川口国際交流クラブニュース

川口市で活動しているNPO法人川口国際交流クラブの情報

ワッツジャパン(What’s Japan)No.8

5月5日は“こどもの日”、もともとは男の子の?

(外国人の方に、この文章は日本語検定2級以上、もしくはその同等程度のお力、またはそこを目指している方に是非お読みいただきたい文です。日本語、日本の文化、伝統、自然などを思いつくままシリーズで掲載しています。読み方、意味の難しいと思われるところはアンダーラインや*印などで解説しています。日本人の方にも普段何気なく思っていた事について、“ははあ なるほど”と思わせる話題も提供しております。)

日本語を勉強しながら同時に日本の歴史や文化に興味をお持ちの外国人の皆さん、お元気でしょうか?
今回は5月5日の国民の祭日、“こどもの日”についてお勉強しましょう。
日本には昔から子供の成長、健康を願うお祝いの行事がいくつかありました。3月3日の桃の節句(ひな祭り)、5月5日の*端午の節句(たんごのせっく)、昨年の11月にこのシリーズNo. 4でご紹介した11月15日の七五三(しちごさん)のお祝いなどです。

ただ全国民の祝日ではありませんでした。しかし、こどものための祝日をという*気運はもともと存在し、1948年に国会にて「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という*趣旨で正式に制定されたようです。日にちの選定は、前述のように11月15日の七五三を含めて幾つかの候補があり、どの日に当てるか審議された後に一番要望の多かった5月5日に決められたようです。

この文を書き始める時、こどもの日は子供の日と書かないのに気がつきました。なぜ「子供」という漢字を使わないのか単純に思ったのです。でも決定的な理由はわかりませんでした。一説には、幼い子供でも“ひらがな”ならわかりやすい。また“供”という字は部下とか家来を意味があるので嫌われた。
おそらく、その両方なのかもしれません。さて、5月5日の端午の節句(たんごのせっく)は菖蒲(しょうぶ)の節句を言われ、もともと男の子の健康や成長を祝い願う日でした。そのため正式には女の子を含めた“こどもの日”なのですが、未だに男の子のお祝いというイメージが残っています。それは下記のような祝い方に現れています。

鯉(こい)のぼりを揚げる

画像-05鯉は大型の川魚です。この時期に布で作った鯉を高いところに掲げて風にはためかせます。はためく様(さま)はまるで鯉が元気に泳いでいるように見えます。
“鯉の滝のぼり”という言葉があります。鯉はその力強いパワーで滝さえものぼり、さらに勢いは衰えず天にも昇りやがて龍になるというという言い伝えがあり、男の子に鯉のように力強く成長し、*立身出世してほしいという親の願いが込められています。

残念ながら集合住宅の多い、都心、市街地ではなかなか見られなくなりました。

兜(かぶと)を家に飾る

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兜(かぶと)は昔の戦いの道具の一つで、頭や顔を守る防具(ぼうぐ)です。
戦いで自分の身を守るということから転じて、病気や事故からこどもを守ってほしいという願いが込められています。










菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る

画像-03菖蒲は水辺に生える葉っぱの長い植物。これの葉っぱと根をお風呂の中に入れた湯に入ります。
根は血行促進、保湿効果があり、香りの良い葉は気持ちをリラックスさせる作用もあります。
この効果と尚武(しょうぶ)という武道、武芸を*尊(たっと)ぶ意味の言葉との*語呂合わせで強いこどもになってほしいとの願いも込められているようです。
今でも銭湯、スーパー銭湯、温泉地などでこの時期のイベントとして行われているところもあります。



粽(ちまき)柏餅(かしわもち)を食べる

画像-01ちまき(粽)はもち米を三角形や円錐形(えんすいけい)にして笹(ささ)の葉などで包み、細い植物の糸で縛り固め、それを蒸した食品でもともと中国が起源。病気などの災(わざわい)を避けると言われています。
また、柏餅は餡(あん)をはさんだ餅を柏の葉で包んだものです。柏の木は*落葉樹なのに秋に葉が枯れても春に新芽が出るまで落ちない性質で、それは生命のつながりを思わせる、つまり家族、家系が絶えないというイメージになり*縁起がいいとされたようです。



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こどもの日は主に以上のような祝い方をしますが、どうも制定時の“母に感謝する”という部分がなんとなく薄いような気がします。一般的にはあまり浸透していないようです。
もっとも国民の祝日ではありませんが、この日の約10日後、5月の第二日曜日には“母の日”があります。この日に思いっきり母に感謝すれば良いと言う事なのかも。

さて、お子様のいらっしゃる外国の皆さんも、これを機会にお風呂を菖蒲湯にして、粽、柏餅を食べて日本式にお子様の健康や成長を祝ってみたらいかがでしょうか。いずれもデパ地下やスーパーの食品売り場で手に入ります。お子様が喜ぶこと請け合いです。

ところで、皆さんの母国では子供の健康や成長を願ったり祝ったりする日はどんな祭りやイベントが行われるのでしょうか。
最後にこどもの日の歌の中の二つの歌の詞を紹介しましょう。この時期どこかで聞くことがあるでしょう。

タイトル “こいのぼり”(一番のみ)
やねよりたかいこいのぼり おおきいまごいはおとうさん
ちいさいひごいはこどもたち おもしろそうにおよいでる

タイトル “せいくらべ”(一番のみ)
はしらのきずはおととしの ごがついつかのせいくらべ
ちまきたべたべにいさんが はかってくれたせいのたけ
きのうくらべりゃなんのこと やっとはおりのひものたけ


*端午の節句(たんごのせっく)
節句とは季節の変わり目に朝廷(ちょうてい)で開かれていたお祭りイベントで、それが江戸時代(1603-1868)に庶民に定着したと言われています。節句は年5回あり、“端(たん)”は最初の意、“午(ご)は中国を起源とする一年を12の動物に当てた十二支(じゅうにし)という暦法の”馬“で5月を表し、5月の始めが覚えやすい5月5日になったようです。男の子の健康、成長を願い、そして祝うイベントでした。
*機運(きうん)
物事がある状態になろうとする傾向、世の中の成り行きやムード
*趣旨(趣旨)
物事の中心になる考え、目的。話や文で伝えようとする主な狙い。
*立身出世(りっしんしゅっせ)
社会的に高い地位について名声を得ること。えらくなって有名になること。
*尊(たっと)ぶ
尊重、尊敬の動詞形、つまり尊敬する、尊重する、重要視すること。
*語呂合わせ(ごろあわせ)
言葉にリズムや音感を与えて馴染み深くすること。
*落葉樹(らくようじゅ)
一年中緑の葉をつけている常緑樹(じょうりょくじゅ)に対して、秋になると変色して枯れて葉が樹から落ちる種類の木。つまりモミジやカエデ、イチョウなど紅葉する木のこと。
*縁起(えんぎ)が良い
良いことが起こりそうな感じがある。


