2009年10月15日
第60回 久我山幼稚園運動会
10月4日、運動会当日は、絶好の運動会日和に恵まれ気持ちの良い汗をかくことが出来ました。
4日当日の朝7時には、会場係のお父様お母様たちが大勢お集まりくださり、一斉に会場作りが開始されました。
体育倉庫からテントを運び出すこと、体育館からはたくさんの椅子を出すこと、スピーカーやアンプなど音響関係の準備、テントの柱の組み合わせを確認して順序良く造りあげていく方たち、
脚立に乗って看板を取り付ける人、入退場門の設置、表示のはり紙、自転車置場の準備、万国旗をバランスよく校庭に張る人、どなたもお一人お一人が次々に仕事を見つけ積極的に動いてくださり、がらんとして何もなかった校庭に命が吹き込まれていくようでした。
予定通り、8時にはすっかり会場が出来上がり、お父様方のパワーを感じると共に、感謝の気持ちでいっぱいでした。
年長組の子どもたちが描いた万国旗がきれいに晴れ渡った青空に翻り、たくさんの方たちの来場を歓迎いたしました。
年に1回の運動会は、運動を通して心身ともに磨き逞しく成長する大事な活動です。
先生たちは子どもたちを信じ、子どもたちの力が十分に発揮できるよう、子どもたちの取組みや向上の姿に合わせて繰返し演技の内容を練り直し、最後の最後まで、より良いものを目指しました。
練習によって向上する自分に喜びが持てること、そして自ら「よし、やろう!」という意識になっていくこと、この様に、一つの課題を克服して自信と喜びを経験しながら次の課題に挑戦する力を獲得していきます。
この力は、子どもたちと先生たちが共に信頼し合い、共感の中で育まれていきます。
この日を迎えるまで、子どもたち一人ひとりが様々な姿を見せ、そのたびに共に考え、様々な壁を越えたり後戻りをしたり・・・友だちと共に同じ場・同じ時間を過ごして一歩一歩前進してきました。
この経験こそ、粘り強さや問題解決力、そして何より友だちを受け入れる優しさを培うものと思っています。
どの学年も、まず先生達が大切にしたことは、日々の活動の小さなステップを目標にして「出来た」喜びをその都度味わうことです。それはどんな小さなことでも、大きな自信になりました。
年長組の組立表現も、年中組パラバルーンも、めばえ組のダンスも、子ども達が、精一杯力を発揮して取り組む姿が、久我山幼稚園の運動会の自慢です。
この様に<物事に取り組む意欲>、<やり遂げる粘り強さ>、<友だちを受け入れる優しさ>が、子ども達に育っていく大事な活動の一つが運動会です。
2009年09月08日
新築工事について
園庭南側の「新園舎」の工事がついに始まります。
久我山幼稚園創立60周年の記念館です。渡辺治建築都市設計事務所の渡辺氏と丘氏、そして益々張り切る学園長(91歳)と園長が、頭を寄せ合いおよそ2年間の設計会議を経て、やっと着工の運びとなったのです。
9月5日は「地鎮祭」。
この日、園児たちはお休みでしたが、次の上棟式の折には、是非子どもたちも参加して、一緒にお祝いをしたいと考えています。1つのものが徐々に建ち上がっていく姿、園舎が着々と完成していく様子を、子どもたちと共に期待し見守っていきたいと思います。
私達は日々、様々な神様に守られて生かされているのだと思います。
月の神様、火、水、木、金、土、そして日(太陽)の神様…これらの恩恵を受け、心鎮めその神様に守られて無事に工事が進んでいきますように!と祈ります。
地鎮祭では、月(黄色)火(赤色)水(青色)木(茶色)金(金色)土(土色)太陽(朱色)の小さな紙片を箱一杯に用意し、一人ひとりが建築する土地の四隅に蒔いて、神様に工事の無事をお願いします。地鎮祭の様子
2009年09月03日
『脱 ひきこもり』 森本邦子著 角川SSC新書 ―――幼児期に種を蒔かないために―――
『脱 ひきこもり』―――幼児期に種を蒔かないために―――
夏休みに、こんな本を読みました。そして、森本先生にお会いしてお話を伺ってきました。
「ひきこもり」の原因は、すでに幼児期にあるというのですが、ちょっとお母様方も、日々の生活を振り返ってみませんか。引きこもりになる人の共通点は ―――
* お母さんに褒められたことがない
*お母さんが話を聞いてくれなかった
*お父さんとの関わりが少なく存在感がうすい
*いい子を演じてきた
―――などだそうです。
先日、新型インフルエンザに感染したご家族のお母様から、こんなお話を聞きました。
「兄から弟にインフルエンザが感染しないように、しばらく別々に生活していました。
病気も完治して、久しぶりに家族が一緒に食事をしていると、『やっぱり、みんな一緒がいいね〜』と子どもたち。『健康がいいね〜』と、お父さん。『これが幸せなのね』とお母さん。」
こんな風に食卓を囲んで家族がおしゃべりできたら、絶対「ひきこもりの種」は生まれませんね。「家族で大笑いする」「家族でおしゃべりする」こんなことが日々楽しくできる家族でいたいものです。