辻村深月さんの「東京會舘とわたし」は
東京會舘が主人公の短編集です。
會舘にまつわる人々のそれぞれの物語が綴られています

東京會舘は大正11年に開業し、
その翌年関東大震災にみまわれて営業が中断されます。
その後建物は修復され営業を再開、戦争を経て、
現在丸の内の本館は建て替えのため休業しています。

第二次大戦後に一時GHQに接収されていたことも、
この本を読むまで知りませんでした

そして東京會舘といえばプチフール
スポンジに入っている甘く煮たパイナップルが美味しいんです

短編集の中にはこのプチフール誕生についての話もあり、
シェフたちの決して妥協をしない真摯な姿が描かれています。

「家で待っているお客様のご家族にもぜひ当館のお菓子を召し上がってほしい」
「持ち帰ることのできる日持ちのするケーキを作りたい」
という思いが込められています。

今まで何も知らずに食べていましたが、
プチフールにこんな背景があるなんて・・・
今度食べる時は、その話を思い出しながら
もっとゆっくり味わいます