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参考にさせていただいた資料、サイト。
フリー百科事典 Wikipedia  こどもの日、菖蒲湯、粽、鯉のぼり、カシワなど
日本人形協会ホームページ、日本文化いろは辞典、キッズGoo, 毎日雑学、ニュース365、コトバンク、ニュース豆知識、 など

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文と絵: 川口国際交流クラブ おおかわら

文は日本語を勉強している方にできるだけわかりやすく書いたつもりですが、専門家ではない私の無知や思い違いにより史実や実態と異なる記述があるかもしれません。あらかじめその点はご容赦願います。ではまた、次回のワッツジャパンを楽しみにしてください。


5月4日(木)交流コーナー(日本語教室)はお休みします。

5月4日(木)みどりの日は、かわぐち市民パートナーステーション休所日のため、国際交流コーナーはお休みします。お間違えのないようにお願いいたします。

ワッツジャパン(What’s Japan)No.7

お相撲(おすもう)ってどんなスポーツですか?

(外国の方に、この文章は日本語検定2級、もしくはその同等程度の実力、またはそこを目指している方々にぜひお読みいただきたい文です。日本語、日本文化、日本の自然など思いつくままシリーズで掲載しています。読み方、意味の難しいと思われるところはアンダーラインなどを引いて解説をしております。

また、日本人の方々にも普段何気なく思っていた事について、“ははあ、なるほど”と思わせる話題を提供しています。)

日本語を勉強しているまたは日本の文化や伝統に興味のある外国人の皆さん。お元気でしょうか? いつものように難(むずか)しいと思われる日本語や言い回しを説明しながら、今回はお相撲のことを一緒に勉強していきますね。実のところ筆者も特別お相撲に詳しい訳ではありませんので“一緒にお勉強”です。よろしくお願いします。


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のど輪で攻める力士(りきし)と必死に守る力士、それを真剣に見つめる行司

平成29年(2017)一月場所千秋楽(せんしゅうらく)結(むす)びの一番(いちばん)にて、大関(おおぜき)“稀勢の里(きせのさと)”が横綱(よこづな)の“白鵬(はくほう)”を破りました。
なんと19年ぶりに日本人の横綱の誕生の瞬間でした。2000年3月に“若乃花(わかのはな)”が引退してから、横綱は全て外国人だったのです。
お相撲は海外にも普及している国際的格闘技、スポーツですからなんの不思議もないのですが、同時に日本の国技(こくぎ)として定められていますから、日本人の新しい横綱誕生で相撲界のみならず日本中が大いに湧いたのであります。

ここまででアンダーラインの言葉が連続して出てきました。それはある特別な理由があるのですがその事情は後ほど説明しますのでとりあえず意味だけ解説しておきます。

一月場所(いちがつばしょ)=一月に行われる相撲の大きな大会の開催時期、初場所
千秋楽(せんしゅうらく)=その大会の最終日のこと。
結びの一番(むすびのいちばん)=その最終日の最後の試合。
大関(おおぜき)、横綱(よこずな)=選手というか競技者のランク。地位
国技(こくぎ)=その国を代表する武芸、スポーツ。中国では卓球、米国は野球など。
のみならず= 〜だけでなく、〜ばかりでなく、〜そればかりでなく の意味。
湧いた=お湯が沸くという意味から転じて興奮する、大いに喜ぶこと。

お相撲の原点 〜神に感謝する、神事(しんじ)〜

神道(しんとう)という日本固有の宗教の儀式や祭りが始まりと言われています。簡単に言うと“神様、今年も農作物がたくさん採れ、大きな災害もなく穏やかな年でした。これも神様のおかげです。つきましては健康で力強い男達の活力(かつりょく)に溢(あふ)れた姿を神様にお見せしてお礼に変えさせていただきます。”このように神様の前で行う儀式を神事(しんじ)と言います。言うまでもなく礼儀はとても大切です。
それがいつしか興行(こうぎょう)と言って入場料をいただいて観客に見せるイベントとなり、そして現在のようなプロ化に進化して行ったのです。プロ化になっても相撲の礼儀、作法は脈々(みゃくみゃく)と受け継がれてきました。それは“所作(しょさ)”とも言われていますが、とても細かく丁寧に決められているようです。また昔から使われている言葉、用語も独特で深い意味があり、大切にされ、守り続けられているのです。相撲の用語に耳慣れない言葉、用語が多くあるのはそのような特別な事情がありました。それらの用語は文中でその都度(つど=そのたびごとに)説明していきます。

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明治神宮に横綱の土俵入りを奉納(ほうのう)する

相撲のルール、規則 〜とても簡単でわかりやすい〜

各々の試合のことを相撲用語で“取組(とりくみ)と言います。ルールはとても
簡単です。道具を使わず、“廻し(まわし)”と言って下半身を防護するベルト以外は
裸(はだか)で戦い“土俵(どひょう)”と言われる直径4,55メートルの円の外に出てしまうか、足の裏以外が地面についたら負け。勝ちを決めた技を“決まり手(て)”と言いますが正式には82種類あるそうです。その多くは投げたり、押し倒したり、土俵の外に突き出したり、押し出したりです。殴る、頭髪をつかむ、喉をつかむ、目を突く、など汚いもしくは危険なプレーは反則です。“前たてみつ”と言って廻しで男子の大切な部分を覆(おお)っている部分に手を入れたり、つかむのも反則です。当然ですな。

