井上荒野さんの「綴られる愛人」を読みました。

「綴り人の会」を経由して文通を始めた、35歳エリート会社員のクモオと28歳専業主婦の凜子。
手紙を交わすうちに互いを必要と感じ、返事を心待ちにするようになります
そして、凜子にのめり込み狂っていくクモオ、クモオを操ろうとする凜子。
そもそも二人の間に真実はあるのか、本心なのか策略なのか。
狂っているのはクモオではなく凜子なのか、それとも・・・。

手紙のやりとりなので、相手の返事を待つという絶妙な「間」があります。
この「間」が想いをつのらせ、緊迫感を強めていくのかもしれません。

凝ったレース模様の便箋、
エアメール用のシンプルな便箋、
何枚ものレストランの紙ナプキン、
ちぎり取ったメモ用紙、薄いレポート用紙など、
小道具としての便箋が物語を盛り上げています

メールも便利ですが、やはり手紙もいいですね
カードは書きますが、手紙は近頃まったく書いていません
週末に素敵な便箋を探してきます