関西学院大学では今週16日から春学期の定期試験が始まりました。それにしても今年の暑さは異常で、40度を記録するところも出ているようです。酷暑のなか、何科目も試験を受けなければいけない学生は大変です。特に試験当日はよいコンディションで臨めるよう気をつけてください。私も今回は約 400枚の採点があります。注意力のいる仕事ですが、ミスのないよう1枚1枚を丁寧にみてゆくつもりです。
 さて本日、学際トピックス「医療をめぐる諸問題」の定期試験を行い、次のような問題を出しました。予告どおりの出題です。講義内容に即した内容になっているか、ある程度詳しく書けているかどうかが採点のポイントです。

【2018年度 医療をめぐる諸問題 定期試験問題】

1. 日本の医療制度について次の(1)〜(3)の設問に答えなさい。15×3=45点
(1) 日本は世界最高レベルの長寿国になっていますが、それを可能にした制度的な要因を指摘しなさい。(項目を列挙するだけでなく、簡単な説明を加えなさい。)
(2) しかし(1)で指摘した要因にはデメリット(問題点)もあります。どのようなことが問題になっているか説明しなさい。
(3) 国民医療費は経済成長を上回るスピードで増大しています。これを節減するための方策について述べなさい。(項目を列挙するだけでなく、簡単な説明を加えなさい。)

2. 今後の日本では、一段と高齢化が進むと考えられます。このことをふまえ、次の(1)、(2)の設問に答えなさい。15×2=30点
(1) 高齢者の特徴、および高齢者が抱える不安に注目し、今後の日本社会が直面すると思われる問題点を指摘しなさい。
(2) (1)に対する解決策として、地域包括ケアシステムが提唱されています。この制度の概要について述べなさい。

3. 講義で取り上げられた安楽死または延命治療の取りやめにかかわる事件の概要を述べ、裁判所がどのような判断を示したかについて説明しなさい。15点

4. 次の(1)〜(4)の設問から1問選択して解答しなさい。10点
(1) 遺伝子治療の生命倫理的問題について論じなさい。
(2) あなたが大規模な震災に遭遇した場合、直後に留意しなければならないことは何ですか。またその後の治療の段階では、どのようなことに気をつけなければいけませんか。
(3) 良医を育成するため、医学部の学生と教員は、それぞれどのような点に留意しなければならないか述べなさい。
(4) 講義内容を念頭に置いて、「親切で信頼される病院」の条件を述べなさい。