2018年08月28日

「大」のつくキレットはここだけです(8/19-22)

DSC_2760



















キレットとは・・・・・
山の稜線が深く落ち込んだ場所。
漢字で書くと「切戸」で英語でもドイツ語でもなく日本語です。




日本三大キレットなんて言うのもあるようですね。
(日本人は本当に三大が大好きですねw)
大キレット、八峰キレット、不帰キレットが三大のようです。
その他にも八ヶ岳の赤岳〜権現岳の間や
富士山の南の愛鷹山の鋸岳キレットなんかもあります。
他にもあるのかな?
いずれにしてもどのキレットももれなく難所で
落ちたら助からないという、ろくでもないことで共通しています。

キレット=難所=危険

と認識しておけばよいでしょう。


そのキレットの中でも難所通過にかかる時間等を考えると
やはり「大キレット」は別格ですね。
伊達に「大」と名乗ってはいません。
写真は南岳側から見たものです。

DSC_2750


















南岳小屋から北穂小屋までの間に大きく3つのパートで
難所が現れます。
ちょっと 銑のパートで簡単に説明です。

‘酳匹硫爾蝓

DSC_2759


















写真は最低コルまで下ってから振り向いた南壁。
どこを下りて来たのかと思うほど凶悪です。

DSC_2751




































DSC_2754











































こんな岩場や鎖場や梯子が連続します。
ただ、実際の所はよく整備してあり不確かなところも少ない。
また小屋をスタートして緊張感も持続できているので
3つのパートの中ではガイドは一番怖さを感じない所ではあります。
(舐めておるわけではありません)

下の写真は南岳小屋の小屋番が撮ってくれたものですが
むしろ難所とまで言えないこんなザレた下りにこそ
油断への注意がいる区間な気がします。

image1%20(002)


































長谷川ピーク

通過して振り返ってみた長谷川ピークです。

DSC_2764


















登りはそれほどでもありませんが下りはかなりのナイフリッジ。
要所には鎖がついていてよく整備されています。
下の写真はナイフリッジを飛騨側に下るところですが
飛騨側はよく見通せてそれほど傾斜がきつくない。
(落ちたら簡単には止まらない程度には傾斜してます)

DSC_2763


















逆に信州側はハイマツが最初に視野に入るため
それほど怖さを感じない人もいるようで
それが油断を誘うように思います。
実際はハイマツがあるだけでミスしたら到底助かりません。
写真の左側が信州側です。

DSC_2760




















A沢のコル〜飛騨泣き〜北穂小屋

DSC_2765



















A沢のコルは終盤で唯一ザックを置いて休憩できるところ。
ここからは相当な急傾斜を北穂小屋に登っていきます。
滑落の可能性のない所はほぼないと言ってもよいでしょう。

DSC_2766



















有名な飛騨泣き
南岳側から

DSC_2767



















北穂高側から

DSC_2771


















難所の量でいえば3つのパートの中で
最も多い区間だと思います。
ただ南岳→北穂のルートの取り方をすると
それら難所は登りになります。
一定の歩行技術と体力のある方なら
不安なく通過できるレベルでしょう。
ガイドしていて最も気を配るのは落石でしょうか?
一般ルートのガイド中に「命がけで石を落とさない!」と
落石に対して最大級の注意喚起することは
ここと剱岳の前剱下と権現岳から赤岳に登るザレとかかなw


DSC_2774




















に綿翔醂任硫爾

え?  ぁ
と思われるところですが、
実はこの南岳〜北穂〜涸沢というルート取りで
最も気を遣う区間は目的を達成した気持ちになる
北穂高岳から涸沢への下りだと思っています。
この区間の危険を正しく認識できている登山者は
どのくらいいるのでしょう?
不用意な追い越しやよける方向が逆
(山側によけるのが基本)な登山者。
先ほどの長谷川ピークの下りと同じで
ハイマツが最初の視野に入るため
自分が立っている場所が崖の上だという
認識をしていない登山者がどれほど多いことか。

DSC_2779



















ここを無事に下れて初めて縦走の成功であり
お祝いのビールであり涸沢の絶景です。
まさに至福のひと時ですね。

S_8465861073181




















通過した人だれもを幸せにする素晴らしいルートだと思います。

であるがゆえ、
大キレットに挑戦される方で同様なルート取りをする方は
北穂高の山頂で気持ちを引き締めて下ることをお忘れなく。


DSC_2786



kido2341 at 10:25│Comments(4)

この記事へのコメント

4. Posted by 管理人   2018年09月03日 11:13
フライビーンズさん

>ヤ〇テンの天気予報に・・・・・

そういうわかりにくいお茶目をする奴ですねw
山神様と思ったらそのように接してビールを飲ませてあげてください(*^^*)
良い山になって何よりでした。
3. Posted by フライビーンズ   2018年08月30日 21:52
そうそう。
大キレット前夜、ぬれた山小屋の屋根を見ながら寝ました。翌日の予報は霧雨。どうせ行けないだろうと朝寝を決め込んで…。

ところが、翌朝4時に、「星が出てます。出発します。」の声に起こされました。行けるとは思っていなかったので、みんな大喜びでしたね〜。

それにしても、南岳小屋の坂本さん、すごい人です。ヤマテンの天気予報をプリントアウトした用紙に赤で、「でも雨は降らないと思います。」と書いて掲示してあり、その通りになりました。坂本さんって、仙人か山神様ですか?

天気と3人の人気ガイドさんにめぐまれて、楽しい大キレット越えでした。

最後の、唐沢岳の写真、きれいですね〜。

2. Posted by 管理人   2018年08月30日 08:15
ゆーたろー様
前日の天気予報からは想像し難い良いコンディションでした。こういう事があるからまた山が好きになります。ありがとうございました。
1. Posted by ゆーたろー   2018年08月29日 23:27
四年前の大キレットはガスの中で周りが見えず、必死で前の人についていった気がします。             下山後の駐車場での靴のアクシデント、家に着くなりホッとして泣いてしまい主人を心配させたこと。

今回のリベンジは最高でした。
神様が味方してくれてウソのような絶景の中を楽しむことができ、感謝しています。


ありがとうございました。 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