーでは、建設業界の事情にとどまらず、仕事のやりがいや社会貢献についてもお話しいただきます。これから社会で活躍するみなさんの確かな道しるべになることを願ってやみません。

業界・企業研究セミナー(竹中工務店)の概要
・日時:2018年7月3日(火) 15:30〜17:00 
・場所、C号館ー101号教室


竹中工務店