彼に教わった事に、「人は我慢しない」という言葉があります。

 

彼には、本当に我慢がないのです。

白と黒しかないのです。
やりたいことは、その時にやるし、嫌なことはやりません。

「本当は・・・・」なんていう感情は、皆無です。

 

そうと知らなかった私は、この言葉を自分の気持ちを
よく見極めろという意味で、解釈してきました。

 

我慢は、最後まで貫いた時は、真実になるけれど、途中で、
挫折してしまった時は、浅はかな感情が露見してしまうことがあります。

 

私が、今、決めたことは、本当に、最後まで、貫けることなのか?

あとで、「本当はね・・・」なんて、泣きごとになったり、
相手に恩をきせるようなさもしい気持ちは出てこないのか?と
自分に問いかけるとき、私は「人は我慢できない」という彼の言葉を
思い出します。

 

私にとって、何が本当に、嫌なことなのか?
何が、本当はしたいことなのか?を、考えていくと、我慢はなくなり、
自らが選択した答えだけが残ります。

 


彼にこの言葉を、教わってから、私は、とても楽になりました。

自分の決めた事に、自分でけりをつけられるからです。

そして、私は、自分に正直でいることを一番に選択できるようになりました。

 


そして、同時に、自分が誰かを我慢させているのではないかと、
考えすぎることもやめられました。
人は、自分のしたいことを貫いているだけで、何者かに、
我慢させられているようなことはないのだと考えることが
できるようになったからです。

彼と別れないのは、我慢なのか?いや、我慢したことはない。

もし、我慢であったなら、とっくに別れていたはずです。

 

私は、誰のためでもなく、何のためでもなく、自分のために
彼と一緒にいる、それを自分に問いかける、ただ、それだけが
毎日続いてきたのです。