本日夏の全国高校野球第100回記念大会の決勝が行われ、北大阪代表の大阪桐蔭高校が秋田代表の金足農業に13対2の大差をつけて勝ち、史上初となる2回目の春夏連覇を果たしました。すごいことです。大阪桐蔭はこれまでに何人もプロで活躍する選手を輩出してきた名門校ですから、有利な試合運びができると想像していました。しかし心情的には金足農業に勝たせてやりたいという気持ちでした。今大会は見ごたえのある好ゲームが多く、ドキドキしながらテレビ観戦をしていましたが、今日で全日程が終わり寂しくなりました。高校野球の終了に合わせ、季節は急に秋らしくなります。
 さて今日の重要な話題は、自民党総裁選の日程が発表されたことです。告示は2018年9月7日、投開票は9月20日と決定しました。3選がかかる安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長との対決が軸となりそうです。前回2015年の選挙では、安倍首相が無投票で再選されたため、候補者が争う本格的な総裁選は2012年以来6年ぶりとなります。
 なお総裁選は、国会議員票(405票)と、同数の地方票(405票)の計810票で争われます。新総裁の任期は2021年9月までです。ちなみに来年(2019年)は統一地方選と参院選が行われるため、選挙の顔として総裁は重要な責任を担うことになります。
 現時すで両有力候補による政策討論会などは全く行われていませんいが、細田派、麻生派、岸田派、二階派、石原派、それに竹下派の衆議院議員が安倍首相への支持を表明しています。石破氏は8月10日に総裁選への立候補を表明していますが、安倍首相は依然として正式に態度を示していません。にもかかわらず首相はすでに国会議員票の7割を固めるという不思議な現象が起こっています。
 合わせて注目したいのは民意です。2018年8月に行われたNHKの世論調査によると、安倍内閣の支持率は41%、不支持率も41%で拮抗していました。自民党総裁選は自民党内の選挙とはいえ、日本のトップである総理大臣を決める選挙です。国民の代表である国会議員の投票行動が民意と大きく乖離している状況に、違和感を覚えます。ここに派閥の力学や人事への思惑が強く作用しているからでしょうか。
 私たちが期待するのは政策論争です。憲法、経済・社会保障、外交・安全保障など重要テーマに関し、どのような設計図を描くのか、わかりやすい言葉で国民に示し、判断材料を提供することが総理大臣候補の責務ではないかと思います。
 いまひとつ見過ごすことのできない論点は、アベノミクスの評価です。予算は膨張の一途をたどり、2019年度予算の概算要求水準は、100兆円を超える見込みです。2020年度 までにプライマリーバランスを黒字化するという国際公約も、達成が困難な状況ですが、財政再建は最も優先順位が高いテーマといっても過言ではありません。
  一方2013年4月から始まった大規模な金融緩和についても、前年比2%の物価上昇目標は達成されないままです。このところ、経済には低金利の副作用が生じてきています。これまでの金融緩和政策は軌道修正すべきではないでしょうか。
 今回の総裁選を契機に、財政・金融の両面でアベノミクスを総括し、今後どのような政策を展開するのかを明らかにしてほしいと思います。