試合開始までのながれと勝負の判定 〜汚れや不正はあってはならない〜

1. “呼出(よびだし)”という役目の人が“(力士、りきし)”という競技者二人の名前を呼び土俵上によびだします。  この名前は“四股名(しこな)”と言って本名ではなく相撲をするための職業上の名前で、多くは本人の出身地  や先輩の力士または当人のイメージにあった文字が入れられていることが多いようです。
2. “行司(ぎょうじ)”という審判の役目をする人が土俵に上がった取組する二人を再度紹介します。行司は相撲という儀式の進行役でもあります。
3. 力士は土俵に上がると神に感謝する柏手(かしわで)と言う一拍手を打ちます。
さらに“四股(しこ)”と行って片足ずつ高く上げて土俵を踏みつけます。これは土俵上の邪気(じゃき)を払う、つまり悪いものを追い払う意味があります。
続いて“手水(ちょうず)”と行って前の試合で勝った力士から柄杓(ひしゃく)で渡された神聖な水を口に含みます。自分の体を清めるのです。ほら、神社におまいりする前に水場があり、柄杓(ひしゃく)が置いてありますね。そうです、あの水です。さらに土俵に塩をまいて土俵も清めていきます。これは同時に土俵上で怪我などした時に消毒の意味もありますね。              
4. 古代から伝わる目上の人に敬意を払う“蹲踞(そんきょ)”と言う両膝を曲げ、つま先を立てる姿勢をとります。そこでもう一回柏手(かしわで)を打ち、両手を大きく開き手のひらを返して、手に武器を持っていないことを示します。
5. 行司(ぎょうじ)の合図で腰をかがめ両手を地面につき、お互いの気持ちが一致した瞬間(呼吸があうと言います)が試合開始です。
6. 勝負が終わると勝った力士は行司に四股名(しこな)を呼び上げてもらいます。
勝負に*懸賞金がかかっている場合は行司から清浄(せいじょう)な右手で受け取ります。*勝利者に与える賞金。

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呼び出し                立会い                勝負が決まった瞬間

勝負の判定 〜行司は主審ではない〜

通常は行司が行うが、他に土俵下に5人の審判員がいて、紛(まぎ)らわしい判定に対して一人でも*異議(いぎ)を唱える人がいた場合は5人による協議で決定します。
* 意見や判定に対して不満に思い賛成しないこと。

プロの試合(大相撲)は年6回、大会開催時期 〜主要都市で〜

日本相撲協会が主催する大会を大相撲(おおずもう)と言い。その中で一番大きな大会を“本場所(ほんばしょ)”と言って年間5回開かれます。各々の大会は15日間で行われ日曜日に始まり(初日、“しょにち”と言いますが)、2週間後の日曜日が最終日で“千秋楽(せんしゅうらく)”とも言います。ちなみに今年 2017年の本場所は下記の通りです。
一月場所 東京両国国技館 1/08 – 1/22 (初場所)
三月場所 大阪府立体育館 3/12 – 3/26 (春場所)
五月場所 東京両国国技館 5/14 – 5/28 (夏場所)
七月場所 愛知県体育館  7/09 – 7/23   (名古屋場所)
九月場所 東京両国国技館 9/10 – 9/24   (秋場所)
十一月場所 福岡国際センター 11/12 – 11/26  (九州場所)

本場所(ほんばしょ)以外の大会 〜地方巡業(じゅんぎょう)と言います〜

本場所が開催される合間に他の地域でも行われる大会を地方巡業と言います。
本場所が完全なる真剣勝負だとすると地方巡業はどちらかというと、相撲の*普及(ふきゅう)や地域活性化(その地方のみなさんを元気付ける)ために行われます。
ここでは来場した子供達に力士が直接相撲を教えるなど、稽古(けいこ)をつけると言いますが、色々なファンサービスが行われています。
また災害にあった地域に出向き、被災者にお相撲を楽しんでいただく慈善活動のような事も行います。2011年の東日本大震災後、*慰問(いもん)で訪れた巡業で横綱の“白鵬”は津波を起こした海の神に向かって怒りを鎮めるための四股(しこ)を踏んだようです。
*普及(ふきゅう)=世の中に広がってゆくこと。
*慰問(いもん)=不幸なことに会った人達を慰め元気付けること。

選手(力士)の階級(上位から) 〜十両(じゅうりょう)は昔の年収だった〜

相撲のプロのことを“力士(りきし)”と言いますが、力士は下記のように細かくピラミッド型にランク付けされています。
横綱 “よこづな”(ゼロから数人) 頂点の位でただ強いばかりでなく品格(ひんかく)と言ってその人の人格も優れていなければならない。不浄なもの、災いなどをシャットアウトする意味の“しめ縄”をつけることが許されます。
大関 “おおぜき”(一人から数人) 江戸時代に横綱と地位ができるまでは最高位でした。偉大な関取(せきとり)という意味からという説があるようです。
関脇 “せきわけ”(二人から数人)  大関の脇(わき)をかためるという意味か?
小結 “こむすび”(二人から数人) 由来は諸説あり不明
前頭 “まえがしら”(36人以下) 上位力士の人数により変動します。
以上を幕内(まくうち)と言い、昔は会場の幕の内側で準備をしたからという説です。
さらにその下を幕下と言い、十両(じゅうりょう)、三段目(さんだんめ)、序二段(じょにだん)、序の口(じょのくち)と続きます。なお幕内力士、及び十両は“関取”と呼ばれ、別格扱いになり手形を記録に残すことができます。
面白いのは、この十両という位の力士は江戸時代に年間十両のお給料をいただいていたとこから来ているようです。当時の一両は今のお金に直すと約8万から10万円ぐらいだそうです。ですから年間100万弱ですね。
幕下以下は出場した大会の参加料と勝ち星による奨励金のみで普段は無給のようです。
幕内になりますと、月給が支給され、本場所では勝ち数の合計による*褒賞金(ほうしょうきん)が払われ、優勝したり、15日間で勝ち越しなど好成績を残したり、目覚ましい活躍をした場合など色々なボーナスのような手当がつきます。ここでは全てご紹介することは文の都合上はぶきます。もちろん横綱で優勝すれば大きな金額になります。ちなみに幕内最低力士の十両で基本になる月収は100万円ちょっとらしいです。ですからそれ以上の力士の総収入は押して知るべきです。
* 褒賞(ほうしょう)=ほめたたえること。“ほうび”をあげること。

番付表(ばんづけひょう) 〜場所が始まるまえに発表〜

力士の階級は先場所の成績が反映され本場所まえに番付表として正式発表されます。
番付表は行司が独特の書体の毛筆で、東西に分かれて参加する力士名が階級ごとに上から下に書いていきます。下に行くほど力士名は小さくなっています。行司、呼び出しなどの関係者の名前も入ります。

