思うに、8月は読書をする月じゃない。
ノルマに2冊届かなかった・・・。

「マドンナ」7.0点
小説。話の内容がちょっと古いなぁと思ったら2000年初版だった。実際のビジネスに役立つかどうかは分からないけど、職場の人間ドラマとして十分楽しめた。商社が題材になっていることが多いと感じたが、著者は元商社マンか、勢いがあって羨ましい。

「ワイルド・ソウル」8.0点
ブラジル移民が国に騙されて悲惨な生活を余儀なくされる、それだけのストーリーと思ったら、国家と対峙する一大スペクタクルへと話が展開していき、飽きずに読めた。ブラジル移住者の悲惨極まりない生活に衝撃を受けるし、自分は恵まれた環境にいるんだと思わされる。ただ、恵まれた環境にいるはずなのに、貧しいはずのブラジル人より幸福を感じてない、ような事を感じる。

「かもの法則」5.5点
「できるかも」という予感は、「どうしたらできるか」を脳に問いかけ続ける。 「成功するかも」という予感は、「どうしたら成功するか」を脳に問いかける。 「ダメかも」という予感は、あきらめる理由を脳に問い続ける。 脳が最も活性化し、発揮能力が高まるのは「扁桃核の快→側坐核→前頭前野」という報酬系回路にスイッチが入ったとき。 未来を変えるのは、意識的に脳に入力された根拠のない「かも」だ。

「行動力・力」5.5点
My Credoを持てば人生が変わる。某一流ホテルの信条そのまんまやんけ、とツッコミをいれたくなる。著者は、一般的なサラリーマンのように週5日で30年以上働くのが性に合わない短期集中型の最たる人間で、一般的な感覚からしたらちょっと付いていけない話が多く感じる。ただ、短期エネルギー集中型の気風の良い文体にノせられる。

「クリエイティブ・チョイス」8.0点
最初の3択クイズの回答で一気に引き込まれた。クリエイティブ・チョイスとは、仕事を取るか、家庭を取るか、一方を選んだら一方は諦めなければならない状況の時、どちらかを選ぶ以外の選択肢を“創造”し選択すること。ワークライフバランスを例にとると、バランスという言葉が頭の中にヤジロベーが出てきて「仕事」と「生活」の重みを釣り合わせようとしがちだが、そうではなく、仕事を充実させた上で家庭も充実させるという“第3の選択肢”の存在に気付き、導き出すことが人生の価値を高める。

「33歳からのルール」6.0点
印象に残ったのは、20歳台は予選で、予選を勝ち上がったものが30歳台の本戦で戦える。ただ、20歳台で勝ち上がったからと言って、30歳台でも勝てる保証はない。30歳台でも勝てれば40歳台は楽しいものとなり、50歳台はもっと楽しい。また、べき論は結局実行に移らないので、使わないようにするべき。べきっとね。

「『渋滞』の先頭は何をしているのか?」5.5点
渋滞の原因の中で最もやっかいなのは自然渋滞であり、これを解消するには各ドライバーが車間距離を適切に保ち、極力ブレーキを使わないという意識が必要。ただ、全てのドライバーにこういう意識を持たせることや、そうなるような仕組みを整えることは並大抵ではないと思う。全ドライバーがこの本を読めばいいのかもしれないけど。


実は、8月の盆休みに富士登山をしていたので、次回更新はその話でも。自然は怖い。