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この前読んだ、森下典子さんの「日日是好日」が非常によかったので、森下さんの本をまた購入してみた。それが「前世への冒険」。森下さんが、人の前世をみることができる清水さん(仮名)に「あなたの前世はイタリアの彫刻家だった」と言われて、「そんな嘘みたいなことありますか?」と疑いながらもイタリアに調査に行ってきた「報告書」だ。解説でいとうせいこう氏は、これはフィクションなのかノンフィクションなのか決めきれないとしながらも「傑作」としている。何が驚くべきかは、森下さんのその執念だ。前世が少しは有名な彫刻家で、歴史上でその人について書かれた本が数冊あったから、調査できたのだが。前世を信じることができない人にも、少し信じる心があればおもしろい本だと思う。

そして、岡本太郎の「青春ピカソ」。岡本太郎の詩的な言葉にすっかり参ってしまった。岡本氏がルーブル美術館に行って、その目でセザンヌを見た時の感情を表す言葉、そしてピカソを発見した際の情景を表現する言葉に参った。「人生で二度、絵の前で泣いた」ということの激しさに驚いた。ピカソに関する評論も、半分以上難しくて理解できなかったが、「奇人」という印象はもはやない。