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番付表

お相撲の観戦 〜独特の観戦席と平均150キロの巨体がぶつかる迫力〜

相撲を実際に観るとそのド迫力に圧倒されます。時には200キロ近い体重の力士同士が立会い(相撲開始)で陸上競技のスタートダッシュのように体をぶつけあいます。
顔面はあっという間に紅潮し、白い巨体はみるみるピンク色に染まり、その巨体が土俵に叩きつけられたり、土俵に下まで飛んでいきます。勝った力士は*悠然(ゆうぜん)と行司より*“勝ち名乗り”を受けます。また番付表の格下の力士が上位の力士に勝つと“番狂わせ”、特に番付表で大きな差をある力士を下位の力士が勝った場合を金星(きんぼし)と言い場内は興奮のうずになります。“番狂わせ”は他のスポーツでも予想しない結果が出た時使いますが、この番付表に由来(ゆらい)しているのです。
*悠然(ゆうぜん)=ゆったりと落ち着いて、しかも誇らしく。
*勝った力士の四股名(しこな)を呼ぶこと。

観戦の席は主に3種類あります。
“溜席(たまり席)” “砂かぶり”とも言います。土俵に一番近く土俵の砂が試合中に飛んでくることもあるのでこの名が。座布団(ざぶとん)に座っての観戦になります。
飲食と写真撮影は禁止。子供は6歳以上で保護者同伴のみ。                         
相撲を間近で観られますが、土俵下の席では200キロ近い力士が落ちてくることもあります。それによって怪我をした場合、協会は緊急処置などの最低限の事は
してくれますがあくまでも席を選んだ人の自己責任のようです。
“枡席(ますせき)” 1.3メートル四方の鉄パイプで囲まれ、四枚の座布団が敷かれています。お酒を含めて飲み食い自由です。皆さん、“お茶屋さん”というお店から届けられるお酒、焼き鳥、おつまみ、お弁当などを楽しみながら観戦を楽しみます。
家族やグループが気兼ねなくお相撲と料理とおしゃべりを満喫できます。
この席は企業などがセールス用に大口の顧客を招待することも多いと聞いています。
“椅子席(いすせき)” 溜席(たまりせき)と枡席(ますせき)は座布団に座って観なければなりませんが、ここは座るのが苦手な人向きの椅子です。テーブルと肘掛(ひじかけ)のついた座り心地の良い席もあり、初めて相撲観戦する人にもいいかも知れません。

最後に 〜奥が深い相撲〜 裏方たち〜

今まで述べて来たことは、日本語を勉強しながら、同時に日本の伝統に興味のある外国の方にお相撲をできるだけ簡単に説明をしたつもりです。
これ以外にもお相撲には多くの*裏方(うらかた)、脇役(わきやく)が居り相撲界を支えています。
力士は相撲部屋というチームに所属しています。十両以下の若手力士達は相撲部屋で寝食を共にして稽古(トレーニング)をします。チームの総監督は“親方”と言われます。そして、親方を支えて部屋に抱えた若者達の面倒を見たり、親方とともに公式行事に参加したりして*八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍をする“おかみさん”
すでに説明した行司の前に力士を土俵に呼ぶ“呼出(よびだし)”彼らは土俵を作ったり、土俵を整備したり、懸賞金がかかった取組の前に懸賞旗を持って土俵を回ったりします。この仕事も行司と同じように階級制です。
また“床山(とこやま)”と言って、力士の“まげ”という髪型をつくる仕事の人、いわば力士の為の美容師のような人です。力士は本場所中でなくてもけいこ(トレーニング)が終わると毎日“まげ”を結うので非常にハードな仕事のようです。
奥が深い相撲はまだまだ説明しなければならないことがたくさんあります。また筆者も当初申し上げたように特に詳しい訳ではありません。勉強中です。でもこれを機会に皆さんがお相撲にちょっとでも興味を抱いいていただければ嬉(うれ)しい限りです。
*裏方(うらかた)=おもてに出ないでイベントを影で支える人達。
*八面六臂(はちめんろっぴ)=一人で何人ぶりの仕事をすること。

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参考にさせていただいた資料、サイト。
“大相撲ぴあ” ぴあ株式会社発行
“大相撲の解剖図鑑”伊藤勝治 監修 株式会社エスクナレッジ
“カワイイ大相撲”どすこい花子著 メディアファクトリー
相撲、相撲の決まり手一覧 フリー百科事典 ウィキペディア
大相撲. Com,  Yahoo知恵袋,  matome never jp,
いまさら聞けない大相撲番付の順番 http://sportvilogger.com/oozumou-924
日本相撲協会公式サイト など、など、大変お世話になりました。

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文と絵: 川口国際交流クラブ おおかわら

”第8回川口市外国人による日本語スピーチコンテスト” 結果発表

2月12日(日)に開催されました、「第8回川口市外国人による日本語スピーチコンテスト」は、以下の結果になりました。
金賞 グェン ヴァン リンさん ベトナム
銀賞 グェン タイン アンさん ベトナム
銅賞 サカモト ポーンヌブパンさん タイ
オーディエンス賞 孫 宇(ソン ウ)さん 中国
受賞された皆さま、おめでとうございます。

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ワッツジャパン(What’s Japan)No.6

元気な冬の野鳥(やちょう)達 (その2 鳥に言葉、文法が?)

(外国の方に、この文章は日本語検定2級、もしくはその同等程度の実力、またはそこを目指している方々にぜひお読みいただきたい文です。日本語、日本文化、日本の自然など思いつくままシリーズで掲載しています。読み方、意味の難しいと思われるところはアンダーラインなどを引いて解説をしております。

また、日本人の方々にも普段何気なく思っていた事について、“ははあ、なるほど”と思わせる話題を提供しています。)

 

日本語、日本文化に興味のある方、また勉強していらっしゃる皆さん。お元気ですか?

