2008年04月04日

Waikiki 5 days : ワイキキ・ホームレス

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 今日の話は微妙である。ワイキキビーチのホームレスのことである。ワイキキ・ライブログ3月15日付けで書いたハンモッグの男性の言葉が引っかかっているのだ。彼はまず「あなたの横に来てアイム・ソーリー」と僕に詫びを入れ、続けて「僕は足を手術して、仕事が無いのです」とも語ったのだった。いろんな考えや見方があると思うが、ちょっと僕なりに触れてみたいと思う。楽しんでいる日本人観光客には、明るく華やかなワイキキビーチで、観光客にまぎれて、彼らが見えない(見わけがつかない、あるいは見ようとしない)かもしれない。しかし、その視点で見つめると結構いるのだ。多くは西海岸のあちこちのビーチに暮らしているらしいが、ホノルル周辺でも何百人といるらしく、全体の数は当局でも把握できないらしい。人口に対して相当の比率でいるという。世界の観光地として、当局には気になる存在だろう。僕の記憶では昔、「ビーチ・ピープル」なる集団が当局に強制退去させられたニュースを聞いた事がある。彼らはネイティブ系の低所得者がほとんどだというが、今見ると、アジア系の人も多いし、白人もいる。ホームレスとて他民族なのである。そこが微妙である一つの理由。彼らが何故ホームレスになっているのかというと、直接的には土地の高騰、住宅ブームでの家賃の高騰などらしいが、これにはアメリカ資本ならずとも、バブル期の日本の投資も少なからず影響しているだろう。ハワイの土地問題はハワイがアメリカの属州になった時点の、元々のハワイ人の土地とは何かという問題から始まったと思うが、時代が映り、現代の資本主義経済の影も新たにこの脈絡につながってきて、問題がネイティブだけに留まらず、広域化しているのである。
 もう一つの微妙さは、ここが一番興味のある点なのだが、ホームレスにとって、ハワイのビーチ暮らしが快適であろうという点である。

つづく

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 元々ビーチ沿いで暮らしていたハワイアンにとって、この暮らしは血につながる自然な暮らし方であろうし、慌ただしく仕事をこなす日々ではなく、穏やかに海を見つめる日々の方が体質的に合っているのかもしれない。一方でネイティブに限らずともビーチ暮らしは快適である。気候もおだやかで段ボールハウスを作らなくても(作っている人も見かけたが)シート一枚で快適に眠る事ができる。ビーチにはトイレもシャワーもあり、ゴミ箱には食べ物も転がっている。ボランティアによる食べ物支給も定期的にあるようだ。彼らに他の都市で見受けられるホームレスの悲壮感があまり感じられないのである。全く収入が無い訳ではなく、中には家族持ちで子供を学校に通わせながら、ビーチで暮らしている者もいるらしい。当局がいくら保護施設に収容しようとしても、ビーチ暮らしの方が貧しくとも快適なのだ。「単なるドロップアウトであり、甘えている」という厳しい見方もできるし、「現代社会に追いつめられて可哀想だ」という見方もできるが、島の歴史と現代社会が絡み合あい、なぜか妙にリラックスした光景を生み出しているのは、ここがハワイだからなのだろうか。
 彼らの中にはスーパーの大きなショッピングカートに家財道具(?)を積んで移動している者も多い。そしてほとんど誰もが、ABCストアのショッピングバッグを抱えていたりする。そのシルエットを、トロピカルドリンク片手に同じくABCストアのバッグを抱えながら眺める日本人観光客は、どう感じているのだろう。

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