兵庫医科大学との連携講座、 「医療をめぐる諸問題」は医療問題を実に様々な視点から分析してきました。ひとつの見方は、歴史、現状、将来展望(改革)という時間軸に沿ったものです。歴史的にみると、日本の医療制度は多くのすぐれた点を有しており、そのおかげで私たちは世界屈指の長寿国を実現できたといえます。
 しかしこの恵まれた制度が将来にわたっても持続可能かというと、決して楽観はできません。高齢化の進行もあり、医療費は増加の一途をたどっており、大胆な改革を行わなければ維持しきれないことを学びました。
 取り上げられたテーマに目を転じると、病院経営、先端医療、救急医療・災害医療、医師の倫理や医学教育論、医療と法など、広範囲に及んでいます。
 この講座の強みは、顕著な実績をあげていらっしゃる先生方が全力投球で担当してくださったことです。既存のテキストにはないオリジナルの内容を盛り込み、毎回充実したお話しをお聞きできたのがよかったと思います。
 さてこの科目の定期試験は、2018年7月19日(木)の第4限に実施します。講義内容を定着させ、より深い研究につなげてゆくためにも、下記のテーマについて、しっかり見直しておいてください。

テーマ1 日本の医療制度をめぐって
(1) 日本が世界屈指の長寿国を実現できた要因は何か。医療制度に注目し、とりまとめておきましょう。
(2) 高齢化の進展もあり、わが国の恵まれた制度のデメリット(問題点)も指摘されています。何が問題になっていますか。
(3) 経済成長を上回るスピードで増大する国民医療費の節減も緊急の課題です。どのような方策が考えられるか整理しておいてください。 

テーマ2 高齢社会の進行
 高齢者の特徴、および高齢者が抱える不安に注目し、今後の日本社会が直面すると思われる問題点が述べられるようにしておいてください。
 またこの問題を解決するため、地域包括ケアシステムが提唱されています。このシステムの概要もまとめておいてください。

テーマ3 医療と法 
 講義で取り上げられた安楽死と延命治療の取りやめにかかわる事件の概要をまとめ、これらに対し、裁判所がどのような判断を示したか、説明できるようにしておいてください。

テーマ4 救急医療・災害医療
 両者の概要、留意すべきポイントについて、小谷先生の資料を復習しておきましょう。

テーマ5 病院の経営について
(1) 民間病院と比較した公立病院の特色を明らかにし、経営上の課題、およびその解決策について論じられるようにしておいてください。 ← ※ 7月5日、大雨で前田先生の2回目の講義が休講となり、その分の補講は行いません。したがってこのテーマは定期試験範囲から除外します。(7月8日追記)
(2) 講義内容をふまえ、「親切で信頼される病院」を目指す取り組みについて、まとめておいてください。

テーマ6 医学教育論
 良医を育成するため、医学部の学生と教員は、それぞれどのような点に留意しなければいけないでしょうか。兵庫医科大学における取組を事例に、述べられるようにしておいてください。

テーマ7 先端医療をめぐって
(1) 遺伝子診断のメリットと問題点について。
(2) 遺伝子治療の生命倫理的問題について。