前回No.5では身近にある自然を紹介しようとして、野鳥のユリカモメを書いている間にイケメンプレイボーイの在原業平(ありわらのなりひら)さんの話題になってしまいましたが、今回は真面目?に私の住んでいる川口市近辺で見られる身近な野鳥達をご紹介します。市街地にもカラスやスズメだけでなく結構多くの野鳥達が公園、学校、マンションなどの集合住宅の植え込み、個人住宅のお庭、忘れられたような小さな農耕地などで観ることができます。

 

“モズ” =実は小柄で冷酷なハンター。

画像-02-1トップバッターは“モズ”です。漢字では百舌(もず)、鵙(もず)とも書くようです。

英語ではBlack –headed Shrike, 体長は20cm。一年中移動せずに同じ場所で生活する留鳥(りゅうちょう)と季節によって移動する漂鳥(ひょうちょう)のケースがあります。冬場は単独行動で自分の生活圏、つまり縄張り(なわばり)を持っています。

普段はキィー、キィ と鳴きますが、百舌(百の舌)と漢字で書くように他の鳥の鳴き声を真似(まね)るのが得意で数種類の鳥達の声を連続的に長々と歌い上げます。気をつけないと騙(だま)されてしまいます。さてこの鳥はかわいい姿をしているのですが、実は小柄ながらおそるべきハンターなのです。

つまり、生きているカエル、ミミズ、トカゲ、昆虫類、ネズミ、他の小鳥の雛(ひな)などを鋭く鍵状に尖(とが)った嘴(くちばし)で捕えます。その狩(かり)のスタイルは、視界の良い木の枝でじっと動かず、地面を見つめ続けます。獲物(えもの)を見つけると地面スレスレに翔(と)び)鋭い嘴に獲物を引っ掛け、その獲物を咥(くわ)えたまま、ふたたび視界の良い枝の上に止まり悠然(ゆうぜん)と周りを窺(うかが)い、獲物をいたぶるようしながら食します。

また、この鳥は面白い習性(しゅうせい)を持っています。それは捕えた獲物を食べずに木の枝などに磔(はりつけ)にしておくのです。冬によく見られるので食料の保存のためとか、自分の縄張りの意思表示なのか色々理由は考えられていますが、後で必ず食べるわけではなく、そのまま放置される場合も多く見られ、それを他の鳥が食べてしまうこともあるそうです。1,000年以上も前からこの習性は知られていたのに、未だに本当の理由が不明なのです。この習性を専門用語で特別に“モズの早贄(はやにえ)”と言います(トカゲの絵をご覧ください)。この磔(はりつけ)はモズの仲間だけに見られる本当に不可解な行為です。一体何のためにやるのか?未だにミステリーのままのようです。               

 

注:ここまででアンダーラインを引いた言葉を簡単に説明します。

野鳥(やちょう)=ペットなど人間に飼育されないで自然界に生息する野生の鳥

           英語ではwild bird.

縄張り(なわばり)=他の仲間の侵入を許さない自分の生活圏、テリトリー

悠然(ゆうぜん)と=ゆったりと落ち着いている様、余裕たっぷりの状態

いたぶる=すぐに殺さないでいじめ抜く。

習性(しゅうせい)=長いあいだの身についた行動パターン、くせ。

 

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“ジョウビタキ” =挨拶(あいさつ)好きな可愛い小鳥。

画像-02-2この鳥の仲間は鳴き声が石を叩くような音に、つまり火打ち石で火を起こす時の音、カタカタ、と叩くように聞こえるのでヒタキとなったようです。それに秋には常にやってくるので常鶲(ジョービタキ)と漢字では書くようですが漢字名はあまり一般的ではないようです。英文名 Daurian Redstart、体調 14cm。

冬鳥(ふゆどり)と言って、秋から冬にかけて中国北部、シベリアなどから日本にやって来て、春に帰って行きます。市街地、平野、山間地などあらゆるところで観られます。

虫、クモ、などの小型の昆虫、木の幹の間のダニ、木の実などを食料としています。

絵はオスですが、メスはもっと茶色を主体にした地味な色合いです。

何と言ってもこの鳥の特徴はオスの美しさです。頭部は銀髪(ぎんぱつ)、顎(あご)は黒、胸は鮮やかな緋色(ひいろ)、腰は薄いオレンジ、翼は黒ですが真ん中に真っ白い斑点があり、ちょうど男性の日本の準正装の紋付(もんつき)を着ているように見えます。冬はやはり自分の縄張りを持ち、単独で行動します。一日をかけて自分の縄張りを周回します。つまり同じ時間に同じ場所に訪れることが多いので観察し易いかも知れません。面白いのはこの鳥、最初に申し上げたように ヒィー、カタカタ、ヒー、カタカタと鳴くのですがカタカタと音を出すとき時々頭をさげ、前傾姿勢になりお辞儀(おじぎ)の動作をします。その際尾羽も同時に震わせます。まるで、“こんにちは”“こんにちは”とご挨拶または“ごめんなさい”“ごめんなさい”と謝っているようにも見えます。誰に挨拶しているのか、誰に謝っているのか全くわかりません。一説にはここが自分の縄張り(テリトリー)だとする示威行動(じいこうどう)との説もあるようですが、果たして?

この件“日本の鳥百科、サントリーの野鳥活動”のサイトにこの動作について古くから言い伝わるとても興味深い民話が記されています。

それによると“ごめんなさいと謝っている”ようです。詳しくはサントリーの愛鳥活動“ジョウビタキ”で検索してください。               

 

注:ここまででアンダーライン引いた言葉の説明。

火打ち石(ひうちいし)=発火させるため叩いで火花を出させる石。

地味(じみ)=色、や柄(がら)が落ち着いていて目立たない様子。

緋色(ひいろ)=濃く、鮮やかな赤色。スカーレット

紋付(もんつき)=男性の和装の準正装で胸の部分に家紋を白抜きで入れた着物。

示威行動(じいこうどう、しいこうどう)=自分の存在や考えを他に知らしめす行為。

民話(みんわ)=民衆によって伝えられた説話、昔話。

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“ヒヨドリ” =パンクファッションか?

画像-02-3漢字名は鵯(ひよどり)ですが、これも漢字名は一般的ではありません。

英語名はBrown-eared Bulbul. 一年中一箇所に留まる留鳥(りゅうちょう)です。

体長は27cm程度。市街地、山林、などに生息。大概はグループで移動して木の実、虫、果物、トカゲ、花の蜜などほとんど手当たり次第食べるようです。特に冬の彼らの大好物は熟して地面に落ちる寸前の柔らかくなった柿の実です。これは他の鳥との奪い合いの戦争になるぐらいです。

名前の由来は明らかに“ヒィーヨ、ヒィーヨ”という鳴き声です。

全体的にはグレーの色調ですが、英語名の通り、雄も雌も、“ほっぺ”から耳にかけての赤茶色が特色でこの鳥のトレードマークです。

普段、頭のてっぺんは羽毛がおっ立っており、ボサボサでモヒカン頭のようです。ベッカム、ネイマール、ハメスロドリゲス、アエグロなどプロサッカーの一流選手が一度は決めたことのあるヘアスタイルなのであります。

ただ、このボサボサ頭は、ひとたび警戒したり、身の危険を感じるとすぐにピタッと頭部に吸い付くように引っ込みます。面白いことに、冬のさなかに咲く椿(つばき)の蜜を吸うべく、頭から花の中に首を突っ込み、頭から首にかけて花粉で真黄色になってしまいます。ちょっと恥ずかしそうにしていますが、これによって花粉を媒介し椿の受粉の手助けをしているのです。ヒヨドリは食料としての蜜をいただく、椿とっては種の保存の手助けになるのです。広く言えば共存共栄の一つのパターンでしょうか?

