イイトコサガシの冠地情氏プロデュースの「家庭力セミナー」に
講師として、お招きいただいた。


職場カサンドラもやんわりだけど、耳にし、口にされることが以前より、
多くなっている。
 
大人の発達障害者は、意外や、隣にもいるわかりにくい存在と少しずつ、
世間が認知してきている。

合理的配慮の実施迫る教育現場でも、一向にすすまない発達障害理解。

さて、そういった背景で、「家庭力」でできること。
それは、カサンドラ状態の妻や母にまず、元気になってもらうこと他ならない。

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アスペルガー・アラウンドを訪ねてくるカサンドラ状態の男性パートナーは、
社会人としては、自立できていて、構造化された社会生活をこなせる
力のある方々である。

それは、家庭内で、「ことが起きた時」に突如、判然とする。

それは、妻の病だったり、出産だったり、ご本人のリストラだったり、
所属の配置換えだったり、取引先の破産だったり、
あるいは、夫を利用する女性の存在だったり・・・・・。

「一大事」のその時に、その特性はわかりやすく露見するのだ。

大人の発達障害に支援が必要とされるケースがある事は、理解されてきた。
しかし、「大人の発達障害」のための書籍のほとんどは、発達障害当事者のための
就労に関することだったり、社会人としてのコミュニケーション力をつけるための
ものだ。

家庭内のカサンドラは、発達障害当事者の社会自立では、救われないところにいる。

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私は、今、研修会企画を抱えていて、発達障害のある方の大学進学について、
調べている。

大学生活の一つの側面として、一人暮らしを始める学生がいる。

家族から離れて、ライフスキルの必要に迫られる学生。

学生生活を継続させるために、そのスキルの育成を担うことになる大学。

ここに、私は、よく知っているカサンドラ状態の女性が抱える若き日の
パートナーの原型を見つけた。

世界保健機関:WHOによるライフスキルには、
日常のさまざまな問題や要求に対し、より建設的かつ効果的に対処するために
必要な能力である。

その中には、カサンドラ状態の女性が一番に口にする
共感する能力や、自己認識力の項目がある。

冠地情氏プロデュースの「家庭力セミナー」の参加対象者は、けして、
発達障害に関わる方ではなく、一般市民である。

家庭で補えなくなったところを補うのは、果たして、学校なのか。

発達障害者当事者である冠地情氏が、各回入れ替わる講師とともに全6回
参加する。
乞うご期待である。

家庭力セミナー、第一回は、10/18日(日)13:30〜16:30、
狛江市あいとぴあセンター
狛江市・イイトコサガシ共催

詳細は、アスペルガー・アラウンドHP内Facebookをご参照下さい。