2019年09月23日

山小屋のキャンセル料について思うこと

WM_TY-ASIA-V2_20190923-080000



















今回の天気予報では本日(23日)に
森林限界の上の山小屋に行く判断は出来ない。



だからキャンセルさせてもらいました。
(我々はお客さんが集合場所まで安全に来れるか、
登山口まで安全に移動できるか、
ご家族にあきれられない説明できる天候かも
考えなくてはいけません)

その山小屋がキャンセル料が25%かかる事は
聞いていたのでもちろんお支払します。
キャンセルポリシーは相手が決めることですから守ります。

ただ危惧するのは、
まだほとんどキャンセル料の徴収が常識ではない
今の山小屋の世界で、
だからこそキャンセル料を払いたくないから
登山を強行する方がでて、
遭難対策に山小屋の中でも特筆する貢献をしてきた
その小屋の名前が誤解でおかしな出方をしないか。


自分はある山小屋の先代がお客さんに
「天気が悪くなるから明日は来ないでくれ」と
一人一人電話をしているのを何度も見たことがあります。

過去の日記


それから10年以上たって代も変わり
代が変われば売りも変わるのは当然。
今もとても良くしていただいているし大好きな山小屋だ。
山小屋の通信状況も荷揚げも色んなことが変わり、
山小屋の予約が常識になりつつある。
予約が常識になれば山小屋の運営は
変化するだろうことは想像できる。
もともと悪天候の損害をすべて山小屋に負わせるのは
緊急時にはどんな場合でも受け入れてくれる山小屋の
果たしている役割を考えれば何かが違う気がする。
自分は悪天候で危険だと思えばもちろんだが
この天気では楽しい山が全く期待できないときには
ガイドとして行先を変更することがよくある。
(よくあるとはいえ一般的に言えば山登りしたくない
程度には悪天候な場合です)
それは予約していた山小屋をキャンセルしてということだが
キャンセル料がかからないのに甘えていた部分は
間違いなくある。
今回のように明確に「危険」があればまだしも
危険とまでは言い切れないときは
やはり山小屋にキャンセル料を払うのがスジだったと思う。

しかし今のところキャンセル料は山小屋の常識ではない。
登山者もそのように思っている人はとても少数だと思う。
そうするとキャンセル料の存在は
行くか止めるかの時にブレーキではなくアクセルになる
(可能性がある)
旅行会社が飛行機利用のツアーだと悪天候でも
ツアーキャンセルができないのと同じ力学が働く。

一番大切なのは山は昔も今も何も変わっていないこと。
登山者の事情、山小屋の事情など山はお構いなしだ。
現場にある山小屋は望む望まないにかかわらず
山の安全対策の中心にあり続ける。
その山小屋がアクセルになってしまい
注意喚起が強くしにくいような状態は好ましくない。

このネット・スマホの時代。
予約をwebでし予約と同時に前金を2000円位課金され
それはキャンセルした時戻らないとか・・・
あるいは山小屋の宿泊費を一律2000円位値上げして
その代わりキャンセル料はかからないとか・・・
(いずれもキャンセルの無連絡はもちろんダメです)
山小屋と登山者がウインウインで
事故防止にもつながるような方法はないだろうか?

などと・・・・・

キャンセル料の持ち出しの
やせ我慢ついでに考えています(笑)




9/23の備忘として

室堂ライブカメラ
アルペンルートは通常営業でした。

S__8208391

















































天気JPの予報
風がやばい予測です。

S__8208388






















槍ケ岳山荘の気象データ
風速11〜13mの南風

S__8208392














新穂高ロープウェイ
止まってしまいました。

S__8208389




























< 9月23日(月)西穂高の気象状況 >

昨日の夜から非常に強い風が吹き、
山荘の中でも建物が揺れているのが分かりました。

朝方はまだ弱まらず、突然強い風が吹くこともありました。
雲の流れが大変速く、
上空の風がいかに強いのかが分かります。

...

新穂高ロープウェイは強風のため、
全線運転見合わせとなっています。

今のところ山荘の建物の被害や電話線の断線もなく
一安心ですので、
後は登山道に倒木がないことを願っています。

西穂山荘付近の朝の最低気温は+11.0℃、
日中の最高気温は+14.0℃でした。

( 西穂山荘スタッフ )





7/21−23の天気図を備忘として

chart00_P3-800m_20190721_09


















chart00_P3-800m_20190722_09


















chart00_P3-800m_20190723_09























kido2341 at 10:23│Comments(2)

この記事へのコメント

2. Posted by 管理人   2019年09月24日 20:55
さかもとくん
南岳のデータが無いのはそれでか(^^)
なんとか直してもらってよ。山にしっかり寄ってマメな更新があるブログとデータが付き合わせできる他にはない貴重な小屋だから。
しかし日本海側を通る時ってめちゃくちゃ吹くね。予想通りにあちこちの小屋からひどい風だったとSNSにアップがある。
坂本くんが見切って休みもらってるのに、案外登るかどうか迷ってる人がいた。
この風が山登る人の、山で仕事してる人の中にも、完全な共通認識で無いのはなんか怖いな。
1. Posted by さかもと   2019年09月24日 17:29
槍ヶ岳山荘の風速計は平均風速であり、
また、建物との位置関係から、かなり正確な値ではありません。
逆にそれでも13mって数字が出てれは、その倍以上は瞬間的に吹いてます。
ちなみに南岳小屋の風速計は8月の台風で壊れました(笑)
おそらく今回は平均風速30m、瞬間的には40~45mの風が北アの稜線では吹いたでしょうね。まあ、台風ならよくあるレベルですけど。
私は台風対策を万全にしてから、どうせ客も来ないので休みをもらって下山しました(笑)
明日は台風一過の秋晴れを期待して、本谷左俣から帰ります。
同じく、明日からの晴天を期待して予約のお客さんも増えてるので、そこそこ賑わいそうです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