 

注:アンダーラインを引いた言葉の説明。

由来(ゆらい)=ある事がそこから起こっている事。いわれ。

ほっぺ=頰(ほお)の幼児語、子供の言葉、親しみを込めた言い方。

てっぺん=一番高いところ、場所、頂上。

モヒカン頭=頭部の左右を借り上げて、中央の部分だけ伸ばし立てる髪型。1980代にパンクファッションとして定着した。その後時代により変化を遂げているヘアスタイル。

さなか=最中と書く。状態が最も強い時期。この場合、冬の一番寒い時期。

椿(つばき)=冬から早春にかけて花を咲かせ冬でも緑の葉をつけている。果実から

椿油(つばきあぶら)をとる。油は食用もしくは髪に使用する。今では高級品。

 

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“ムクドリ” =おしゃべりでうるさい。

画像-02-4留鳥もしくは漂鳥、漢字名は椋鳥、英語名 White-cheeked Starling, 体長 24cm。

市街地、草原、農耕地などを生息地としている。雑食で植物の種、木の実、果実、昆虫などなんでもござれ。キュルキュル、ギュルギュルと鳴く。前述のヒヨドリと食べ物がかち合う。
特に秋口から冬場の柿の実の熟したのは大好物らしく、柿の木の奪い合いになる。筆者はこれを柿の木戦争と呼んでいるが、大概結果は群の多いムクドリの勝ち、最後はヒヨドリを追い散らして独占。困ったことは、夕方になると公園などこんもりとした大きな木などを寝ぐらにするためさらに大群が集まってくる。川口市の青木公園には数百羽になることが多く、日が落ちて暗くなるまで彼らのおしゃべりが続く。何の話題でおしゃべりをしているのか知る由もないもないがとにかく騒々しい。仲間同士で喧嘩(けんか)も始まる。ほとんど大音響と言って良い。公園の近くのマンションの住民など迷惑しているのに違いない。すでに対応をとっている都道府県もありようです。鳥の鳴き声で騒音防止条例が適用されたことはないと思いますが、いやはや今後どうなることやら?

一言(ひとこと)弁護しておきますと、彼らも野菜などを食い荒らす昆虫類なども食すので益鳥としての役割もあります。青木公園でも彼らはサッカーグランドの天然芝の害虫クリーンアップ作戦を試合のない日に毎日30分ほどやっているみたいなのです。

その点、大目(おおめ)に見てあげましょうか。

 

注:アンダーラインを引いた言葉の説明。

こんもりとした=木が薄暗くなるほど葉が生い茂っている様子。この場合は冬の常緑樹の大木。

寝ぐら=塒(ねぐら)とも書く。鳥の寝るところ。人の寝るところ。自宅。

大目(おおめ)に見る=被害やミスなどを厳しく責めないで寛大(かんだい)に扱う

こと。


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“シジュウカラ” =なんと鳴き声に文法があった、、、、、、

画像-02-5留鳥、もしくは漂鳥。漢字名は四十雀(しじゅうから)、英語名 Japanese Tit.

市街地、庭園、公園、住宅地などに。ツツピー、ジュクジュと鳴く。冬場は小グループで移動。昆虫、クモ、草木の種子、木の実などを採食(さいしょく)する。

頭は黒で紺色の光沢(こうたく)がある。お腹は白、翼はグレーと白、肩口から背中にかけて薄い緑色、そして喉から首、お腹にかけて一本の黒っぽいラインがあり、喉のところが太い。

前から見ると、まるでビジネスマンが白いワイシャツに濃紺のネクタイをしているように見えます。可憐(かれん)な姿とかわいい鳴き声で移動し親しまれています。

実はこのかわいい小鳥にとんでもない能力があることが、2016年3月、総合研究大学院大学の鈴木俊貴(としたか)氏を中心とした研究チームより発表されたのです。

それによると、単語をつないで文を作り、情報を他に伝達する言語能力はヒト(人類)だけに進化した性質だと理解されていました。ところがこのシジュウカラがなんと、異なる単語を組み合わせて、“警戒しろ”“集合”“警戒しながら集まれ”というメッセージを作ることが出来、さらに、この鳴き声の組み合わせを間違えると情報がうまく伝わらないということが判明したようです。つまり一定の規則、そうです人間社会でいうところの文法のようなものが存在することがわかったのです。

この研究成果は世界的な生物学、物理学、化学、地球科学などの専門的学術ジャーナル

“NatureCommunications”誌に公開されているようです。

このような研究がどんどん進むとAIなどを通じて人間が他の生物と会話できるように

なるのでしょうか? それともミステリーはミステリーとして残しておいた方が

夢があっていいような気がしないでもないですが、、、、、

 

注:アンダーラインを引いた言葉

光沢(こうたく)=物や表面のつや。なめらかで輝いている状態。

可憐(かれん)=姿、形が可愛らしく守ってやりたい気持ちにさせる状態


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別注:

1.鳥の名前について。生物学上の正式名称、学名(ラテン語)については記していません。

2.留鳥、漂鳥についてはモズの最初の部分で説明しましたが、世界中の気候の変化に伴い、生態系は常に変化する可能性がありますので絶対的とは言い切れません。

昨日まで留鳥、漂鳥だった鳥が、気候が合わなくなったり、天敵が増えたり、食料不足で止むを得ず海を渡るようになるかも知れません。何せ渡りをする鳥の仲間には何千キロ先の目的地に間違えずに到達できる驚異的なナビゲーションシステム持っているやつがいるのです。

 

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協力 日本野鳥の会のNさん。

参考させていただいたサイト。                                                        

フリー百科事典 Wikipedia  各々の鳥の項目

サントリー日本の鳥百科

日本野鳥の会 サイト

総合研究大学院大学 2016.03.09 プレスリリース“単語から文を作る鳥類の発見”

=一部文章を転用させていただきました。

 

資料

山と渓谷社 新番 “日本の野鳥”

山と渓谷社 “野鳥の名前”

