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蝉の音と入道雲が夏の装いを強めるものの見上げれば曇りがちな空が広がり、と思えば強い陽射しが出ては隠れてを繰り返すそんな八月葉月半ばの日曜日だった。

先月は店主の体調が復活され営業を再開した津田沼必勝軒を訪れたが、その際のレポートで触れたように2年前の夏に大火傷をされて大変だったようだ。

そんな必勝軒さんが休業を余儀なくされた時に、そのあいだ当時修行でおられた弟子の方が、そこで「麺や大関(仮)」を2013年7月4日からその年の暮れまで営業させたことがあった。

厨房はしばらく使わないと荒れてしまうだけに、師匠が不在していた期間立派に店舗と厨房を守ったと言えるだろう。

そんな修行の身であった時にピンチヒッターとばかりに必勝軒で営業していたのがこちらの吉岡店主で、2015年2月22日から目白の居酒屋チェーンの営業しない昼間に間借り営業を始めたとして気になっていた。

14日で夏休みを終えて昨日から営業をしている情報を、店主本人が書き込まれたツィッターで知り、それならばとなって今回出掛けることにした。

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そんなわけで秋葉原でまた京浜東北線快速電車に乗り換え、さらに田端で山手線電車に乗り継いで久しぶりの目白へやって来た。

改札口前方の目白通りを左手に100mほど歩いて行くと、居酒屋チェーンのわたみん家があり、入口にこちらの店名を示した看板が掲げられておりここかとなった。

店先の案内を見ると夏季限定メニューとして、ざる中華なる商品もラインナップに加わっていた。自家製麺冷やしました、と言うことらしい。

通常価格750円だが学生さんに限って、トッピングなし仕様が500円で愉しめるそうだ。

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そんな案内を横目に2階へ上がって行き入口のドアを開けて中へ入ると、想像以上に広い店内が目前に広がっていて右手のレジスペースの場所に店主がちょうどおられて元気な掛け声で迎え入れられた。

何処に座ればいいのか悩むほどで、すると別のお店の方がこちら辺りへどうぞと促されて、その周辺の落ち着けそうなテーブル席に身を寄せた。

オープン当初はラーメンとつけめんを週ごとに変えながら、どちらか一方を提供していたこちらで、今週はどちらが提供されるのかと思って来たが、現在では両方とも提供しておりしかも特製メニューも用意されていた。

それならばとなって、麺量270グラムの中盛り麺量らしい、特製ラーメンをお願いすることにした。

すると七日熟成させた細麺か打ち立ての太麺か選べるこちらで、よほど太麺にしようと思ったが熟成させていると言う面からそこは細麺の方を希望した。

こちらも必勝軒さんのように曜日によって、スープの仕様を変えているそうだ。本日は日曜で月曜と共に、鶏豚を長時間炊き出したパワースープだそう。

ちなみに水曜は鶏豚を大量に炊き出したパワースープで、木曜は鶏豚に魚介を合わせたプレミアムスープ、そして金曜と土曜は鶏豚魚介に野菜も足したバランススープらしい。

実兄の方がこの炭火焼だいにんぐ わたみん家の目白通店FCオーナーだそうで、そこから店舗が営業していない昼間の時間帯を利用して営業させて貰っているのだそう。

必勝軒で4年間修行されて来た吉岡店主だそうで、そちらに年一度ほどしか伺っていないが、お会いして厨房におられた記憶が甦って来た。

自家製麺のこちらで間借り営業と言うことで、北池袋の別の場所を借りそこを工房にして製麺機械等を置いてここで出来ないことをそこでしているのだそう。将来はそこを店舗にして行きたいらしい。

ふと見るとやたらデカいレンゲが目の前にあり、さりげなく小型のレンゲもあるのかお聞きして見ると、これでいいですか?と来たのもまだデカかった。(笑)

通常サイズが最後に来て、ウケ狙いおそるべしと言うしかなかった。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、必勝軒の流れを如実に汲んでいる、その風情ある味わいが実にたまらないもの。本日は濃厚鶏豚スープだそうだが、最近は鶏と豚を30時間は炊いているパワースープらしい。

四年間ものあいだ地道にやって来た、その成果というか集大成とも言えるもので、もうこうなると素晴らしい以外の言葉は浮かばなかった。すでにおそるべし。レンゲもおそるべし、だったが。

麺の風合いの違いをお聞きすると、麺の貯蔵場所は単なる冷蔵庫では無いと言う。湿度調整が出来るいわゆる恒湿冷蔵庫のようで、おそらく無風仕様にものを使用しているところだろうか。

メンマも自家製だそうで1週間かけて柔らかくしているらしく、魚介風味がラーメンからするかと思えば、メンマの風味づけのタレに使っているそうで、そのやや強めの香りが程よくラーメンを愉しくさせていた。

そしてチャーシューが実に柔らかくそれもお聞きすれば、またおそるべしなほどのこだわりだった。

最近流行傾向にあるレア気味の紅い色目が綺麗な真空低温調理チャーシューだが、柔らかさと言う面で疑問を感じていた店主だそう。

通常の低温調理と違う温度と時間で調理したものらしく、ビジュアル的にも素敵で、その柔らかさと味わいの良さと言ったらなかった。

麺量270グラムながら、それだけに気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく絶大に果てしなく、途轍もなく何処までもひたすら確実に明瞭に的確にとことん、とっても素晴らしかった。

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★ 自家製熟成麺 吉岡

ツィッター公式アカウント~https://twitter.com/ra_men__yosioka
住所/東京都豊島区目白3-5-13フジヤビル2階 TEL03-5996-7155 定休日/火曜日 営業時間/11:00~15:00※昼営業のみ

※アクセス

JR山手線目白駅下車。改札口前方の目白通りを左手に100mほど進んだ左側のフジヤビルの炭火焼だいにんぐ わたみん家の目白通店の2階で昼間のみ間借り営業している。

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