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朝方から地表を冷ますように雨が降り出して、出掛ける頃には叩きつけるような大雨ともなったが、路線バスで最寄り駅に着く頃には陽射しさえ出て生暖かい風が西日本に向かう台風11号を連想させた七月文月半ばの木曜日だった。

また入院していた大学病院へ出掛けた日で、それならばまた内房方面となって様々な候補店が浮かんだものの竹岡式ラーメンがそろそろ恋しくなって来たこともあり、宿題店のままにしていたそんなこちらの存在に気づいて向かうことにした。

竹岡式ラーメンと言えば、チャーシューを醤油で煮てその煮汁をお湯で割るスープに麺は乾麺で提供するもので、最後に刻み玉ネギを多めにのせるという独特な製法だが1954年創業の梅乃家が発祥とされると言う。

そんな内房地区に根付く県内で一番多く見受けられるご当地ラーメンだが、発祥店以外の店の麺は殆どがこちらと同じ生麺を使用している。

ちなみにかなり細長いメンマがよく見受けられるが、逆に発祥店ではこうしたメンマでは提供されていない。

なお近年になって竹岡式を提供する店で鶏や豚のガラをスープに使っていることを薀蓄に使う店が多くなっているが、定かでは無いがその傾向は元祖店を除いて昔からあるようで、こちらの富士屋ラーメンもまたそうかも知れない。

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そんなわけで船橋まで出て、そこから内房線直通の総武線快速電車に乗車し、本日は木更津より手前に位置する姉ヶ崎にやって来た。

一度晴れ間も垣間見た空模様だったが姉ヶ崎に来るとまた雲行きが怪しくなっており、最初はわずかな小雨が降る程度だったので傘を広げることなく歩いてこちらへ向かうことにした。

西口ロータリー手前の右手にある線路沿いの道路を五井方面へ進んで行き、しばらく歩くと線路の向こう側にイトーヨーカドーが見えた。

その前辺りに来ると姉ヶ崎駅周辺の東西を結ぶ車道もある跨線橋があり、そこを潜ると道なりに左手へ廻り込むようになっていた。その程ない場所の右手に、JP姉崎郵便局があった。そう言えば2円切手でも買い足しておくかとなって数枚の切手を購入。

そこで右折して、道なりにさらに進んで行く。途中からクルマの通りが絶えない道路に合流。駅から概ね1km強ほど歩いて行くと、その通り沿い左側にドライブインのような感じでこちらが風情も良く営業していた。

敷地の広いこちらだが、店の前に至るまで、何台もの乗用車が駐車していた。そんなクルマを避けるようにして中へ入って行った。

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横に広い店内で、幾つものテーブルが配され、右手奥に厨房がありその前にカウンター席も用意されていた。そのカウンター席の右手寄りが空いていたので、そこに腰掛けながらある程度決めていた、チャーシューワンタンメンをお願いした。

サイドメニューなどがあるかメニューを再度見直したが、アルコールやそのつまみ類はあるものの、そうしたミニ丼や点心類は一切無いこちらだった。そのしぐさを見透かされてしまったらしく、振り返ると50円増しで麺1.5玉になる大盛をお店の方から奨められたのでこの際だからとなってそれでお願いすることにした。

入店する時に店主らしき方が休憩で外へ出て行き、厨房にはその大盛を奨めてくれた女将さんと、さらにお二人か三人の女性従業員の方がおられた。

本家となるこちらだそうで、創業してもう50数年になるらしく、そうすると昭和38年前後から営業しているところだろう。程なく到着。

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竹岡式らしいこの黒いスープは、やはり見ただけで鼓動が高鳴るもので、目の前にするだけでもう実にたまらないもの。

玉ねぎのヤクミやひょろ長いシナチクは少なめで何だったが、それ以上にチャーシューの風情が素晴らしく言うことは何もなかった。そう言えば追加トッピングのメニューも無いこちらだった。

それではと行かせて貰えばチャーシューがボリューム良く竹岡していて、麺は木更津の文明軒と言う製麺所の生麺らしく持ち上げた時の色付き加減も素敵だった。肉ワンタンもその色加減が同様に素敵な風合いで、肉玉の肉餡も多めで味がまた美味しく素晴らしかった。

竹岡式ラーメンの行き着くところの醍醐味は、なんと言っても麺を黒くするほど濃い醤油スープに、思わず食欲が湧いて来るチャーシューの風情に尽きると言うもの。その二つが完璧とも思えるほどに、感動出来る領域と言えるこちらであった。それだけに気がつけば完食。

後精算のこちらでカウンターの上にあった、自分の殴り書きされた手書き伝票を持ってレジで支払いを済ませる。その傍には招き猫ではないユーモラスな猫の置物がさりげなくあった。

ご挨拶して外へ出ると雨がまた多めに降り出していたので、傘を広げてから出て周囲や建物の外観をさらに撮影。

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そうしているとタイミング良くタクシーが向こうから来たこともあり、思わず手を挙げて呼び止めそれで帰りは駅まで移動した。

たまたま利用したタクシーだったが、これも巡り合わせなのか運転手さんはかなり大昔からの富士屋ラーメンの常連客の方で、言うまでもなく車中で色々とお聞きしてしまった。

この姉ヶ崎の本家は現在創業店主から代継ぎした息子ご夫婦が営業している店だそうで、線路の向こう側で開業して今の場所には30年位前に移転したのだそう。

ちなみに木更津の店は創業店主の妹さんが始めた店らしく、五井の店は代継ぎされたこちらのご夫婦の息子さんが始めた店のようだ。

黒いスープは、言えばさらに黒く濃くしてくれるらしい。いや、かなりとんでもなく絶大に果てしなく、途轍もなく明瞭に確実に着実に明確にとても何処までも良かった。

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★ 富士屋ラーメン@姉ヶ崎

住所/千葉県市原市姉崎1007 TEL非公開 定休日/無休 営業時間/10:30~20:00

※アクセス

JR内房線姉ヶ崎駅西口下車。ロータリー手前右手にある線路沿いの道路を五井方面へ進み、跨線橋を潜ってから道なりに左手へ進む。程ない場所にあるJP姉崎郵便局奥の道路を右折して道なりに1kmほど歩いた通り沿い左側にあり。徒歩およそ18分程度。



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