“明鏡国語辞典”、“デジタル大辞典コトバンク”、“goo国語辞書”

 

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絵と文 川口国際交流クラブ、おおかわら。

図鑑のようにならないように今回も思い込みで書きました。文章の間違い、事実と異なることが有るかも知れません。未熟者です。ご勘弁をひらに。

”第8回川口市外国人による日本語スピーチコンテスト” 開催のお知らせ

来る2月12日(日)に「第8回川口市外国人による日本語スピーチコンテスト」が開催されます。
川口市とその周辺に住む外国人住民がテーマ『私のびっくり体験談』について日本語で発表しますので、皆さまぜひ聞きに来てください。
川口国際交流クラブでは、出場者に日本語指導を行っています。

スピーチコンテスト(縮小)


ワッツジャパン・スペシャル(What’s Japan Special)

日本語、日本文化に興味のある、または勉強している皆さんお元気ですか?
以下は日本語教室で勉強しに来ている外国人の方々にお渡しした年末年始の行事や用語を簡単にまとめたものです。それでは良いお年を。

年末年始(ねんまつねんし)の行事(ぎょうじ)と用語

  1. すす払い: 一年間天井(てんじょう)や壁(かべ)にたまったすすやほこりをほうきやはたきなどで掃除(そうじ)して、年神(としがみ)様を迎える準備(じゅんび)をする行事(ぎょうじ)。神社、寺院などは大きなイベントとなる。
    年神様(歳神とも書く)は新年の神様で人々の家に五穀豊穣(ごこくほうじょう)や健康、幸福(こうふく)をもたらすために各戸にやってくると思われていた。
    ※すす=不完全燃焼(ふかんぜんねんしょう)した炭素(たんそ)の黒い粉。
    ※五穀豊穣=こめ、むぎ、アワ、キビ、豆の五つの穀類(こくるい)が豊かに実ること。

  2. 大晦日(おおみそか): 晦日(みそか)は月の最後の日。一年間の最後の月、つまり12月31日のことを“おおみそか”と言う。

  3. 除夜の鐘(じょやのかね): 大晦日の深夜(しんや)から年があける零時(れいじ)まで寺院では108回の鐘(かね)をならす。人間には108の煩悩(ぼんのう)があり、鐘をならすことによってその煩悩を洗いながす意味がこめられている。
    ※煩悩(ぼんのう):もともと人間がもつ自己中心(じこちゅうしん)の考え方、それに対する※執着心(しゅうちゃくしん)、欲望(よくぼう)のこと。

  4. 年越しそば(としこしそば): 大晦日の夜はおそばを食べる習慣があります。江戸時代か江戸時代からの習慣のようですが、そばは噛み切りやすいため、その年の災い(わざわい)、病気など不幸なことを切り落としてあたらしい年を迎えるとか、年のおわりに食べるとおそばのように長く生きていけると信じられていたともいわれます。

  5. 元旦(がんたん): 元ははじめのこと。旦(たん)は太陽(たいよう)と地平線(ちへいせん)をあらわす。つまり、年の最初の日の朝のこと。現在では朝のみならず、1月1日という意味に拡大解釈(かくだいかいしゃく)されている。

  6. 門松(かどまつ): お正月に訪れ、人々の健康や幸福を授ける(さずける)年神さまを呼び込み、お迎えするために門などに立てられる松や竹の飾りのこと。

  7. 初詣(はつもうで): 年の始めに神社や寺院におまいりして無事息災(ぶじそくさい)を祈ること。除夜の鐘を聞きながら、年があけたら祈ることを“二年参り”とも言ようです。

  8. 初日の出: 元旦の日の出を拝み、年の幸運を祈ること。特に山に登って迎える太陽はご来光(ごらいこう)と言ってよりいっそうありがたいとされます。

  9. おせち: 訪れる年神さまにおそなえするお正月料理のこと。そしてそれを家族で一緒に分かち合う。保存(ほぞん)の効く料理が多い。理由は年神さまが来たら台所(だいどころ)などを騒々しくしない。かまどの神様におやすみいただく。多忙の女性を少しでもやすませるように、などである。

  10. お屠蘇(おとそ): もともとは中国の薬酒だったようです。邪気を払い、魂をよみがえらせると言う意味がある。元旦におせちを食べながら“おとそ”を飲むと健康で幸福な一年を過ごせるという。
    ※邪気(じゃき)=怒り、悲しみ、ねたみ、など偏った(かたよった)自己中心的な気持ち。

  11. お雑煮(おぞうに): お正月のたべるお餅(もち)をメインの具にした伝統的な料理で醤油などで出汁(だし)をとったつゆのなかに他の具と一緒に餅がはいっている。出汁(だし)や具は全国さまざまで、その地方特有のお雑煮が存在ようです。

  12. お年玉(おとしだま): お正月のお祝いとして親や親戚などが子供達にあげる特別なおこずかい。もともとは広い意味でのお祝いの贈り物だったが現在では主に子供にあげる。

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参考 ウィキペデイア、デジタル大辞泉、all about, 年末年始の行事、こよみ行事com, 行事由来辞典など

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文、 川口国際交流クラブ おおかわら

年末から年明けにはこれ以外にも特別な行事、用語がありますし、地域差もあると思います。

全部は書ききれませんでした。またこのニュースに載せるのもちょっと遅れました。

お許しください。

ワッツジャパン(What’s Japan)No.5

元気な冬の野鳥達(その1 あのイケメンが)

日本語、日本文化を学んでいる皆さん。お元気ですか?
今回は日本の野鳥について“ほんの
ちょっぴり“お話ししましょう。今まさに季節は冬、私たちの住む市街地またその周辺には多くの冬の野鳥達が活動しています。ハトやカラス、またスズメなどはいやでも目についてしまいますが、ちょっと気をつけて見ると公園の木々の間、神社や寺の森、マンションの植え込みの中、庭などに意外と彼らを観ることができます。

 

画像-1

ユリカモメ(百合鴎)Black-headed Gull

最初にご紹介するのはユリカモメという鳥です。

この鳥は冬鳥と言って大陸の北部から南下し暖かい日本にやってきて越冬(えっとう)します。つまり避寒(ひかん)の為にやってきて春になると大陸に帰ってしまう渡り鳥です。海岸や川沿い、また大きな川をさかのぼり市街地周辺の支流、沼など広範囲で観られます。主な食べ物は魚介類ですが雑食で市街地ではゴミを突っつく姿も見かけられているようです。

この鳥にはとても興味深いお話があります。

日本の平安時代に朝廷に仕える役人で在原業平(ありわらのなりひら 825-880)という人がいました。この人は今でいうイケメンでプレイボーイ、女性に大変もてたようです。


この人は有能であったようですが、特に和歌を創ることが得意でした。彼はこの特技の和歌で当時の女性達の心をキュッと掴んだようです。とても奔放(ほんぽう)な性格で今流行り?の不倫なども結構あったらしい。それを快くなく思っていた人がいたのでしょうか? 彼はなかなか出世できず、ある時京都から関東に左遷(させん)されてしまいました。そして今の東京が含まれる武蔵の国に入るべく隅田川(すみだがわ)の川岸から渡し船に乗るのです。その時京都では観たことのないくちばしと足が赤い鳥を見かけたので、船頭にあの鳥の名前は?と聞きます。船頭は“都鳥(ミヤコドリ)と言います”と答えました。実はその鳥がこのユリカモメだったのです。


そこで業平さんは次のような歌を詠(よ)みました。
“名にし負(お)はば、いざこと問(と)わん都鳥(みやこどり)我(わ)がおもう人(ひと)はありやなしやと”意味は、“そこの鳥さんよ、あんたの名前が都鳥(みやこどり)というのなら、京の都(今の京都市)のことを良く知っているだろう。どうか僕が京都に残して来た恋人が今どうしているか教えてくれないか?“この切(せつ)ない歌を聞いて船に同乗していた人達は皆もらい泣きをしたそうです。

この経緯は平安時代に書かれた作者不明の伊勢物語というお話に書かれています。


いかがでしょう、女性も男性からこんな歌を詠(よ)まれたらイチコロですよね。彼はこのような女心(おんなごころ)をメロメロにするたくさんの恋の歌を創っています。

 

墨田区のスカイツリーの近く、隅田川に流れ込む大横川(おおよこがわ)という川にかかっている業平橋(なりひらばし)及び業平町(なりひらちょう)の地名はこのイケメンプレイボーイの死を悼(いた)んで江戸時代に決められたようです。また同じ墨田区に言問橋(ことといばし)という地名も歌の“いざこと問わん”から由来しています。


さらに、そんなこともあってか、“ユリカモメ”は東京都を象徴する鳥に指定され、

新橋からお台場(だいば)、有明(ありあけ)、をぐるっと回って築地市場(つきじしじょう)の移転で話題になっている豊洲(とよす)までの新交通システムの正式名称も“ゆりかもめ”と名付けられています。

 

今から約1,100年前に生きた業平さんが、もしイケメンでプレイボーイでなかったら、歌の才能がなかったら、隅田川の渡し船でユリカモメに会わなかったら、船頭がユリカモメを都鳥(みやこどり)と教えなかったら、京都の恋人を思い出して歌を詠まなかったら、そう今の墨田区の業平町、業平橋、言問橋、新交通システムの名前も存在しなかったかもしれませんね。

いやあ、美男子で才能があり、自由奔放に生きて、多くの女性にモテて羨ましい限りでございます。一体何人の女性を泣かせたのでしょうか? そして1.000年以上経ってもその名を人々に刻みつけて。

業平さんに乾杯。彼の生涯が幸せであったかどうかは別にして。

 

冬の野鳥を紹介しようと思ったら、思いっきり脱線して有名なプレイボーイのお話になってしまいました。冬の野鳥の続きはその 2 で次回お伝えしたいと思います。

 

最後にもう一つ業平さんの愛の歌を紹介します。尼さんになった元恋人に対する気持ちを

歌ったと思われます。美しい雪景色と清楚な尼さんの様子が目に浮かぶようです。

“忘れては夢かとぞ思う、思いきや 雪踏み分けて君をみむとは”
意味は“あなたが出家されて尼さんになった現実を忘れていて夢かと思いました。こんな雪深いところであなたに会えるなんて”

 

*アンダーラインした言葉の説明

ほんのちょっぴり=本当にちょっとだけ、申し訳程度に のくだけた表現。

越冬(えっとう)=冬を日本で過ごすこと。この場合、極寒の大陸から冬の間あたたかい日本で過ごすこと。

避寒(ひかん)=寒さを避けること。

プレイボーイ=女性を次々に誘惑し、遊びまわる男性のこと。または多趣味で遊び上手な男性。

和歌(わか)=日本の古典文学で基本的には5音と7音を繰り返す詩。季節の言葉(季語)が入る。この場合“都鳥”が季語。

奔放(ほんぽう)=常識にとらわれず、自分の考え通り、好きに振る舞うこと。

左遷(させん)=地位や職位落とされ、勤務場所も暇な部署に移動させられる事。

切(せつ)ない=悲しく、苦しく、胸をしめつけられるような辛(つら)い気持ち。

清楚(せいそ)=飾り気がなく、スッキリしていて清らかな様子。この場合、質素な法衣を

まとった美しい元恋人の姿。


*****

  • 京都では見た事ない鳥について、

    今の京都ではユリカモメは鴨川のほとりに普通の観られるようですが、この当時は観られなかったと考えられます。地球温暖化の影響で生態系が変化したのでしょうか。

  なお鳥類学上のミヤコドリは別種ですが、文の記述から実際はユリカモメと推定された

  ようです。


*****

協力 日本野鳥の会のNさん。

参考にさせていただいたサイト。

フリー百科事典 Wikipedia  ユリカモメ、在原業平に関する事項。

サントリー 日本の鳥百科、

日本野鳥の会 BIRDS FAN, 見つけて渡り鳥

など。

*****

絵と文 川口国際交流クラブ おおかわら

文はより興味深くするため一部個人的な見解を述べています。また私の無知により史実と異なる記述があるかもしれません。ご専門の方々にはお詫びをいたします。

【年末年始の国際交流コーナー(日本語教室)について】

2016年12月29日(木)は、かわぐち市民パートナーステーション休所日のため、国際交流コーナーはお休みします。 今年最後は12月22日(木)『YEAR END PARTY 2016』、来年最初は1月5日(木)です。お間違いのないようにお願いいたします。

”YEAR END PARTY 2016” 開催のお知らせ

参加ご希望の方は、毎週木曜日13:30から、かわぐち市民パートナーステーション会議室で開催している国際交流コーナーで申込書を配布しております。是非ご参加をお待ちしております。
 (対象者:川口市の日本語教室の学習者とその家族や友人、または日本語ボランティア)

YEAR END PARTY 2016-1

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